
【360】 2011年劇場未公開公開 イギリス/オーストラリア/フランス/ブラジル 110分
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:アンソニー・ホプキンス、ジュード・ロウ、レイチェル・ワイズ、ベン・フォスター、マリア・フロール
[Story]
大企業のエリート社員はコールガールと待ち合わせるが会えずに終わる。彼の妻はブラジル人の写真家と不倫をしており、写真家の恋人は不倫を理由に彼と別れて単身リオへ。失踪した娘を探す初老の男性と知り合った後、彼女は空港で男性と知り合い部屋に誘うが、その男性は執行猶予中の性犯罪者だった...
キャストは超豪華なのに劇場未公開となってしまった、世界の7都市を舞台に絡み合う複数の男女を描いた群像劇。アルトゥール・シュニッツラーの戯曲「輪舞」の、マックス・オフュルス監督版(1950)とロジェ・ヴァディム監督版(1964)に続いて3回目の映画化。監督は『シティ・オブ・ゴッド』『ナイロビの蜂』のフェルナンド・メイレレス。
うーん、劇場未公開は仕方ないかなー。面白かったとはいえないけど、俳優陣を堪能するには良かったです。
失踪した娘を捜し続けている男性、出張中にコールガールを呼んだことを取引相手に知られて焦る男性、性犯罪歴を持つ青年、家庭があるのに部下と不倫する女性などなどウィーンをはじめ、パリやロンドン....などの各都市を舞台にそれぞれの日常が進行していってやがてつながっていくというものです。ま、めずらしいものではないですが地味によかったかなーと。
途中、意識が飛びそうになる所もあったけれども、それぞれの都市の雰囲気も良かったし街並みも見られたしいっかなー。目の前にいくつかの道があったときは迷わず進もうというものでした。どの道を選ぶかによって人生はずいぶんと変わるもんだなと思いました。
特にハラハラドキドキするお話ではないんですが、性犯罪歴を持つ青年のがまんにはハラハラしましたわー。あと、コールガールの妹役の人が可愛かったかな。
出演者のファンの方は観て損はないかと思われます。
★★★.3