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フランケンシュタイン

2024年08月30日 | 読書
あら、今日はメアリー・シェリーの誕生日だそうです!
そんな今日、プーママに会いにいった帰りの電車で読み終わりました。

一昨年読み始めた古典SF集



に収録されたFrankensteinです。
メアリー・シェリーが18歳(!)で書いた作品です。
けっこうな長編でございました。

物語は北極探検隊のウォルトンが故郷の姉に書く手紙で始まります。
彼の船は氷原で息も絶え絶えのフランケンシュタイン氏を救助するのですが
(フランケンシュタインは怪物の名前ではないのですよ、為念)
北極探検という当時としては無謀な試みにとりつかれているウォルトンに
戒めとしてフランケンシュタインは自らの話を聞かせます。

フランケンシュタインの独白。裕福な家に生まれ、科学に没頭。
化学と錬金術もどきで生命を誕生させることに成功。
しかし己が作り上げた「人間」の醜さに恐れおののき放棄します。

ってかね、ここよ。
いろいろ事件が起こるわけだけど、諸悪の根源は
フランケンシュタインが自らの創造物を無責任に放棄したからいけないのよっ。

創造物の独白。実は知的で慈愛の心を持つ怪物は
しかしその外見から忌み嫌われ孤独な日々を過ごします。
野山をさまよった怪物は執念で探し当てたフランケンシュタインに
自分の伴侶を創造するよう要求。

フランケンシュタインの独白。
一度は伴侶の創造を始めるも、やっぱそんな恐ろしいもん作れんと(またもや)放棄。
すると怪物の宣言どおり親友、そして新妻を殺されてしまいます。
ようやく自分の手でとどめを刺そうと怪物を追い始め
いかにして北の果てまで追い詰めたかを語るわけです。

ウォルトンの手紙。
フランケンシュタインはすべてを語ったのち死んでしまいます。
ウォルトンは困難を極める北極探検を断念。帰路につきますが
フランケンシュタインの遺体を安置している部屋に
なんと怪物が侵入。これで復讐は果たされたと自分は北極へ行き
焼身自殺を図るとウォルトンに伝え船から飛び降ります。
終り。

ぬおっ! おぉ、そこで終わるんだ。
いやもうフランケンシュタインの怒りも悲しみもすべて自業自得!
怪物が哀れに思えてしまいました~。
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