ゆかりんご

沢田研二さん、ジュリーについてのブログです。GREEもどうぞ。
yukarin_004@yahoo.co.jp

おしゃべりやめて!

2009-07-28 08:20:00 | 日々のできごと
トークショーレポは完了しました
先週末は大宮と立川でライブ。またレポはしますが、最近感じること。


お客さんのおしゃべりが多い
横浜トークショーの時はわたし一番後ろのテーブルだった。後ろだから、しかもジュリーから遠いから、緊張感がないのか、後半15分二人のかたがボソボソボソボソおしゃべり。歌と違うからすごいよく聞こえた。ジュリーの声よりも
察するに初めてトークショーにいらっしゃった様子。ジュリーが歌わないまま終わっていきそうなことについてのおしゃべりのよう。
しかもその二人はお友だちってわけじゃなく、そこで初めて会った方のよう。トークショーで会って意気投合してお友だちになるのはいいよ、でも大好きなジュリーが一生懸命話してるのに…。
24000円もかけてチケット買って来てるんだから、ファンでしょ
ちょっと行ってみよか、ではないでしょ
じゃあ、どうして聞かないの


そうしたら…
立川のライブも後ろですごいおしゃべり
わたしは19列にいたけどたぶん最後列くらいかな、笑い声つきでかなり騒がしかった
だいたいは一般ピープルの知らない歌で、静かな歌のときに多い
だから「明星」の時が一番
次の「わが窮状」はわりと話題の歌だからみんながちゃんと聴く。

後ろの方に座るとホントに悲しいよ
コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜トークショー その7

2009-07-28 08:00:58 | 日々のできごと
終了15分前の合図にちょっと焦るジュリー


あと15分、今の合図や、おっ、ちゃんと5分押したの計算してますね、はい、20分終わりね。


で、ずーっとそれ続けてた。それから10年間グローブ座でひとり芝居やった。加藤直さんと組んでやってた。彼にも「もっと声を」「もっと前に声を」と言われて、そしたら頭痛くなって、芝居するの嫌になって、ある日口答えした。頭痛くなるんです、聞こえるように言うのでいいんでは?と偉そうに言ってしまった。そしたら、世の中厳しいね、なんにも言ってくれなくなった。厳しいね、だからみんな我慢して生きてるのかな
我慢していいのか、現実をしっかり受け止めるのがいいのか、結果は、同じだろうと思える。
そのうちに何本かやって、やっぱり声を出さなきゃいけないかなと思いながらね。
でもそのうちに劇場がどんどんよくなり、小さな声でも聞こえる。大きな声でうわーっと言われると耳が拒絶するわけ。なに言うてるかわからへんってなる。でも小さい声で話すとみんな聞こうとする。そういう耳がいる。よく舞台に立って、ちっちゃい声で話してスタッフに聞いてもらう。こんな声で聞こえるかって「あほ」って言ったら、「今、あほって言ったでしょ」と言われて、聞こえてるんやと思ったりね。コクーンで自由劇場の人とやったときには、自然がいい、と言われて、今、藤山直美さんに誘ってもらって春団治とか夫婦ぜんざいとか花道のあるとこでやると、なかなかええもんやなぁとかね。大阪でやったときはお客さんの声が聞こえてくる。僕が直美さんを泣かせる役。夫婦ぜんざいは柳吉っていうボンボンで頼りにもならん役。春団治だって他の女に入れあげてって役。出ていくと「こいつやで、こいつが悪いんや」って声が聞こえるんやで、その中で芝居するんよ、そうしたら後ろから曽我廼家ぶんどうさんが「よろしいなぁ、お客さんにあんなにいれこんでもらえて幸せでっせ」って言わはる。
ああいう表情でね。そういうもんかなぁと思ってね。
役者の中で、いい悪いじゃなく好き嫌いの問題だと思うけど、悪い役をやってもいい人に演じる人はいっぱいいる。悪い役を悪いように演じるのはほとんどいない。お客さんに「あいつ悪いんや」と言わせるようなね。春団治はそんなヒドイ男やなかったんだけど、そうも演じられるわけ。
悪いやつは悪いように演じないと周りが困る。芝居のイロハもわかってないかもしれないけど、そういうの感じる。悪い役はにくたらしそうにやらないと藤山さんが立たない、泣いたって、いいやん、ジュリーといっしょに出られてって思われたらかなわんで、ちゃんとにくたらしいやらんと。かっこばっかつけてる奴はあかんのやで。

いやいや、好き嫌いの問題で、僕は自分が好きなように演じたいなと思ってる。

マキノさんは、すごく尊敬しちゃう。演出に。えこひいきなし、容赦なし。あなたがちゃんとやらないとダメとか言ってくれる。みんなの前で。
他の人はコソコソ囁く。本気でなぐれとかね。
稽古場でやってるときにはみんなの前で言ってほしい、ピシッともうちょっとです、と言われたら、うちに帰ってやってこなあかんと思う。
言うこと聞くのは説得力があるから。みんなのこと、ちゃんと見てて誰のこともおろそかにしない。美術のことも。ただ、なんでも聞いてくる人は嫌いみたい。「オレはおまえの父親やない」とかえらい厳しいこと言うて、女の人がね、しつこく 聞いてくと「オレはおまえの男やない」とかね。「自分で考えろ」と言われてた。
とにかくずっといろんな人とやってきて、たまたま僕の歌のファンだった人とめぐり会えて、それは偶然だけど、僕が選んだ。
久世さんが5年経ったあと「やめる」って言った。最後に「センセイの鞄」の打ち上げでいきなり「再演するように沢田くんにお願いしました」って。されてへんがな、今言うたんや、でもこれが遺言になってしまう。それはそれでやるんだけど。
次は誰にしようってなった時に、昭和のことがわかって、そうなるとある程度年齢がいってる人じゃないと、ってなって、ある日、写真見たら老けて見えた。
それまでマキノさんの芝居を見たことはなく、新聞かなんかで芝居の特集を見て、ダメもとで頼んだら実は、ってことになり、へこんでるときに「太陽を盗んだ男」見ると言われた。
えーっ、やってくれるのってことになって、5人くらい候補があって、そのうちの最初にOK。めぐり会うようになってたんやって思う。
しかも歌のファンって。聴きましたよ、歌ってましたよ、その時代いっぱいって。
演出やってて、最後にずーっと「探偵」歌うシーンをずーっとやらなかったんですよ。ある日やったらヘロヘロになった。そしたら「沢田さん、僕のが歌いこんでますよ。ちゃんと練習しないとダメですよ」って言われてね、「そうだよね、ちょっとキー下げよかな」とか言って。レコードとは違うキーで歌って、毎日歌ってたから、またそれで自分で感じるものがあり、また今回ツアーでは元に戻して歌ってる。また違う歌いかたができる。
僕はこの作品をやるために今までがんばってきたと思える。見たかたも見ていらっしゃらない方もいるだろうけど、これは再演することを決めている。
再来年だとしてもちょっと時間が経って自分がどうなってるか、時代がどう変わってるか、そのままやるのでなくマイナーチェンジはあるかもしれないけど、基本的には同じにして、と考えてる。
神戸と東京ではぜひやりたい。地方でもやりたいとオファーしてる。
北海道にもすごい小屋があるし、東北にも新潟にも能登半島にもあるだろうし、北九州にも、そういうことをやりたいという街はあるだろうから。

そんなこんなもう終わりですけど、今年は正月コンサートやって、C.C.レモンの初日はいつもと全然ちがう雰囲気で、そのあと裕也さんとジョイントやって、これで裕也さんとの仕事は一区切り付けて、次はつぎの作戦があって、毎年コンサートやってお芝居も続けていくし…。
今年は9月の24までC.C.レモンの最終までツアーやって、稽古入って、10月の31日から南座やって、12月は御園座で桂春団治ですけど、また新しいものになるだろうと思う。
また来年は…、来年の話をすると鬼が笑うので、これくらいにしとこかな。
どこまで続くがわからないけど、あとは健康だけきちんとね、無理をしないようにしないと、いつまでも若いつもりではダメ。最近持ってるマイクが重くなってきた。こういうポーズするでしょ。(両手を横に張るポーズ)
下がってくるんよ。クッと上げると痛いのよ、どうする
そういうのが少しずつ出てくる。かなわんで~。みなさんも少なからず…もう来てます~
みなさんも健康に気をつけて、あまりいろんなもの、あんまりいろんなお薬とかね、いっぱい宣伝してるけどあまり飲みすぎて頭変にならんように。そんなんばっかやってたら頭変になりますよ、食べるもんも食べられなくなりますよ。もっと噛まなくなりますよ。
もっと噛んだほうがいい。これからいいのは噛むもの。噛むサプリメントが流行るかも。
ちなみに一番好きなのは堅焼きポテトチップス。(自分でクスクス笑う)
堅いもん食べると脳が活性化したような。
堅いたくあん、クッと噛むと脳がカッとなったような気がしません
飲み込むとかいうのはね、胃に負担かけるよ、胃薬飲まなくちゃいけなくなる。わたしの父親は薬問屋に勤めてた。だからうちにはいっぱい日常の薬があった。でも毎日飲むものは毎日飲まなくていい、いざというときに飲めって。風邪ひいたときは風邪薬とアリ○○○飲めって。毎日飲んでたら効かへんって。
そんなもんかなと思うけど、いい例がマイケル○○○○○ですよ、鎮痛剤効かへんようになってくるんや、だんだん…。(顔マネ)
みなさん健康に十分注意して、来年ここで喋れるかどうかわかりませんけど、全然お金をかけないでただもらって帰るってことができるわけで、これが続くと年収が確保されますので…5年続くと65になっても年金はいただけないような…、しばらくいただかない方がいいかな…仕事がなくなってももうあと4年頑張ればいいというこの強さですよ。わたし放っておかれない、自分で言うと恥ずかしいわ~、でもね、誰かが呼んでくれるのよ、自分が…って時に、その人が呼んでくれたりね、これがなくなったら運のつき。それまではがんばっていこうと思います。
みなさんもいつまでも少なくともこの一年は元気でいてください。
最後までご静聴ありがとうございました。


「探偵」が流れるなか、いつものように丁寧におじぎをして帰るジュリー
いっぱいいいお話ありがとう
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする