☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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「ワース 命の値段」

2023年02月23日 | ★★★★

【WORTH】
2023/02/23公開 アメリカ 118分
監督:サラ・コランジェロ
出演:マイケル・キートン、スタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアン

9.11テロ犠牲者の命を
ドル換算した男がいた

STORY:同時テロ発生から間もなく、弁護士のケン・ファインバーグは、政府からあるプロジェクトへの協力を依頼される。それは、訴訟を回避する目的で補償基金を設立した政府と、約7000人もの被害者とのまとめ役というもの。しかしその配分を決める作業はただでさえ困難なうえ、ファインバーグが当初想定していた犠牲者の収入を基にした計算式による算定方法は遺族たちの猛反発にあってしまう... (allcinemaより)


9.11同時多発テロで被害に遭った約7000人に対して補償金を公平に分配するために、犠牲者それぞれの命に値段をつけるという倫理的な難題に挑んだ弁護士の実話を映画化した社会派ヒューマン・ドラマ。監督は『リトル・アクシデント―闇に埋もれた真実―』のサラ・コランジェロ。

テロ犠牲者の遺族に支払う補償金をめぐって、命に金額を決めた弁護士とそれに反発する遺族たちとの心情を丁寧に描いたお話。人の命はみんな平等であるけれど、現実的には補償金を支払うためには数字として公平に裁かなければいけない。基金側の人たちも遺族側の人たちもそれそれ葛藤や苦悩があって観ていて辛くなることもあったし、その立場にならないとわからない。平等や公平性についてとても考えさせられる作品だった。

まとめ役の弁護士ケンは、最初は私情をはさまないために犠牲者の収入や家族構成などから計算式で金額をきめようとしてした。でも遺族らから猛反発があり思うように進まない、そんな時に遺族団体のリーダーとの出会いによって、様々な事情を抱えた被害者遺族次第に寄り添い、真摯に向き合っていく姿が良かった。ケンを演じたマイケル・キートンの演技はとても素晴らしかった。

ただ、このことで知りたくなかったことも知ることになり...つらい。でも最終的にはこれで良かったのかなとも思えるし...難しい。
日本の補償はどうなんだろうと思うと興味深い内容だった。

鑑賞日:2023/02/24


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