これは6月25日放送分です。
沢田研二歌謡列伝
モナリザの微笑
司会の方「きょうは沢田研二さん19歳の夏に歌った、タイガースを名実ともにトップに押し上げたこの曲です。」
司会の方「沢田研二さんに今週はタイガース時代の曲のお話を聞いてます。いつもはわたくしが事前に収録したものの中からよりすぐってお届けしていますが、今週はバースデイウィークということで収録全編をどんと聞いていただいてます。きょうはタイガースが名実ともにトップアイドルになっていったころのお話です。
きょうお誕生日なんですよね。」
ジュリー「よろしくお願いします」
司会の方「おめでとうございます」
ジュリー「はい…61になってしまいました…」
なんかジュリーの声暗~い
司会の方「61歳になられたそうですが、きょうお伺いする
モナリザの微笑
が昭和42年8月に出てる曲で、ちょうど人気がウギャ~ってうなぎ登りになってるときの19歳の誕生日って覚えてます?」
この間にジュリーのあいづちが入ってます。
いや~覚えてないですねぇ。たぶん日劇の稽古場かなんかで平凡とか明星の取材で、まえもって撮影をしてたんでしょうね。取材とかすごかったですよ。
ホントに忙しくて分刻み
それとね、中井さんてマネージャーがね、ビートルズのエクスタインってマネージャーがいたでしょ、有名な。その人の向こうをはってね、それまではニコパチ、ニッコリ笑ってあっかるいライトで。っていうのをミートザビートルズみたいな片明かりの顔半分しか見えないようなそんな写真を撮れって言ってね、マネージャーが立ちはだかるんですよ。カメラの前に。よしいいから、もう時間だからもう終わったからみんな行け、次へって。次、小学館みたいな。行けって言われて、えっ、え~っといいながら、しょうがないねぇって言いながら行くみたいなね。
司会の方「ちょっとタイガースにかなりプレミア感ついてきてるんですよね」
そうですね、それでもまだスパイダースにもブルーコメッツにもまだ及んでないんですよ。ギャ~とか。ウエスタンカーニバル行くとやっぱり違う、底のほうからくるのと。僕らはやっぱり上のほうだけだなぁみたいな。
キャーってので、うわぁーっていうんじゃないんですよね。
もっとすごかったのがね、ジャニーズっていう4人組がいて、アメリカ帰りで一日だけ出たんですよ、その時はスパイダースよりもブルーコメッツよりもすごかったですよ。んぎゃ~っていう感じで、僕ら、袖で見てうわっすごっって、こいつらが1番やっておもいながら、なんで〓って。そのころって楽器をもつのが普通だったのに、踊って歌うだけですよ、ジャニーズ。
それなのにすごかったですよ。
司会の方「冷静に観客の地鳴りのようなボリュームを比較してる沢田研二さんがいるってのがすごくおもしろくて。
ジュリー陽気に笑ってる
司会の方「心の中では一位とるぞって想いがはっきりあるわけですよね」
いや、僕の中ではなるときはなるけどなれへんときだってあるわな~
っていうね、なんでなかなかイケへんだろうかって思ってた。みんな言うとおりに、ほらもう近い、もう近いでっ、たぶんモナリザの微笑のときにラジオで人気投票しますよね、そのころはもう1番になってたんですよ。だけどウエスタンカーニバル出ると、まだ負けとるでって。それはいつも思っててなんでかんたんにできないのかなぁって。人気ではすごいんやけど、すべての面でそうならんとあかんやんって、やっぱり自分たちに足らないものはなんやろ、やっぱり技術的な問題かな、と。
歌わせばへたやしな、演奏もべつに上手いわけやなし、でもタイガースのサウンドって確たるものはあったと思うんですよ。確たるものってのは、やっぱり幅かなと。かつみの高い音からサリーの低音までこのハーモニーを出せるグループはタイガースしかいないんですよ。それはすごいと思ったんだけど、なかなか一位にはなれへんかったね。
司会の方「モナリザの微笑で感じた瞬間ありました?来た。一位とったかもしれないって」
それはあるんだけど、みんなが一斉によーいどんで出すわけがないから、ブルコメはブルコメで一位を取ってるし。スパイダースはスパイダースで取ってるし、テンプターズも、ワンズも取ってるし。レコードが売れて一位になるよりもお客さんが実際見てるところで、うをぁ~ぐわぁきたきたきたきたっていうのが ないと満足しなかったね。
一度切りますね