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(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

中秋節=BBQ?

2007-09-27 | 台湾事情
おとといの9月25日は旧暦の八月十五日で、中秋の名月でした。
台湾においては、この「中秋節」は一年のうちの三大節です。日本で言う盆正月ですね。なので、みんな実家に帰りますし、いろんなところでイベントが行われて非常ににぎやかです。

表題にある「BBQ」というのは、「バーベキュー」という意味です。なんだか表記もなるほど、という感じでおもしろいですよね~。台湾では、なぜか中秋節にバーベキューをするのが習慣になっていますが、これはここ10年くらいのことらしいです。
しかし、もはや「中秋節といえばバーベキュー」というほど定着していて、台湾全土、ほとんどすべての家庭でバーベキューが行われ、どこにいっても、もうもうと煙が立ちこめ、バーベキューソースと肉の焼ける匂いがします。

みんなが実家に戻るので、大勢でわいわいバーベキューをする、というのが迎える家の方でも便利ですし、それにさすがに今の季節はもう真夏ほど暑くないので、外で夕涼みをしながら、というのに適したシーズンだというのも理由でしょう。
もちろん、外で月を見ながら、という理由もあるはずですが、見たところ誰も月なんぞ見ていません(^^;

私は相変わらずフィールドにいますが、こちらではイノシシの丸焼きという豪快なことをしていて、いかにも「フィールドで過ごす中秋節」という感じでした。

matansun

2007-08-27 | 台湾事情
残暑お見舞い申し上げます。
っていうか、こちらでは「残暑」ではなく、まだまだ「盛夏」な感じですが(^^;
今日はまた殊の外暑く、キッチンの蛇口をひねると、「おふろ?」みたいなお湯が直接出てきます。

さて、8月の短期フィールドを終え、一時台北に戻ってきました。来月も行くので、本当はずっとあちらにいたいのですが、いろいろ用事もあるので、そういうわけにもいきません。

今回、私のフィールドの邵(さお)族の村では、matansunという儀礼が行われました。邵族は旧暦の八月一日(今年は来月の11日にあたります)がいわゆる「お正月」で、このmatansunは、その一ヶ月前からの準備開始の儀礼にあたります。

matasunは「みんないっしょに」という意味ですが、この日は頭目の家の前で儀礼を行い、儀礼が終わると頭目が男たちを率いて山に入り、お正月の間たっぷり食べれるように狩りをするわけです。

残念ながら現在の邵族は普通の漢民族と大差ない生活をしているため、実際に狩りをするわけではありませんが、それでもこの儀礼は残っているわけです。おもしろいですね。

台湾ひっこし事情その3

2007-08-08 | 台湾事情
ちょっと所用があり、ブログ更新が滞っていましたが、無事に引っ越し完了しました!
日本の引っ越し屋さんはわりと丁寧でもくもくとお仕事する感じですが、台湾の引っ越し屋さんは「力技」な感じです。私の今回の荷物は段ボール50個で小型トラック1台半分くらいだったのですが、四人のスタッフが来てくださり、がんがん荷物を運び出して行きました。
こちらの引っ越し屋さんというのは、主に腰と背中の筋肉で荷物を運ぶので、冷蔵庫も洗濯機も一人で背中にかついで運んでしまいます。みんなすごくマッチョです。台湾では狭い階段で五階までエレベーターなし、などというアパートがけっこう普通にあるので、そういう場合も背中にかついで五階まで一人で運んでしまうんですよー。

というわけで、私の(日本式に)きちんと段ボールにつめられた荷物たちはわずか30分ですべて運び出され、新しいアパートへ移動。移動時間40分を入れても、結局2時間弱で引っ越しが終わってしまいました。
朝の6時から引っ越しを始めたので、8時にはもう新しいアパートの近くに朝ご飯を買いに出たくらいです。早いですね~~。

ちなみにこちらでは「朝の6時から」などという引っ越し時間はそんなにおかしくはありません。日本だと「近所迷惑では・・・」とか思いますけどね。特に夏の台湾では、午後からスコールが降ることが多いので、引っ越しは午前中に終わらせるのがベストなのです。
それに、まもなく台湾の「鬼月」(旧暦七月。あの世の扉が開き、霊魂たちがこの世に帰ってくる月です)で、一般的に鬼月の期間は台湾の人は引っ越ししたがらないので、今は鬼月前に引っ越しを終わらせてしまいたいみんなの引っ越しシーズンで引っ越し屋さんは大忙しのようでした。だから朝早くから初めてできるだけ数をこなそうとしたのでしょうね。

台湾引っ越し事情その2

2007-07-25 | 台湾事情
集集から帰って来て数日たちますが、台北の暑さは格別でへばっています。
毎日38度とかあるんですよ!
集集は台北よりずっと南ですが、土地が平で風がよく通るし、車も人も
多くないので暑さもまだがまんできるようなものです。でも、台北は盆地な
うえに恐ろしく車とバイクが多いので、空気も悪いし、蒸し暑いし・・・

そしてこの暑さの中、私は引っ越し準備にいそしんでいます。
引っ越しがいやだいやだといいながら、なぜか台湾に来て、
もう六回目の引っ越し。

台湾において、多くの部屋(特にワンルームではほぼ100%)が
家具付きです。ベッドとクローゼットと冷蔵庫とテレビくらいは
かなり標準装備です。
だから、普通一人暮らしの引っ越しでは家具はあまり動かないので
日本よりはるかに楽ですね。
大物が少ないというのも関係あるのかもしれませんが、
引っ越しというと、すぐ○万円かかる日本よりぜんぜん格安です。

しかし、台湾においては、引っ越しのパッキングはかなりアバウトで、
一番重宝されるのは段ボールではなく、大きなゴミ袋(黒いやつ)です。
そのため、私も見積もりにきた引っ越し屋さんに「車一台で段ボールは
10個しかあげませんよ」といわれ、「ひぇ~」となりました。

私はゴミ袋とかにものをつめるのがあまり好きではないし(だって
荷物を取り出して片付けるときが大変そう)、そもそもうちの
一番の大物は書籍なので、どうしたって大量の段ボールがいるのです。
で「とりあえず50個くらいほしいんですよぉ~」と泣きついてみると
「中古でよければ持ってきましょう」といってくれました
台湾のこういう「だだをこねてみるとわりとなんとでもなる」ゆるい
ところが素敵です(^-^)

この続きは「その3」で。

端午節

2007-06-22 | 台湾事情
日本ではよく「盆正月」といいますが、台湾/中国人のカレンダーに
おいてはこれにあたる大型休日は春節・端午節・中秋節と年に三回あります。
これらはすべて旧暦でカウントされるのですが、今年の端午節(端午の節句
ですね。旧暦の五月五日です)は今週の火曜日でした。

日本人に比べればしょっちゅう実家に帰省する台湾人ですが、
特にこの三大節は基本的に必ず帰省します。そして、今回の端午節
では地元の味のチマキを食べるのです。

台湾のチマキは基本的に「北粽」と「南粽」に二分され、味はもちろん
作り方からかなり違います。そしてそれに加えて「うちは○○を
入れるんだ~」という「地元の味」あるいは「ママの味」があって
多種多様です。なんとなく日本のお雑煮感覚でしょうか。

特に実家で母親がチマキを作るところでは、それをまわりに配ったり
するので、食いしん坊で特にこういう伝統的なものに興味津々な
私のところには今年は五種類(五世帯)の味のチマキが集まりました♪



これは台南の友達にいただいたチマキ。つまり「南粽」ですね。
しかもこれは「月桃葉」という最近ではあまり見かけない葉っぱを
使ってくるんだ伝統的なチマキです。
「月桃」はショウガの仲間のようでいいにおいもするし、花も観賞用
になるような可愛いものが咲きます。



中身はこんな感じで、わりとねばっとしているのがわかるでしょうか。
南粽はゆでて作るので、こういう粘度の高いのが特徴的ですが、逆に
北粽は蒸して作るので、もっと一粒一粒が崩れていない感じです。
台湾の人は基本的に「北粽派」と「南粽派」に分かれていて、
台北の人はやはり北粽を好んで食べますが、私はどちらも大好き~~

台湾の映画事情

2007-05-25 | 台湾事情
台湾において悲しいことの一つは、「良い映画があまり見られない」
ことです。
こちらで、例えば話してて「映画が好き」という人がいますが、
それは多くの場合かなり表面的なもので、台湾においてメジャーなのは、
完全に「ハリウッド大作」です。

ハリウッド大作が悪いとはまったくいわないし、『ロード・オブ・ザ・リング』
などは私も大好きです。が、しかし、それ以外のちょっとマイナーな
作品やあるいは非アメリカ映画などは瞬く間に消えて行きます。

さらに、一番悲しいのは「クラシック」に対する見方で、こちらでは例えば
レンタルDVD屋さんにおいてすら、店員さんが「5年前の?そんな昔のは
よくわからないな」とのたまい、ましては10年前のなんていうと、もはや
「見つからなくて当たり前」です。
この前私が急に見たくなって借りに行った『プリティ・ウーマン』が
そうでした。
ねぇ、『プリティ・ウーマン』ですよ??なんでないの~~

神様のお誕生日

2007-05-11 | 台湾事情
台湾は基本的に道教の国で、町中にたくさんの廟があり、そしてたいてい
ひとつの廟にたくさんの神様が祀られています。
日本も「八百万の神」で、たくさん神様がいますから、
同じように多神教なわけですね。

しかし、台湾の神様のおもしろいところは神様にお誕生日があることです。
そして、昨日(旧暦の三月二十三日)は、台湾でももっともメジャーな神様の
一人「媽祖(マーズー)」のお誕生日でした。

私のアパートのすぐ後ろに廟があって、そこは媽祖を祀っているので、
一日前のおとといから大変にぎやかにお祭りをして媽祖のお誕生日を
お祝いしています。
写真は、こういうお祭りで私の大好きな「七爺八爺」と呼ばれる神様。
写真で見れば分かるように、大きな人形の中に人間が入っていて、
両手をぶらぶらさせながら歩く姿がとてもユーモラスなのです。