FMぐんまで番組を持って3年弱、たくさんのことを学んできました。
喋ることに関してはどの番組でもそれぞれ学ぶ事はある。
でも”FMぐんまだから”学べたことは、
やはり
「事務作業」です。
・・・いや、別に皮肉で言ってるわけではなくて(笑)
。
私の職業は(マイナーとはいえ)一応タレント業の一種だから、会社のオフィスで働いたことは一度もないし、それまで私がやってきたテレビのレポーターやラジオ番組のアシスタントなどの仕事は、自宅で下調べをすることはあっても、基本的には「喋る」ことだけに専念していればよかった。
でもサイト911は、番組の構成、選曲、企画、原稿作りなど、全てに携わります。
なので1日中、FMぐんまの社内で仕事をし、いろんな人と打ち合わせをし、昼食も社員と一緒に休憩室で食べたり、時には会議にも参加することも。
よって、今までまったく未知の世界だった「会社」というものを、いろいろ学ばせていただいています。
まず、自分専用のデスクがあるのには驚いた!!
「外部のパーソナリティにまで机を用意してくれるとは、なんて待遇がいいんだろう」
と最初は感激したけれど、考えてみれば、朝7時ごろ来て夜中の12時過ぎに帰る日もある私にとって、デスクがないとやっていけないのよね(笑)。
当然1人1台のパソコンと電話もある。
ネタを探して電話取材したり、出演交渉したり、Qシート(番組構成表)を書いたり、選曲したり…。
もっと細かいことを言えば、番組で読んだお便り・読んでないお便り・ボツのお便り…、これらもそれぞれファイルするし、リクエストはまた別のファイルに保存。
リクエスト曲とお便りが一緒になって書かれているハガキ(でもどちらも採用したい場合)は、コピーしてそれぞれ保存したり。
プレゼントの応募はまた別のファイル、締め切りが来たら抽選。発送も担当することがある。
――とまぁ、たった2時間の番組でも、やらなければならないことはたくさん
。
で、最初の1年はとっても要領が悪かったです。
…実はわたくし、コピー機の使い方もわからなかったのです
。
それまで私が触ったことのあるコピー機といえば、コンビニで10円入れるタイプ。
ところがFMぐんまにあるコピー機は、例えば10ページの原稿を5人にコピーして配りたいとすれば、10ページ重ねて差し込んで「5」と入力するだけで、ちゃんと10ページを5部コピーしてくれるのだ。
これには目からウロコ!!
昔だったら1ページごとに取り込んで5枚コピー、それを10回やらなければならなかったのに。
このシステムを初めて見たときは、思わず社内で「すごーーーい!!
」と拍手してしまいました。
当時のO沼ディレクターは「コピー機でそんなに感動してもらえるとは…」と苦笑してましたけど。
Qシートの書き方もわからなかったし、電話出演してくださった方にあとでお礼の電話を入れたり、同録テープを送る、なんて事も初めての経験。
サイト911には、放送中に生で読むコマーシャル原稿というのがあるのだけど、これが前日になっても届いていなければ自分で営業さんに「原稿がまだ来てませんが」と言う。
その営業さんが外出中なら、当然メモに残しておくわけだけど、こういう「伝言メモ」でさえ、私はやったことがなかったんです!だから後日メモ用紙を買いに行きました。
セロテープやハサミ、ホッチキス、クリップなども、会社の備品棚を開ければあるけれど、あまりにも使用頻度が高いため、結局自分で買って引き出しに常備。
気分はまさにOLです。
でも1度くらいOLも経験してみたかったので、事務用品をそろえるのは楽しかった(笑)。
とにかくサイト911は本番2時間よりも、事前準備しなければならない事が多すぎて、最初の頃はどこから手をつけていいかわかりませんでした。
けれど、やるべきことを全部書き出して、優先順位をつけてどんどん作業していけばいいことを学びました
いわゆる「TO DOリスト」。そんなの仕事の基本じゃんと言われそうだけど、本当に未経験だったのです。
あれから3年弱。
今じゃ結構「仕事ができる女」ではないかと思う(笑)
!
(あ、これは「事務作業」などのことですよ。喋り
そのものはまだまだ、、)
「来月○○のゲストが来るからね」と言われれば、先のことでも忘れないし、「○日までに提出して」といわれればもちろん締め切りを守る。
とまぁ、ようやく仕事の要領が良くなってきた私だけれど。
いろんな人を見ているうちに(FMぐんまに限らず)、世の中には「仕事ができる人」「仕事ができない人」の差が大きいことを知った。
感心するのはFMぐんまの女性陣
。みんな仕事が「デキる」
!これは女性ならではなのか、それともFMぐんまの女性が優秀なのかわからないけど、与えられた課題はきちんと期日までにこなし、数人で携わっている仕事もお互いケアしあう。それに彼女達が書く原稿や書類は見やすく改行されていたり、ややこしい漢字にはフリガナがふってあったりと、とても丁寧。
「そんなの普通じゃん」と思うかもしれないけど、そんな普通のことができない人も多いことを知ったのです。
だってなかには、「Aさん、来週までに~~をお願いしますね」(←もともとAさんの仕事)とお願いしても、すぐ忘れて、こちらが2度3度請求しないとやってくれない人もいれば、
つい先日、Bさんがうっかりしていたせいで、Cさんに急な作業が発生してしまい、なぜか私がCさんに頭を下げて「急なお願いなので、できる範囲で構いませんのでよろしくお願いします」とお願いしたところ、Cさんは渋い顔をしながらも、なんとその日のうちに(残業して)その作業をしておいてくれました。
これにはとても感動!!
Cさんのように、きちんとすぐ対処してくれる人だと、こっちが「まだかな…もしかして忘れてるのかな…」と余計な心配することもないし、急かす必要もないのだ。
たぶんこれがAさんだったら、あと3回言わないとやってくれなかっただろうな…。
…ささいなことだけど、こういうのも「仕事ができるか・できないか」ではないでしょうか。
私は今まで、「気の合う人とずっと一緒に仕事ができればそれでいい」と、相手の人間性ばかり見てきたけど、「会社という組織の中で働く」というのはそれだけじゃないんだなと知りました。
いくら気が合っても、人が良くても、かたっぱしから ずさんな仕事をされては、こちらはストレスがたまるばかり。
ところで、「仕事ができる男」について今まで考えた事がなかったのは、
それまで私が一緒に仕事をしてきた方たちは仕事ができる人が多かったからだと思う。
特に、社員ではなくフリーランスや自営業で働いてる人たちは、「デキる」人ばかり。須田鷹雄さんにしろ、合田直弘さんにしろ、長谷川雄啓さん、水上学さん、五九楽師匠、Tディレクター、柿田ひろしさん、浅野靖典さん、S井さん…みんな仕事が「デキる」
。
まず仕事に手を抜かない。
要求されたもの以上の結果を出す。
常に向上心を持って、今後の事を考えている。
そんな方々ばかり。フリーランスで働いてるぶん、社員より仕事に対する「責任感」もあるんだと思います。
私は学校を卒業してすぐに、そういった方々に囲まれて仕事をしてきたから、大人はそれが当たり前だと思っていました。
(「でも私はまだ子供だしぃ」的な立場でノホホンとしていた。まだ20代前半だったし…許して!)
けれど、いろーんな方々と仕事をするようになって、改めて彼らの素晴らしさ、カッコよさに気付くようになったのです。
で、つい先日 須田さんに、私が思う『仕事ができる男』像を話したら、
「そんなの当たり前のことばかりじゃねーか」と笑われました。
・・・ほらね、すでに実行してる人にとっては「当たり前」のことなのよ、うん♪
それにしても・・・。
私は今後も「仕事ができる女」を目指して突き進んでいっていいんだろうか・・・。
女の場合は、仕事ができることが逆に仇になることもある気がするのよね。
男より活躍(?)したら男のプライド傷つけそうだし、そもそもこういう日記を偉そうにダラダラ書いてしまう時点で「嫌な女」だし、なんたって嫁にいきそびれそうだ(笑)。
もしかして私の将来は「負け犬」?