どうも、今回は相模原事件について。
2016年7月、相模原市の障がい者施設にて、入所者ら45人が殺傷された事件から6年が経過しました。
中国新聞「相模原殺傷事件から6年、追悼式」(https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/193413)
この事件は、単なる大量殺人ではなく、障がい者への差別感情に基づくヘイトクライムであり、悪質極まりないものでした。
「相模原施設19人殺害事件、植松被告に死刑判決」(https://www.bbc.com/japanese/51906304)
犯人の植松は、重度の障がい者に生きる意味はなく、社会のために抹殺しなければならない、と語っています。
これ、ナチスの思想、つまり優生思想そのものなんですよ。
ナチスはユダヤ人虐殺で有名ですが、障がい者や同性愛者に対しても迫害を行いました。
アーリア人という種の存続には、障がい者や同性愛者の抹殺が必須という異常な思想によるものです。
植松は、事件前に衆院議長公邸を訪れ、重度障がい者470人を殺害するとの内容の手紙を議長宛てに渡していたことが判明しています。
それに対して、衆議院は、これを問題化することはなく、植松を止めることもなく、間接的に犯行にお墨付きを与えた形になりました。
まあ、止めるわけないんですよね。彼らだって、本心ではナチスと同じ考えでしょうから。
昔、石原慎太郎が重度の障がい者について、ああいう人って人格あるのかね、と述べてましたね。
近年だと、杉田水脈がLGBTに生産性がないと発言しましたし。
また実際、1990年代まで優生保護法による不妊手術がありましたからね。
日本って、ドイツよりもナチス的だと思いませんか。
そんな国では、植松のような考えを持つ奴も、珍しくありませんよ。
権力者の思想や実際の制度の影響力は大きいのです。
20世紀の人類は、ナチズムの蔓延を止められず第二次世界大戦を招きました。
その反省から、戦後、優生思想は絶対に許さない、そんな思想を持つ奴は表舞台に出さない、そういった動きが各国でありました。日本を除いて。
歴史的な視点からみれば、現代日本で起きたこの事件は当然の帰結だったかも。
今からでも、ナチスや優生思想について、学んだほうがいいんじゃないですか。
そうでなければ、貴方が障がいを持ったとき、誰も助けてくれませんよ。
自分自身が障がい者になるなどあり得ないと思っているなら、それは思い上がりです。