光の風☆★

~画家すずきゆきおの世界~
 夢と希望に癒しの芸術を
生み出す画家の日々の、つぶやき

お歯黒!

2013-08-09 | 日常
子どもの頃、夏休みは宮城県の田舎(父の生家)に20日間ほど、
遊びに行っていた。

あの七ツ森が原風景として作品に投影しているかもしれない。

同い年の従兄弟と、かくもあんなに山野を、
そして川遊びをしたものです。

歳をとったからこそ感じる懐かしさがある。

宮城県は今のように標準語を使う人は少ないというよりも、
東京っ子の私には全て外国語のように聞こえた。

私は、おぱんっあん(お祖母さん)の横に布団を並べて
寝ていたものです。

おぱんっあん!の話すことが方言のみで、
強く訛っていたので、ほとんど分らない。

通訳してくれる伯母さんも、
すごく訛っているから余計に分らなくなっていたが(笑)

祖母と孫の心は自然と通じるようで、
次第に言っていることが聞き取れるようになっていくものです。

方言で訛っていても日本語ですからね。

そして、
おばんっあんは、お歯黒でした!
歯が黒く塗られていたと記憶しています。
画家になる子どもですから、
色彩には敏感でからね。

いつぞや、おばんっあんが、
庭で長い箒を持って
長刀(なぎなた)の構えをして見せた。

ほとんど枯れる寸前のような身体が、
いきなり、しゃき!として。

武家の女子(オナゴ)としての嗜みを見せたのか?
今、思うと夢幻そのもの。

私は、お歯黒の人を見た最後の世代かもしれない。

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