浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

加藤典洋「9条の戦後史」から

2022-04-28 10:08:28 | 国際・政治
 憲法9条の考え方について、戦後の石橋湛山の考え方を紹介していて、共感するところがあったので紹介したいと思います。
「憲法9条は、『世界に完全なる安全保障制度が確立されるまで』との期限をつけて、しばらく効力を停止する。第9条を憲法から削除する必要はない。」として、「まず第3次世界大戦の危険を大きく受け止め、それに対応すべく会見と再整備を考えている点が、ほかの改憲論者たちと違っています。・・」と説明されています。70年も前の議論ですが、世界の覇権的な動きは全く変わっておらず、国連の役割も全く機能していないという実態の中で、いよいよ会見に向けてしっかり議論をしていく時であることには間違いないでしょう。