1年前の今日でもある、2009年の7月1日。この日のことを、私は忘れません。
時は無常にも過ぎていき、ついにあれから1年が経ちました
私の友達(会社の同期)が、一昨年の12月にスキルス胃がんが見つかって、開腹オペして、その後はケモ受けていたのですが、胆肝膵にメタ起こしてしまって…
病気が見つかってからたったの半年で、亡くなりました。若かったので進行も早く、本当にあっという間の出来事でした
当時の話は、ブログに少しだけ書いていましたが、途中で書くのをやめました。
それは彼女自身、1度は元気になって退院して(外来ケモは続けていました)、退院後も1ヶ月に1度くらいですが、会っていました
お茶したり、お昼ご飯を食べに行ったり、量は少ないもののきちんと口から食べられていたし、元気に楽しくおしゃべりしていました
だからこのまま元気になってくれると、勝手に思い込んでいたし、それを信じていたの。
6月にも会ったし「じゃあ、また来月ね。」って、7/4に会う約束をしていたの
なのになのに…7/4は彼女のお葬式。
こんな形で会いたくなくて、信じられなかった。
初任給では、まず親にプレゼントを買って、2回目のお給料では、社会人になったのだから、いつ何があるかわからないからと思って喪服を買って…
まさかこのとき買った喪服を、最初に同期の子に使うなんて、当たり前ですがその当時は思ってもなかったです
会ったら自分がダメになりそうで、お葬式に行くのをためらっていたところ「その日、会う約束していたんだよ!!これが彼女との最後の約束なんだよ。約束を果たしに行こうよ。」と同期の子に泣きながら言われ、行くことを決意。
行ったものの、やっぱり遺影を前にして、彼女との思い出が走馬灯のように駆け巡って、いつの間にか涙が出ていて、どうしても顔が見られなかったんだけど「これで本当に本当に最後なんだから、ちゃんと見送ってきなさい。」と上司に言われて、会ったよ。
でも、彼女の顔はとってもやせこけていて、こんなの彼女の姿ではなかった。
しんどかったね、辛かったね、頑張ったね、ありがとう、もう涙が止まらなくて…
だって亡くなる1ヶ月前にも会ったし、仕事はずっとお休みしていたけれど、6月の会議に顔を出してくれたんだよ
でも後々思うと、あの会議に出席してみんなに会ったことは、彼女なりに覚悟していたし、けじめをつけにきたのかなぁって。
なのに、その会議の日はワタワタしていて、せっかく話かけてくれたのに、ほとんど相手をすることができなくて『どうせ7月にも会うし、今日はいいや。』って考えが頭にあって…
私って最悪
この行動には、ものすごく後悔しています
今のこの瞬間は、もう二度と戻ってこないのにね。。。
6月の3週目に入ってから、メールの返事が遅くなって少し気にはなっていた中、彼女から最後に来たメールが「体調悪くて、再入院しました。」の内容
もう真っ青で、4週目からはいくら送っても、一切返事がなくて…
7/1の深夜(7/2の早朝)に、彼女のお姉さんからメールが来ました。
あっという間の出来事だったので、現実感もなくて、頭の中がよくわからなくて
会社の数人の先輩からは、異様な程に電話やメールが来たけれど「私は大丈夫ですよ。」って答えたけれど、彼女のデスクにお花があって少し実感して、お葬式に出て現実なんだと思い知らされました。
あれから今日で1年が経ちます。私は1才、歳をとりました。
私はこの1年間で、どれだけ変われたのかわかりません。全然変わっていないのかもしれないです
でも彼女のおかげで、その日、その時、その瞬間を大事にしようと思えたし、明日が来ることの幸せを教えてくれたし、大切な人が大切なものが大切だと気付かせてくれたし、学んだことは多いです。
出会いにも、別れにも意味があるというのなら、私は彼女のことを決して忘れてはいけないのだと思います。
苦しくて辛い治療はもう終わったんだよ。
頑張ったよね。
元気にしていますか?
これからも私たちのことを、見守っていてください。
ありがとう。
2010.7.1