浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

政治の本質

2018-12-15 21:29:02 | 日記・エッセイ・コラム
政治の本質は統治であり、必要悪とは。

「日本衆愚社会」呉智英著の「体罰論の本質的考察」から政治の本質を改めて考えることになりました。
このエッセイは、教育の体罰について著者の考え方を述べたものですが、政治の必要悪について述べていますので、引用し、皆さんに知ってもらいたいと思います。

「必要悪の典型は政治である。政治の本質は統治である。(中略)社会の混乱を収めるためには、否も応もなく強権的に統治を確立しなければならない。どんな穏やかな政治にもその根底にはこの統治行為が必ずある。このことがだれでも直感的にわかっているから、常に政治はうさんくさく思われるし、誠実な政治家は政治が必要悪であることを内心で自覚している。政治は本質的に「否も応もない」ものだからである。否も応もないことは、なぜ悪なのだろうか。そこに人格への侵襲invasionがあるからである。」


この引用文からはなかなか理解しにくいところですが、政治は必要悪であることをどれだけの人が理解しているか、重要な点ではないかと思います。特に政治家といわれる人たちの政治に向き合う姿勢の問題を感じずにはいられません。統治の手段である民主主義がこの必要悪を根底としていることを認識すべきです。

以上



浅野ゆうじ広報紙の記事より④

2018-12-03 13:25:08 | 日記・エッセイ・コラム
平成30年9月議会委員会発言を紹介します。

経済・環境委員会にて
(議員は、五つの常任委員会(総務、経済環境、建設、厚生、文教)に属し、主に議会中に行われる議会に付託された議案をそれぞれ担当別の議案を審議します。議員の責務である議案の審議においては、この委員会での審議が最も重要な役割であり、あまり注目されていませんが、大切な議論の場となります。議員の委員会の所属は、年度度当初に議会運営委員会で決まります。議員の大半は、幅広く議論に加わるために、毎年所属委員会を変えますが、中には専門的に議論を深めるために同じ委員会の所属を続ける議員もいます。提出議案の説明、質疑、討論と進み、その過程をまとめた委員長報告がつくられ、最終日の本会議で、委員長報告をし、最終決議となります。委員会では、請願や意見書も議論されます。今年、私は、商工観光部、農林部、環境事業部、自然共生部が所管となる経済環境委員会に所属しています。)
以下、平成30年9月、今議会の委員会での討論を紹介します。

『第104号議案そのものに反対するものではありませんが、現在進められております政策総点検に合わせて、予算に対する不用額が少し大きく発生している、以下の2点について、意見を申し上げます。いずれも商工観光部所管分です。
一つ目は、岐阜市中心市街地空き店舗等活用事業についてです。不用額の発生は、予算の算定根拠の見直しが必要になると思われます。また、出店環境が変わり、補助金の要件が実態に合わなくなっていることも理由であろうと考えられます。この事業の目的に沿った助成の見直しを要望します。
二つ目は、金融対策費の中小企業金融調整貸付金に関して、不用額が大きく発生しています。中小企業や金融機関にとって有利な保証事業が十分に活用されていないとなれば、事業内容や必要性が検討されることになります。減額の要因は、保証協会のプロパー融資との関連ということでしたが、貸し付けを受ける企業にとっては、どちらが貸付主体であっても同じであり、融資の拡大とはならないのではないでしょうか。金融事情が大きく変わろうとしている昨今の状況を合わせ、保証協会や金融関係者との情報共有をしっかりと取っていただき、中小企業振興に資する政策にしていただくことを要望します。
第106号議案平成29年度岐阜市中央卸売市場事業会計決算認定について、申し上げます。
青果、水産とともに、取扱数量、金額の減少傾向が続いています。本年度は天候不順の影響があったにしろ、流通環境の変化や状況の厳しさは十分に認識されるところです。中央市場の決算のそのものに問題はないとはいえ、市場に携わる卸・仲卸業者の状況は厳しくなっていることが懸念されます。「あり方検討委員会」が指摘するように、早急に施設整備の計画を進めていただくことを要望します。』                          以上
(質疑においては、環境事業部のごみ収取コストや有料化について尋ねています)

浅野ゆうじ広報紙の記事より③

2018-12-03 13:20:54 | 日記・エッセイ・コラム
私がかかわる二つの『レクリエーション・軽スポーツ』を紹介しました。

ペタンク
南フランスで生まれたペタンクは、国際的なスポーツとなり、日本でも40万人がプレーしています。競技は、ビュット(目標球)に金属製の球を投げ、得点を競います。ビュットは、木製か合成樹脂で直径30㎜のもの、金属球は、直径7.05~8㎝で重量は650~800gという規定があります。ゲームは、トリプルス(チーム3人で各2球を投げる)、ダブルス(チーム2人で各3球投げる)、シングルス(一人3球投げる)のチーム対戦で、カーリングと同じで、ビュットに近いボールの数が点数となります。チーム6球ずつ投げて1セット(メーヌ)で、13点か11点先取で試合終了です。
 その他、細かいルールがありますが、気軽に参加でき、一方でチームプレーが要求されるとても奥の深い楽しい競技です。

インディアカ
 インディアカは旧西ドイツで生まれたスポーツです。羽根のついた特殊なボールを手で撃ち合う、バレーボール形式のチーム戦で戦います。コートもネットもバドミントンと同じものを使用します。インディアカボールは、4枚の大きな羽根がついており、高さ25cm、重さは約50gで、下にゴムのボールがついています。通常は1チーム6人で、男女混合競技も行われます。手で撃ち合うために、取り扱いが容易であると同時に、全身を使う競技になります。身体接触はありませんが、ボールの特徴から、初心者から熟練者まで、様ざまなレベルによっ
て楽しむことができます。

浅野ゆうじ広報紙記事より②

2018-12-03 13:17:29 | 日記・エッセイ・コラム
読んだ小説から、私自身が共感した文章を紹介しました。

中山七里『テミスの剣』(文春文庫)より
「マスコミが、司法・立法・行政に次ぐ第四の権力と呼ばれて久しい。三権の監視役として、そして社会の木鐸としての存在意義は否定するものではない。しかし、如何せんマスコミのほとんどは、市場原理に支配されている。売上部数と視聴率が神であり、指針であり、絶対だ。そうした構図では必ず全体の意識が安きに、つまり論理よりは感情に流れる。そして感情に走った意識は生贄の姿を確認しない限り、いくらでも昂ぶり続ける。みずからの嗜虐心を正義とはき違え、それに相対するものをすべて悪だと決めつける。本来、善悪の境界線を引くのは人の心だ。だが様々な立場、様々な倫理観が混在する中で、すべての事象を善悪に隔てることには違和感が生じる。そこで法という概念が用いられる。法律とは、いわば最低限の善悪を定めた物差しなのだ。」

浅野ゆうじ広報紙の記事より①

2018-12-03 13:08:39 | 日記・エッセイ・コラム
平成30年9月議会質問

《決算認定と財政行政について》
・ 行政コスト計算書について 純行政コストの56億円の増加とそれに伴う純資産の減少の理由を尋ねました。市街地再開発事業や介護保険給付の増加が主な増加要因になっています。決算の分析とともに財政の透明化が要求されます。
・ 政策総点検と行財政改革 新市長の声掛けでスタートした政策総点検と従来から行っている行財政改革プランの違いを確認しました。政策総点検は事業の成果をしっかりと確認するためとの答弁でしたが、内容としては重複します。政策総点検は事業そのものを問う政治的判断を必要とするところが大きく違うのではないかと指摘しました。
・ 外郭団体の租税公課 公益事業をしている外郭団体が、委託費として収益事業に対する法人税が発生することについて、疑問を持たざるを得ません。指定管理制度や委託の在り方など検討が必要ではないかと思います。

《水道事業会計について》
 公営企業の決算認定で示した通り、かなりの利益が出ています。水道料金の設定において、過剰な利益は水道料金が高いという批判の対象になる可能性があります。経営計画プランとの乖離も、それを後押しする形です。その余剰利益が水道料金の平準化になれば問題ありませんが、公営企業は赤字であってはならないという前提があって、利益過剰になる可能性があります。一方で効率化・合理化の企業努力も評価しなければなりません。将来を考えれば、耐震化や老朽化に対応する設備投資も続けなければならないでしょう。
こうして、決算の評価をしながら、適正な水道料金を決定していかなければなりません。長期的な視点に立てば、年度の決算にあたり、利益余剰金の処分方法にも目を配っていかなければという思いで質問しました。

《社会保障制度の改正について》
・ 国民健康保険制度に関連して 税制改正による基礎控除の引き上げは、国民健康保険料の減収につながります。その影響を尋ね、国の対応の検討を待ちたいとの答えでした。さらに、国保制度の中で、市町村に対しインセンティブのある仕組みづくりによって国が1千億円の交付金を配分する「保険者努力支援制度」について状況を尋ねました。評価結果が低い状況を踏まえ、県といったになって取り組むとの答弁でした。
・ 保険者機能強化推進交付金 介護保険制度の中で、自立支援・重度化防止等に向けた力の入れ具合を評価し、その評価結果によって各自治体に案分される交付金です。こうした集権的な動きに対する課題を尋ねたわけですが、目先の視点による評価指標や環境の違いが考慮されないような状況を考えると問題は多そうです。
・ 岐阜県地域医療構想 地域の医療提供体制の将来あるべき姿を岐阜県が示したものです。岐阜圏域は病床数が過剰になっており、その調整が必要とされています。急性期病院である市民病院も例外ではなく、調整の影響を受ける可能性があり、その対応を要望しました。

《公共緑化推進事業について》
 FC岐阜の要望で、北西部運動公園グランド芝生化の議案が提案されました。芝生養生のために、利用日数が減少することから、利用団体への対応を尋ねるとともに、スポーツのハード整備に関しては、他のスポーツ団体との調整やスポーツ振興の将来ビジョンの中で進めるべきではないかと指摘しました。特に、FC岐阜に関しては、県との調整が必要になってくるのではと尋ねました。今後、検討するとの答弁でした。