浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

大阪桜宮高校の問題について

2013-01-22 09:47:34 | 国際・政治
 表題は大阪桜宮高校の問題としていますが、議会人の一人としてこうした問題からくる騒動の制度に感じるところを述べたいと思います。

 マスコミの報道を見て、橋本市長や教育委員会、また生徒たちの思いなどは伝わってきますが、その時議会としてはどのような判断をしているだろうかということです。おそらく、大阪市議会でも、会派なり委員会でこの問題について議論は行われていると思われますが、単なる要望のような形に終わらず、一定の判断を下すべきではないでしょうか。私自身がそうした報道を見逃しているからかもしれませんが。

 前からこのブログでも申し上げているように、首長と議会の役割において、執行権のある首長に対し、ブレーキをかけるのは議会しかないからです。問題に対しどのような議論が行われたかが大切なのです。市民の意見を代弁する議会の役割を決して軽視してはなりませんし、市長に対し翼賛的な考えではないことを示すためにもそうした議会内での議論による決議が行われるべきです。仮にいくらマスコミが問題視したとしても、法的に、賛意であれ否認であれ、最終的な執行を承認するのは議会しかないのです。

 大阪市議会の皆さんは当然そのような動きをされていると思いますが、あまりにもこのような制度としての議会制民主主義を前提とした報道がないために、どうなっているのだろうという思いで書いております。関係者の皆さんに失礼があればお許しください。

 また、こうした問題は一高校だけの問題ではないでしょうし、スポーツ教育全般にも、さらに教育そのものに係わってくる問題でありますので、単に入試を中止し切り替えるというような対応のみで解決とならないことは多くの人が感じていることと思います。暴力は決してあってはならず、体罰を容認するような勝利至上主義であってはなりませんが、勝利を目標とするスポーツが人を鍛え成長させる一面も見逃してはなりません。教育は人であることを考えると、制度そのものより、教育方法のスキルアップが求められるのかもしれません。

以上


 


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