自衛隊好きの主婦ですが、何か?

有川浩先生の小説で自衛隊に興味を持ち、只今絶賛勉強中
自衛隊好きの主婦による自衛隊応援ブログです

北海道胆振東部地震・災害派遣 続報-3

2018年09月16日 12時00分00秒 | 陸・海・空自衛隊
9月6日に発生した北海道胆振東部地震から今日で10日となります。
9月15日17時現在、3町に避難指示と勧告が出されており1,284名の方々が避難生活をされています。
また、厚真町と安平町の一部ではまだ停電が続き、日高町と札幌市を含む3,379戸で断水しています。

自衛隊は15日19時現在、約3,800名の自衛官の方々が被災地で災害派遣任務にあたられています。
発生からの9日間で、
道路啓開:6,695m
給水支援:886.8t
入浴支援:10,807名
給食支援:82,974食
という活躍をされています。



厚真町にある厚真ダムでは、ダム湖の水を下流に流すためのゲートが土砂崩れにより埋まってしまい、放水が困難となっていました。
また、ダムに続く道も土砂崩れが起きていました。
まずはこちら↓の陸上自衛隊の災害用ドローンが撮影した映像をご覧ください。




ダムとダムに続く道の土砂の撤去を、第3施設団(南恵庭・岩見沢・幌別・倶知安・上富良野・釧路駐屯地)、東方施設支援隊(座間・高田・松本・宇都宮駐屯地)、第10施設群(船岡・岩手駐屯地)、第11普通科連隊(東千歳駐屯地)、第7施設大隊(東千歳駐屯地)が行っています。


第3施設団




第11普通科連隊






第7施設大隊







東方施設支援隊










第10施設群(東北方面隊)






こうした活動の結果、こんなに片付いてきました。





北部方面衛生隊(真駒内駐屯地)と第11後方支援隊(真駒内駐屯地)は、大規模停電の影響で入院先の病院での治療が困難となり転院して治療していた患者の方々を、停電復旧に伴い機能回復した元の入院先へ再度転院搬送する支援を行いました。








災害招集された即応予備自衛官も、被災地での活動が続いています。
北部方面隊は即応予備自衛官の雇用企業主をお招きして活動の説明を行いました。









海上自衛隊は、掃海艇・いずしまで入浴支援を継続中です。
砕氷艦・しらせは、生活支援をはくおうに引き継ぎ、12日に出港しました。











西日本豪雨の被災地でも活躍した民間船舶「はくおう」は、今回の北海道での地震でも被災者支援を行っています。
はくおうは民間船舶ですが、PFI方式(民間のノウハウによって無駄なコストが省かれ、質の高い公共サービスが提供できるもの)で防衛省が契約し、13日から苫小牧西港で入浴支援を行っています。
被害の大きかった厚真町・安平町・むかわ町から苫小牧西港は20~30㎞離れているのですが、自家用車等で来られない方のために無料送迎バスも運行されています。 
また、おにぎり、からあげ、うどんの給食サービスや洗濯・乾燥機の利用、健康相談、音楽隊による演奏も行われています。





















被災地で人命救助に活躍した航空自衛隊の警備犬は、所属の基地に帰隊しました。



労いのシャンプー



那覇基地所属の警備犬クロード号(右)とティガ号





被災地では、給水・入浴支援も続いています。
また、健康相談や音楽演奏なども行っています。

























懸命に活動する姿や優しい笑顔に、どれだけの被災者の方々が励まされたことでしょう。
被災地で活動されている、また後方支援をされている自衛官のみなさん、本当にありがとうございます。



胸を張るべき気高き仕事~自衛隊高級幹部会同より~

2018年09月14日 06時15分00秒 | 陸・海・空自衛隊

去る平成30年9月3日、防衛省で開かれた第52回自衛隊高級幹部会同に安倍総理が出席され、訓示を行いました。

実は私、52回も開催されてるのに、こんな会があると初めて知りました。

自衛隊高級幹部会同とは、防衛省の政策方針を自衛隊の高級幹部に周知徹底させるとともに、当面する自衛隊の重要課題について意見交換することを目的として開催され、内閣総理大臣、防衛大臣、防衛副大臣をはじめ、自衛隊側からは各幕僚長、機関の長や部隊の長など約180名が参加するのだそうです。
そしてなんと今年は、私の大好きな作家で自衛隊を舞台にした小説を多数執筆されている有川浩先生が講演を行ったのです。
聞いてみたかったな~。




観閲式や防衛大学校卒業式など、毎回心を打つ訓示をされている安倍総理ですが、今回の訓示を聞いた時は、私、感極まって泣いてしまいました。
ダイジェストの動画です↓。




長いのですが、是非全文を読んでみてください。

 本日、我が国の防衛の中枢を担う幹部諸君と一堂に会するに当たり、自衛隊の最高指揮官たる内閣総理大臣として、一言申し上げたいと思います。

 冒頭、この夏の豪雨災害によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りします。
そして、被災された全ての皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早い生活の再建に向けて、全力を挙げてまいります。

 本当に頼りになった。
正に知事の言葉どおり、全国から集まった最大で3万3,000人を超える諸君が、炎天下、行方不明者の捜索、道路の啓開、支援物資の輸送、給水や復旧作業、入浴や給食の支援に当たりました。

 少しでも早く被災者を救いたい。
その一心で、隊員諸君は、土砂降りの中、濁流につかり、重い泥をかき分け、実に2,284名の命を救いました。



 私も現場にあって、被災された方々から自衛隊への感謝の声を数多く伺いました。
涙を流す方もおられました。
自衛隊は、被災された皆さんに寄り添い、心の支えとなった。
間違いなく被災地の力となった。

 今後ともリーダーたる諸君が先を読んで判断し、先手先手で柔軟に事に当たっていくことを期待しています。



 遠く灼熱(しゃくねつ)のソマリア沖・アデン湾にあっても、世界の平和と安全のため、今日も隊員たちが汗を流しています。



24時間、365日。
国民の命と平和を守るため、極度の緊張感の中、最前線で警戒監視に当たる隊員たちが、この瞬間も日本の広大な海と空を守っています。
東シナ海では、北朝鮮に対して国連安保理決議の完全な履行を求めるべく、自衛隊の総力を挙げて、瀬取り防止のための監視を行っています。

 つねに国民の心を自己の心とし、一身の利害を越えて公につくす。
50年以上受け継がれる自衛官の心構えの精神を実践し、国民の負託に全力で応える諸君を、私は大変頼もしく誇りに思います。

 国民のために命をかける。
これは全国25万人の自衛隊員一人一人が自分の家族に胸を張るべき気高き仕事であり、自分の子や孫たちにも誇るべき崇高な任務であります。

 幹部諸君。
それにもかかわらず、長きにわたる諸君の自衛隊員としての歩みを振り返るとき、時には心無い批判にさらされたこともあったと思います。
悔しい思いをしたこともあったかもしれない。
自衛隊の最高指揮官、そして同じ時代を生きた政治家として、忸怩(じくじ)たる思いです。



 全ての自衛隊隊員が、強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える。
これは、今を生きる政治家の責任であります。
私はその責任をしっかり果たしていく決意です。

 我が国を取り巻く安全保障環境は、5年前に我々が想定したよりも、格段に速いスピードで厳しさを増しています。
あるがままを見つめ、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために、最善を尽くさなければならない。

 私は、総理就任以来、現実を直視した安全保障政策の立て直しを進めてきました。
しかし、これまでの成果の上に安住することは許されません。

 今や、サイバー空間や宇宙空間、さらには電磁波の領域など、新たな領域で優位性を保つことが、我が国の防衛に死活的に重要になっています。
もはや、陸・海・空という、従来からの区分にとらわれた発想のままでは、この国を守り抜くことはできません。
宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域を横断的に活用した防衛体制への変革は、もはや待ったなしです。
新たな防衛力の完成を10年や15年かけて実現するようなスピード感からは、完全に脱却しなければなりません。

 幹部諸君。
今までの常識はもはや通用しない。
これまで諸君が培ってきた優れた知見の上に、過去にとらわれることなく、現実、そして未来に目を凝らしてほしいと思います。

 この冬に策定する新たな防衛大綱は、我が国の安全保障の将来を決定づける、極めて重要なものとなります。
安全保障の現場を熟知する幹部諸君は、変化し続ける現実を直視し、真に必要な防衛力の在るべき姿について、これまでの延長線上ではなく、大局観ある、大胆な発想で考え抜いてほしい。
新たな大綱が、今後の我が国の防衛政策の確固たる礎となるよう、全力を尽くしてください。

 私も国民も、諸君を頼りにしています。
このことを肝に銘じ、職務に一層邁進(まいしん)してもらいたいと思います。

 一昨年、そして昨年と、私は、適者生存という言葉と共に、組織はしなやかでなければならない。
女性活躍はその試金石である、と繰り返してきました。
本年8月、女性初の海賊対処部隊の指揮官が誕生しました。
遠くソマリア沖・アデン湾、最前線の現場で、今日も部隊指揮に当たっています。



女性初となるF-15戦闘機のパイロットの誕生もうれしいニュースです。
統合幕僚監部では、新たに小野打泰子(おのうちやすこ)空将補が報道官となり、7つある部長級将官ポストのうち、2つが女性によって担われることとなりました。
女性が活躍できる場は着実に広がっています。
これからもその歩みを止めず、意欲と能力のある女性隊員の登用を積極的に進めてください。

 今、我が国は、少子高齢化という、国難とも呼ぶべき社会構造の大きな変化に直面しています。
防衛省・自衛隊においても、男性、女性を問わず、育児や介護により、時間や移動の制約のある隊員が増えていく中、全ての隊員が能力を存分に発揮し、働き続けられる環境をつくることは、喫緊の課題です。
防衛省・自衛隊が、国民の命と平和な暮らしを守るに足る精強な組織であり続けるために、今こそ働き方改革を断行しなければなりません。
長年定着した組織文化を変えることは容易ではありませんが、徹底的に仕事のやり方を見直し、確実に改革を前に進め、成果を出していく必要があります。
その成否を左右するのは、ここにいる高級幹部の諸君一人一人の強いリーダーシップにほかなりません。
長時間労働の慣行を必ず打ち破る。
大いに期待しています。

 困難なときこそ、真価が問われると言います。
厳しさを増す我が国周辺の安全保障環境、かつてないスピードで進む少子高齢化は、正に諸君の力が試されるときであります。

 幹部諸君。
国民の命と平和な暮らしを守るという重責をかみしめ、気骨を持ち、前例にとらわれることなく絶えず自らを変革し続けることで、この難局に立ち向かってください。
私と日本国民は、常に、諸君を始め全国25万人の自衛隊と共にあります。
その自信と誇りを胸に、日本と世界の平和と安定のため、ますます精励されることを切に望み、私の訓示といたします。

平成30年9月3日
自衛隊最高指揮官
内閣総理大臣 安倍晋三


こちらの首相官邸ホームページで訓示の動画も見られますので、是非ご覧ください。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/0903kunji.html



防衛省での自衛隊高級幹部会同の後は、総理大臣公邸で総理主催の懇親会が開催されました。



こちらでの安倍総理の挨拶は、訓示とは一転、笑いを交えながらの楽しいものです。
首相官邸ホームページの挨拶全文の下部に動画がありますので、とても良い雰囲気を感じていただくためにも、是非動画でご覧ください。
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201809/03jieitai_konshinkai.html

一応、テキストでも貼っておきますね。

 本日は、25万人の自衛隊員を代表される皆様と懇談する機会が得られたことを、大変うれしく思います。
また、24時間、365日、今この瞬間も厳しい環境の下で黙々と任務に当たっている隊員の皆さんに、改めて敬意を表したいと思います。
同時に、隊員の御家族の皆様に、この場を借りて心から感謝申し上げたいと思います。

 今日はもう一つうれしいことがあります。
ジャカルタで開催されたアジア大会で、自衛隊は金メダルを3個、銀メダルを3個、銅メダルを2個獲得してくれました。
2020年、東京での活躍も大いに期待しています。

 さて、この1年間、私も、様々な自衛隊の現場を訪れる機会がありました。

 舞鶴では、最前線で弾道ミサイル警戒に当たるイージス艦みょうこう。
首都圏に展開するPAC-3部隊。

そして、重圧の中、任務に当たる皆さんの、誇りと責任感をひしひしと感じました。

総理として初めて視察した特殊作戦群は、その練度の高さに目を見張りました。
事柄の性質上、これ以上の感想は差し控えなければならないのは大変残念なことでありまして、私が何に驚いて、何に感動したかということは、差し控えさせていただきたいと思います。
その際、第1ヘリ団による、地を這(は)うように飛行するヘリコプターの機動旋回の体験は、どうやら秘書官が手加減するなと言ったらしくて、正に手に汗握るものでありました。

さらには、江田島の歴史ある学び舎(や)の清廉なたたずまい。
最新鋭のC-2輸送機にも搭乗し、C-2による史上初の羽田空港への着陸を実現しました。



 横須賀では、自衛艦隊司令部と掃海部隊。
そして将官艇で水路を渡って訪問した潜水艦では、魚雷の上に据え付けられたベッドで、正に身も心も涼しくなるような、究極の隙間の有効活用を肌で感じました。
あそこで寝れるんだったらどこでも寝れるな、そう思いましたね。



 7月の豪雨災害では、4回にわたり、自衛隊の活動する現場を視察しましたが、毎回現地を案内してくれた岸川中部方面総監の顔は、会うたびに黒さを増していました。



文字通り陣頭指揮に当たる指揮官、目も眩(くら)むような炎天下で士気高く献身的に活動する多くの隊員の皆さん、いずれの現場でも全力で任務に当たる自衛隊員の姿がありました。

 私は、内閣総理大臣の最も重要な責務は、国民の命を守り、平和な暮らしを守ることだと考えています。
この最も重要な責務を支える皆さんとは心を一つにしてしっかりと力を合わせていきたいと思います。

 本日は短い時間ではありますが、皆さんと親交を深め、我々の団結が一層強固なものとなるようにしたいと、このように思います。
これをもって私の挨拶は閉じさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。




今回、この自衛隊高級幹部会同の安倍総理の訓示を聞いて、やはり上に立つ人によってモチベーションも変わってくるだろうなと思いました。
安倍総理なら、有事の時でも安心してお任せ出来ると思うのですが、私、単純すぎですかね?

実際、自衛官の方々は最高指揮官である安倍総理のことをどう思っているのか、ちょっと聞いてみたいような気もします。

北海道胆振東部地震・災害派遣 続報-2

2018年09月12日 06時15分00秒 | 陸・海・空自衛隊
10日、最後の安否不明者だった男性が発見されました。
今回の北海道胆振東部地震での死者は41名、負傷者675名、避難者1989名、建物の全壊32棟・半壊18棟(10日現在・北海道の発表)という大きな被害となってしまいました。


自衛隊は11日午前6時現在、約25,100名の体制で被災地で活動し、
人命救助:46名
道路啓開:約3,403m
給水支援:541.5t
入浴支援:3,981名
給食支援:49,790食
という活躍をされています。


陸上自衛隊は北海道の部隊が中心となり、道路啓開、給水・給食・入浴支援等を行っています。
アルバムや人形など、土砂の中から丁寧に回収しているそうです。







































女性自衛官の方々も、被災地で活躍しています。

















即応予備自衛官の皆さんも、給水支援などに当たられています。











本州から駆けつけた東北方面隊の部隊も、被災地で活動を開始しています。











東部方面隊の東方施設支援隊も、活動開始に向けて準備中です。







海上自衛隊も、引き続き入浴支援や健康相談などを行っています。











航空自衛隊も、給水支援等を継続中です。









被災地で活動されている、そして、後方支援に当たられている自衛官の皆さま、本当にありがとうございます!




北海道胆振東部地震・災害派遣 続報

2018年09月10日 06時15分00秒 | 陸・海・空自衛隊

北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7の地震に対し、9月9日午前9時現在、自衛隊は約25,100名体制で災害派遣任務にあたり、
人命救助:43名
道路啓開:約1,294メートル
給水支援:150.0t
入浴支援:1,493名
給食支援:19,585食
という活躍をされています。

9月7日、小野寺防衛大臣は即応予備自衛官に災害等招集命令を発令しました。
1998年の制度創設以来4度目となります。
当面は200人規模で、被害状況によって最大300人を招集する方針で、大規模な土砂崩れのあった厚真町を中心に、人命救助や被災者支援にあたるとのことです。









陸上自衛隊は、人命救助、道路啓開、給水・給食・入浴支援、物資の輸送などを行っています。

























海上自衛隊は、人員と物資等の輸送、給水・給食・入浴支援などを行っています。



















航空自衛隊は、人命救助、物資等の輸送、給食支援などを行っています。

















7日の夕方に仙台港を出発した東北方面隊の増援部隊は、翌8日朝に苫小牧港に入港しました。











こちら↓の動画は、陸上自衛隊の災害用ドローンが撮影した映像です。
いかに過酷な現場で自衛官の方々が災害派遣任務に従事されているのかが、よく分かると思います。




雨が降り二次災害の危険もある中、残る1人の行方不明者の方の発見に向けて、自衛隊などが7千人以上の体制で捜索しています。
自衛隊、警察、消防など、被災地で救助活動や被災者支援に当たられている全てのみなさま、本当にありがとうございます。


北海道で震度7の地震 自衛隊に災害派遣要請

2018年09月08日 12時00分00秒 | 陸・海・空自衛隊
またしても大きな災害が起こってしまいました。

平成30年9月6日午前3時8分ごろ、北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の地震で、北海道南部の厚真町では震度7を、道央から道南の広い地域で震度5弱以上の大きな揺れを観測しました。
この地震により大規模な土砂崩れや家屋の倒壊、停電等が各地で発生しています。
総務省消防庁によりますと、9月8日6時45分現在、死者18人、心肺停止2人、重傷7人、軽傷162人、程度不明228人、安否確認中19人、建物の全壊30棟、半壊22棟、一部破損10棟という大きな被害となっています。

お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。



防衛省・自衛隊は、地震直後の6日午前3時9分に防衛省災害対策室を設置、 同11分には小野寺防衛大臣より
1 関係府省庁及び自治体と緊密に連携し、情報収集に努めること。
2 被害が発生した場合に備え、万全な準備態勢を確立すること。
3 今後の状況の推移に的確に対応し、災害対応に万全を期すこと。
という指示がありました。

そして、地震発生から17分後の3時25分には青森県三沢基地からF-2戦闘機2機を離陸させ、その後もヘリコプターやP-3Cなどで情報収集にあたりました。
午前6時00分には北海道知事より災害派遣要請がありましたが、それよりも早い午前4時40分には初動対処部隊が被災地に向けて駐屯地を出発しています。
続々と北海道内外の自衛隊駐屯地や基地から被災地に向けて出発し、9月7日午前11時00分現在、人員約6,500名(今後約25,000名規模まで増派予定)、艦船6隻、航空機46機で昼夜を徹して活動中です。


陸上自衛隊は、丘珠、東千歳、北千歳、南恵庭、北恵庭、美唄、上富良野、真駒内、静内駐屯地などの部隊が、被災地で人命救助、給水・給食支援等を行っています。























海上自衛隊は、むつ、八戸、函館、余市、大湊基地などの部隊が、人員・物資の輸送、給水・入浴支援、携帯電話充電、健康相談等を行っています。







砕氷艦しらせは、9月8・9日に苫小牧港で艦艇公開の予定でした。
そのため被災地からすぐ近くにおり、苫小牧港で支援活動を行っています。







航空自衛隊は、三沢、千歳、百里基地などの部隊が、人命救助、人員・物資の輸送、給食支援等を行っています。















自衛隊札幌病院は、免震構造と予備発電機により発災直後から地域の救急患者や転院患者を受け入れるとともに、平常の診療態勢を維持しているそうです。







本州からも増援部隊が北海道に向かっています。

東北方面隊は、仙台港から海上自衛隊輸送艦・おおすみや、防衛省がチャーターした民間船舶・ナッチャンWorldで苫小牧港に向けて出発しました。















東部方面隊は、座間、高田、宇都宮駐屯地などの部隊が新潟港から北海道に向けて出発しました。
また、第12ヘリコプター隊のCH47が、KDDIとソフトバンクの人員・器材を立川駐屯地から北海道の丘珠駐屯地へ輸送しました。













ご自身やご家族が被災された隊員の方もいらっしゃると思います。
また、西日本豪雨での災害派遣が終わってまだ日も浅く、続けての派遣の方もいらっしゃることでしょう。

被災地で活動されている、また後方支援に携わっているすべての自衛官の皆さま、本当に本当にありがとうございます。