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ブログ小説 過去の鳥

淡々と進む時間は、真っ青な心を飲み込む

謝られても

2007-12-23 20:55:26 | 似非エッセー
暴力団幹部、遺族に謝罪 佐賀・入院男性射殺事件(朝日新聞) - goo ニュース

 人違いで殺される、なんてたまらないが、謝りにこられても困るだろう。
 何せ相手は暴力団幹部たち。しかも複数だ。
 弔問だから、黒い背広であろう。
 暴力団の幹部の団体に、以前ホテルで出会ったことがあるが、ひと目でその筋とわかる連中。しかも、エレベーターに乗合わせてしまったのだ。
 小生はしょんぼりし、目を伏せた。と前の男の手に目がいった。小指が欠けていた。しかも両手の小指が。
 そんな連中が6人ほど。しかも無言。
 臆病者の小生は、失禁しそうだった。

 佐賀の遺族の家に、そういう連中がやってきたのだ。
 こういう場合、遺族もびびるだろう。
 JRやらなんやらの事故のとき、幹部が遺族に謝りに行ったりする。そのとき、会社幹部は、どんなに遺族から罵倒されることか。テレビなんかで見てても気の毒なぐらい。
 が、今回は、やってきたのが筋の人たちだ。
 たぶん、小指がない連中もいたのでは。
 言葉に困る。
 で、300万円。
 これは受け取るべきか拒否すべきか。
 悩ましい。
 小生ならどうするであろう。
「このようなお金は受け取れません」
「なんだとー、受け取れねえ。おい、てめえ」
「まあまあ、よさんか。これはご無理もないこと。ほんとに、うちの組のそそっかしい奴の早とちりで、こんな目にあわせちまって、申し訳ありません。こんなはした金じゃ不満なことは重々承知でございます。しかし、早とちりのバカ者に責任を取らせようにも塀の中。仮に娑婆に出ることがあれば、必ず命で償わせますので、それまでのつなぎとしてお受け取り下さい」
「そうは言われても」
「イヤだってことですか」
 と、爬虫類のような目でにらまれる。

 これは怖い。
 しかし、暴力団に屈してはいけない。
「じゃあ、300万円、遠慮なく」
 果たしてこれは、屈したことになるのか。

格差を生む口入れ屋

2007-12-23 18:23:39 | 似非エッセー
グッドウィル会長が代表権返上へ 違法な人材派遣業務で(共同通信) - goo ニュース
 
 貧しい労働者の上前をはねて、せこくのし上がってきたグッドウィルやコムスン。それを影で応援してきたのは、経団連や安倍のボン。
 このオッサンが、経団連の理事だったんだもんね。
 別に口入れ屋が悪いとは言わない。しかし、派遣社員がどんな条件で働き、どのように搾取されているか、その現状を見ると、この折口という人物のいかがわしさは自明。そして、それを活用し、労働力を安く上げようとするせこい企業の多いこと。キャノンやトヨタなどの日本の代表的な企業でさえ、正規雇用と派遣やパートなどの格差は歴然。
 規制緩和は、格差をさらに広げ、封建時代のような身分社会を形成する勢い。

 口入れ屋の犯罪が、ほんの少し露見したところで、社会は変わらない。小生のようなフリーターは、あくまでも低賃金で働くほかない。


日本人は大バカになった

2007-12-23 05:17:00 | 似非エッセー
遙 洋子の「男の勘違い、女のすれ違い」 日本人はバカになったのか? (日経ビジネスオンライン) - goo ニュース

 その通り。日本人は大バカになった。
 国会の中継や首相のインタビューなんかテレビで見ていると、
 バカさ加減は尋常でないことがよくわかる。

 選挙では大見得きって公約しておきながら、
「そんなこと言ったっけ?」なんてとぼける大バカ。
 こう言う大バカには目をつぶり、
 庶民の揚げ足を取って文を売る下賎な売文屋が、この世の中に多い。
 事実を捻じ曲げたり、針小棒大に言ったり。あるある大事典の捏造と同じ性質の売文屋の捏造エッセイ。嫌なものだ。
 そんな連中が、勝ち組になるおぞましい社会。

 それにしても、空疎な駄文を書く売文屋の多いこと。
 そう言う文がもてはやされる社会。
 日本人はほんとにバカになったようだ。

期限切れなどたいしたことでは

2007-12-22 14:00:04 | 似非エッセー
マック「×××はいけない」 週刊誌中づり広告を黒塗り(朝日新聞) - goo ニュース

 世の中、期限切れやら消費期限の偽装問題で、まるで鬼の首でも取ったような大騒ぎ。
 しかし、賞味期限なんぞ、たいした問題ではないのでは。
 腐ってりゃ、たいてい見分けられるし、少々腐ってても食あたりなんて、めったにするものではない。怖いのはO157やノロウイルス。そんなのは、賞味期限切れで発生するものではない。
 特に砂糖ごってリ、とか、塩、醤油の調味料たっぷりの食品に賞味期限があるが、あんなの腐るわけがない。赤福だって、白い恋人だって、絶対に腐らない自信があったから偽装が行なわれていたのだ。
 だって、砂糖や食塩には、もともと賞味期限の表示がないのだ。砂糖や塩は腐らない。
 シロップに賞味期限なども、ずいぶんいい加減なものだ。
 4、50年前のヌカみそを使っている婆さんもいるが、ヌカみそが腐る話はきかない。むろん、管理がよければだが。
 梅干だって、10年前のものが食えたりする。しかし、スーパーで売られているものには賞味期限が書いてある。しかも、せいぜい1年ほど。あれは変な感じ。

 一方で、タバコによって何万人もの人たちが早死にしている。この健康被害ははっきりしている。知人が50代で肺がんで死んだが、明らかに喫煙によるもの。
 タバコは人を簡単に殺す。ゴロゴロ死んでいる。
 にも関わらず、ようやく喫煙場所の制限が浸透してきた状態。
 政府はまったく放置している。
 まったく変ではないか。

厚労省はなぜ少子化を推進するのか

2007-12-22 02:34:34 | 似非エッセー
産婦人科医、初の1万人割れ 厚労省調査(朝日新聞) - goo ニュース

 日本の厚労省の無策ぶりはなんなんだろう。C型肝炎の問題にしても年金の問題にしても、まるで深刻さが感じられない対応。舛添さんの態度も、真剣さや誠実さが伝わってこない。
 で、少子化への懸念を論じながら、この新聞記事に見られる能天気ぶり。どうしてなんだろう。
 はっきりしているのは、官僚の無責任システム。責任所在が完全に不明確な制度。犯罪的なそのシステムにあることは明らか。
 それを変えようとはしない。変えたりして、きちんと仕事をしなければならなくなると大変。まあ、問題は大きい。

 今の世の中、産科医になろうなんて、よほど酔狂な人物。医療の進歩で、出産時の事故は、50年前に比べれば圧倒的に減少している。しかし、どうしても防げない事故はあるもの。で、その事故が発生し、医師が告発され、時には逮捕されてしまうような日本社会の現状で、どうして産科医になれというのだ。
 厚労省は、産科医の報酬を上げるとかどうとか施策をうっても無駄。そういうものではなく、産科医の安全を保障する必要がある。そっちが大事。リスクの大きな現場には誰だって就きたくない。
 が、あくまでも厚労省は無策。たぶん、もっと深刻な情況に陥り、外国で出産を、なんて時代が来るかも。日本の経済の空洞化を推し進めてきた政府のことだ。誰も責任を取らない日本の官僚制度が続く限り、今の時代を乗り切ることができないのでは。

いろんな人間がこれからも

2007-12-17 21:25:51 | 似非エッセー
乱射容疑者 消費者金融に借金 父の退職金で返済も(産経新聞) - goo ニュース

 こういう事件が起きると、親が甘やかすからいけない、なんていう声が出たりするが、それはおかしい。甘やかしても立派に育つことはある。
 子どもを厳しく育てれば、奈良の医師の息子の放火殺人のようなことも。
 結果を見たあとであればなんとでも言える。子どもには資質というものがあり、何らかの弾みで壊れてしまうこともあるのだ。
 例えば、オウム事件の死刑囚たち。
 彼らの多くは善良な青年であったのだ。それがあんな結果に。

 ただ、確かなのは、こういう事件は防げないということ。
 いつの時代でも、必ず起きる。
 そういうものなんだ。
 殺人事件がゼロの社会なんて不可能。もしあれば、逆に不健全な社会であろう。

 殺人はなくならない。だって、人を殺すことを是とする意見が、こうしたブログでは日常的に飛び交っているんだ。
 例えば犯罪者に対し、あんな奴は死刑にすべき、という意見がぞろぞろ。
 被害者の家族が言うのならわかる。しかし、まったくの第三者が死刑を望むなんて、異常としか思えない。
 死刑も殺人である。

 最近、山田浅右衛門の聞き書きを読んだ。幕末に首斬り浅と呼ばれた死刑執行同心。それを読み、やはり死刑制度に納得がいかない状態。死刑制度があっても、犯罪の抑止効果にはならないことが、この佐世保の事件からも明らか。
 ただ、被害者の復讐のための死刑であれば、それは虚しい。

公約なんて

2007-12-16 22:18:11 | 似非エッセー
内閣支持率が35%に急落 年金、57%が「公約違反」(共同通信) - goo ニュース

 公約なんて膏薬みたいなもの。
 選挙で張り付けたときには効果があるけど
 時が経てば薬効が薄れ
 皮膚にくっついているのが邪魔になってくる。
 
 公約は、選挙民を酔わせる特効薬だが
 効き目は一時。
 のど元過ぎれば熱さを忘れ、
 選挙が終わればしらばっくれる。
 それがマツリゴトを生業にしている政治屋というもの。
 いちいち支持率がどうの、ということでもあるまいに。

 公約とは、口約、つまり口約束で、
 口約束を信じるなんて愚かなこと
 と、昔から言われてきた。
 それなのに。

 それにしても記録とともに消えた年金はどうするんだ。
 

長屋の花見だね

2007-12-16 12:17:23 | 似非エッセー
赤身に脂注入「霜降り馬肉」=大手居酒屋チェーンに排除命令-公取委 (時事通信) - goo ニュース

 こう言うのは好きですね。まさにバッタ屋の世界。赤身に脂で霜降りなんて、幼稚だけどやってしまうところがすごい。そして店に出してしまうところがもっとすごい。お客も信じていたら、まあすごい。
 伊東家の食卓とかいう番組で、この手の裏技を紹介していた気がする。ちょっとした裏技で、霜降りの馬刺しが誕生し、客も店も満足であればハッピーでは。

 落語の長屋の花見では、沢庵が玉子焼きに、お茶けがお酒に偽装され、みんなで大騒ぎ。沢庵が玉子焼きやかまぼこになれば、それはそれでおもしろい。まあ、気持ちの問題。
 赤身が脂で霜降りになれば、それも良いではないか。どうせ白木屋なんだ。多くは期待していない。だいたい霜降りの馬刺しが、そんな値段で食えるわけがない。まあ、騙されても美味しければよい、と思うのだが。

 そういや、あのミートホープの社長も憎めなかった。あんな人間が好きだ。
 姉歯さんのタイプの偽装と違い、食の安全を脅かすものではない。肉の絶妙なブレンドテクニックで、本物と見まがう牛挽肉を作り出した才能。そして努力。まさに職人技。騙し絵の世界。

 吉兆なんかと違うのだ。吉兆は偽装して、なお高い値段をつけていた。
 白木屋は大衆酒場なんだ。中国からの輸入食材や何やかやの怪しげなシロモノで値を下げ、利潤を上げている、というのも戦略。小生も何度かお世話になっている店で、こんなものって感じ。
 それよりも気になるのは、白木屋の駐車場。うちの近所の白木屋には、駐車場があって、いっぱい飲んだ連中が車で帰っていくのだが。飲まない人がちゃんと運転しているのかどうかが心配。こっちは人の命に関わる大きな問題なのだが。

銃をぶっ放す

2007-12-16 09:59:25 | 似非エッセー
スポーツクラブで乱射、2人死亡6人けが 佐世保(朝日新聞) - goo ニュース

 銃って奴は、手にすると引き金を引いてみたくなるものさ。撃ったときの身体に響く衝撃。はじける銃声。火薬の匂い。危うい魅力がマニアックな連中をひきつける。
 そう、弾が発射できない銃なんて、おもちゃと変わらない。
 弾をこめ、引き金をひく。5歳の子どもでもできることさ。たったそれだけのことで、2歳の弟をぶっ殺すこともできる。
 銃ってそんなものさ。

 離れた場所でぶっ放せるから、返り血を浴びることもない。
 痛みは伝わらない。
 33人もが死んだアメリカの大学の乱射事件。
 あんな芸当ができるのは、自爆テロと銃の乱射。
 かといって、銃があるかぎり、
 銃を許す社会であるかぎり、リスクを認めねばならない。
 そういうもの。

 佐世保の容疑者の危険性を、警察に訴えていた人もいたようだ。
 警察は聞き流した。当然のこと。
 合法的に銃を入手しているかぎり、事件を起こす前から取り締まることはできない。それが法治国家というもの。警察には落ち度はない。
 落ち度は、銃を安易に許す法制度。

 例えば銃を持っていることを誇示する女性のホラー作家がいるが、明らかに異様。佐世保の男が銃を持っていることだけで、またその銃を見せびらかしていることだけで取り締まられるのであれば、その作家も対象になるだろう。さらに、ナイフのマニアックなコレクターである厚労大臣も危ない。肝炎の薬害被害者に頭にきて、ナイフを振り回すこともありうるということで、銃刀法の取り締まり対象とせねばならない。
 さらにうちの女房。台所で包丁をいつも使っているが、喧嘩のあとなどはその包丁がこっちにむくことも。しかし、その包丁は取り締まれない。おいらがブスリと刺されるまでは。
 そう言うものだ。
 人を殺したいと考えている連中は五万といるが、実際に殺せる連中は、日本では1000人もいないのだ。

 こういう事件は、不意に起きる。防ぐことは難しい。
 それが社会と言うもの。だからこそ、犯罪被害者への手厚いケアが必要。
 が、今の社会は加害者を責め、死刑をはじめとした重罰で、被害者遺族の気持ちを慰めようとする傾向が強い。まあ、その方が安上がりではあるが。


選挙だから仕方ないけど

2007-12-11 21:34:23 | 似非エッセー
橋下弁護士が出馬へ 来年1月大阪府知事選、12日発表(共同通信) - goo ニュース

 大阪に住む友人の橋本透君から電話があった。橋下徹ではなく橋本透。
 ともかく困ったことだと言う。字は違うが、読みは同じ。その男が、府知事選に立候補するという。
「冗談とちゃうでえ。俺とおんなじ名前の、ちんけな弁護士やないか。あいつ、法律家としては、三流もええとこやで。弁護士ゆうても、ちんけな民事のやすもん弁護士や。それがタレントで名前をうっとるだけで府知事やなんて、どないすんねん」
「そんなの俺は知らんよ。横浜市民が、なぜ大阪府民の心配をしなきゃいけないんだ」
「橋下弁護士が立候補したら、まず当選は間違いあらへん。横山ノックのおっさんを知事に選んだ連中や。有名やったら誰でもええ。そうゆうとこが大阪人にはある。まあ、橋下弁護士が知事やったらおもろい。そんなのりで選ぶだけや。それが民主主義というもんやろか」
「そりゃ、立派な民主主義だよ。タレントで名前を売るというのも戦略だよ。まあ、二世三世よりはいいのじゃないか」
「わしは、そうはおもわへん。やっぱし、きっちり社会のありようを考えられる人が知事になるべきやと思う。そういう意味ではきっちり理想の社会像を描ける人や。まあ、そういう人は、知事なんてなりとうないやろけど」
「まあ、誰がなってもいいじゃない。横山ノックでも務まる仕事なんだから。そのまんま東も、東国原なんて立派な名前で知事になったことだし、いいんじゃないか。少なくとも無能帝王と呼ばれ、裸の王様であり続けた青島さんなんかに比べれば、よいような気もするけど」
「銭にせこいオバハンよりは、良いかもしれへんけど、なんか鬱陶しいな。出えへんゆうとって出るなんて、なんかせこい」
「そんなことゆうても、なんせ商売人や。うまいこと考えとんちゃうか」

 今の世の中、まっすぐで高潔な人間は、知事や国会議員にはならない。というよりなれない。知事といえば、東国原知事の隣の県でも、何かややこしいことが起きているもよう。そういや、東国原知事の前の知事も、ややこしいことで失脚したんだよなあ。橋下さんは大丈夫とは思うけど。