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6月17日 (金) 日帰り超特急

2005年06月17日 | Enjun’s Diary
奈良の唐招提寺といえば、鑑真和尚が建てたお寺として名高いですね。
歴史の教科書にも出てくるし。
実は今、このお寺の金堂が「唐招提寺2010プロジェクト」という平成の大修理の為に工事をしています。

大正大の先生らについて行きながら行って来ました、日帰り奈良。
昭和女子大のある先生の紹介で、この奈良の唐招提寺の金堂の大修理の中の様子を特別に案内していただる、という事でした。

まず、完成模型を見せていただき、中が複雑な建築構造をしているという説明を受けた。
特に屋根の部分が2重になっていて、雨、風などから守るというシステム等色々と工夫が凝らして設計してあるのが目に留まった。

それから、現場へ。
まず、見て感じたのは規模の違い。
普通の寺の本堂の修理を考えていたら、全然ケタが違うレベルの工事だった。
修理、という風に考えていたけれども、金堂の場合はもはや建て替えているといった感じ。
今まであった屋根等を全て外して補強して直す。
・・・と簡単にはいえるけれども、まるで一見、大遺跡の発掘現場みたいな感じだった。
この工事の為に、吉野山の大きな身の詰まった長い木を2本切ってきたらしい。。
現場には大きな大木の丸太がゴロゴロしてて驚いたね。

そう、これは普通の家などのように築10年、20年で簡単に崩れてしまっては困るもの。
今まで何百年もの間、形を崩さないように様々な様式で工夫に工夫を重ねて作られ、これまで無事に建っていたものなんだなぁ。
だから、設計の仕方、建築していく時間、作業の規模などと、普通の家や普通の寺のそれとは比較にならないレベルだった。
さすが世界遺産登録されてるだけあるよ・・・。

他にも薬師寺中宮寺(弥勒菩薩半跏像)、法隆寺周辺、法起寺(世界最古の三重塔のあるマニアックなお寺だった…)あたりを廻って来ました。今の時期は修学旅行生が一杯で観光どころではなかったけどね(笑)

だから、やっぱ今回は唐招提寺でしょう。修理してて修学旅行生あんまし来ないから。

唐招提寺は10年計画の工事で2010年に完成予定。
まだ半分らしい。
2010年に立派に完成したのを見るのが楽しみだ。