【THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD】PG-12
2008/01/12年公開(01/12鑑賞)
製作国:アメリカ
監督:アンドリュー・ドミニク
製作:ブラッド・ピット 他
原作:ロン・ハンセン
出演:ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード、メアリー=ルイーズ・パーカー、ジェレミー・レナー、ポール・シュナイダー、サム・ロックウェル
STORY:悪名高きアウトローとして数々の犯罪に手を染め、法をあざけり、自分自身のルールで生きてきたジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)。理想に燃える野心家の若者ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)は、そんなジェシーの仲間になれたことを心から喜んでいたが、思わぬ事態が彼らを待ち受ける。(シネマトゥデイ)
強盗するのと背後から狙うのはどちらが悪い?
アメリカ人で知らない人はいないというほどの有名人・ジェシー・ジェームズ。アメリカの歴史にはちとうといので今回の映画化で知りました。ほとんど西部劇もみないしなぁ。何度も映画化されているようですが、今回はジェシー・ジェームズを暗殺したロバート・フォード目線な感じでしょうか。
最初からブラピ演じるジェシー・ジェームズは背後から殺されるとわかっているので、そのシーンではくるぞくるぞ~という感じ。160分もある長丁場なのと思ってたよりも淡々とした流れだったので、前半あたりはちょっと退屈に思えてしまいました。登場人物もやや多いし、似たような服装なのでちょっと混乱気味、、、
数々の強盗を繰り返してきたのに、列車強盗をもって最後にする強盗団解散はちょっとあっさりしすぎでしたね。悪名高きなのにもうちょっと見せ場は欲しかったかも。
実在した人物の作品は好きなので、歴史の勉強としてはとても良かった。後半は盛り上がりには欠けたけれど、ジェシーの精神的な部分や彼に憧れていたボブの彼への想いの変化が興味深く観られましたね。
ブラッド・ピットのジェシーはなかなか貫禄が出ていて良かった。この時代の服装と帽子、ヒゲがなかなか似合ってましたねぇ。こういう方が好きかも。見ようによっては竹野内豊に見える、、、
他人を信用しない、裏切り者は容赦なく撃ち殺す・・・なのに暗殺シーン、そうなることはすべてお見通しだったんでしょうね。というかそうなって欲しかったようにも思えました。ブラピの絵のガラスに映った背後をチラ見するところはすごく印象に残りました。
そんなブラピに負けてないケイシー・アフレックもすごく良かったです。最初は小心者丸出しな感じだったのが、ジェシーとともに行動するようになって憧れから憎しみに少しずつ変化していくところもなかなか。いつのまにか彼に目がいってしまいましたョ。
一時はジェシー暗殺で一躍有名人になったボブ。次第にヒトの心は変化していって背後から狙った卑怯者扱い。ヒトの心ってもんは怖いもんですね。あれだけあおっておいて今度は突き落とす・・・確かに背後から狙うのは卑怯者ではありますがね。結局は人殺しはそれなりのバツが下るんですな、、、
それよりもその暗殺シーンを舞台化したり、お尋ね者の死体の扱いや写真を売ったりするほうが怖すぎです。
かなり地味で静かな展開なんですが、後半はかなり良かったです。ただ・・・劇場で集中して観るのがよさそうですね。