浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

「鏡の中のアメリカ」先崎彰容をよんで

2022-09-21 19:27:12 | 国際・政治
憲法改正について、アメリカのジョージタウン大学のドーク教授の考え方を述べているところを引用します。
「左派系の新聞の憲法擁護論は、極東の現状を考慮することなく、単に国内の情緒的な平和主義に基づく主張であり、全く理論性を欠いていて「民族主義的感情の発露」に過ぎないというのである。むしろ国民が理性と法を重んじ、国際情勢を冷徹に分析することを行うならば、憲法の改正は当然の権利であって、理性の行使だと強調した。従って、それは最良の民主主義の貫徹になるはずで、だからこそ憲法改正は行われねばならないというのが教授の主張であった。」
感情的な世論調査を切り取って、あたかも多数世論が民主主義であり国民の総意であるかのように誘導するメディアになっていないか心配するところです。内向きな感情論になることなく、冷徹な理性をもって議論されることを望むばかりです。




「石橋湛山の65日」保阪正康を読んで

2022-09-20 09:57:33 | 国際・政治
「反骨のリベラリスト」とある石橋湛山の「政治家」らしくない政治家を改めて感じる。
ここでのリベラリストは、オールド・リベラリストといわれる自由主義者としての政治家であって、戦後の保守にあっての改革者であるといえます。
もし、首相を長く続けていたならば、日本の戦後は大きく変わっていたかと思わないでもないが、なぜか政治の世界がちっとも変っていないと感じるのは私だけだろうか。