【SHE SAID】
2023/01/13公開 アメリカ 129分
監督:マリア・シュラーダー
出演:キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートン
世界中の
#MeTooに
火をつけた
1つの記事
STORY:2017年、ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターは、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、その絶大な権力を利用し、女優や自社の女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報をつかむ。しかし取材を進めても、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、なかなか決定的な証言を得られず難航する... (allcinemaより)
TOHOシネマズ宇都宮での2023年初鑑賞は、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴きピュリッツァー賞に輝いたニューヨーク・タイムズの調査報道の内幕を映画化した社会派実録ドラマ。監督は『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』などのマリア・シュラーダー。
映画業界はもちろん世界中でも衝撃を受けたニュース。その後、世界的な#MeToo運動が拡がるきっかけになる。アメリカに限らず日本でもプロデューサー等のお偉いさんによるセクハラとかは昔からあったらしいが...そういう時代だったとはすまされない、人としてかなり悪質で許し難いもの。大物プロデューサーという権力を使って相手が泣き寝入りするしかできない状況を作ってセクハラ・性的暴行を繰り返していたことに言葉がない。
今回の記事が世の中に出るまでの過程、ミーガンとジョディの真実を追求する姿は素晴らしく、とても見ごたえある作品だった。とにかく相手はかなりの権力者なので一筋縄ではいかない。いかに相手に気づかれないように証拠を集めなければいけない。しかも被害者女性たちは一切公にできない契約があるので何も話せないし怯え続けているのを見るとホント悪質。劇中ではセクハラや暴力シーンなどは出てこないけれど、被害者女性たちの様子からどれほどつらい出来事だったのかが感じ取れる。
全体的に淡々とした展開ではあるけれど、キャリー・マリガン、ゾーイ・カザンの気迫を感じる演技はほんと素晴らしかったので最後まで見入ってしまった。
鑑賞日:2023/01/14
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