毎日を楽しく

新しい発見”ミッケ”

主治医

2008年11月15日 | お母さん
1週間前の夜、弟が実家へ帰ると母はいつものように一人ベットに寝ていたらい。
弟の顔を見ると起き上がるのに今夜は様子がおかしい。
「腰が痛い。動けない」というので抱えようとしたが、痛さが尋常でないので救急車をお願いして病院へ運んだ。

いつもは足なのに今回は腰を強く打ったようだ。
「どこで転んだ?」と聞いても「どこだったかね~」とはっきりしないそう。

弟は「デイサービスの施設で転んだのだろう」というが、私は最近母の足取りが軽くなっているので多分歩行器を使っていなかったんだろうと推測した。

ちらほら紅葉し始めた冷や水峠の景色を見ながら今朝早く母の病院へ向かった。
個室のベットで「川島隆太の脳を鍛える大人のトレーニング」のテキストに答えを書き込んいる母がいた。

脳トレが流行り始めたころから、弟も姉も私も持って行くのでもう何冊書き込んだろう。
私の住んでいる町の本やさんにはブームが終わったのか見かけないので、今日は小学二年生と三年生の算数ドリルを買って行った。

二年生は簡単すぎかな?と思ったが「あっこれは見やすい」とすぐに1ページ目に答えを書いていった。

痛みがひどい時は「こんなことしてもなーんの役にもならん」と脳トレなんか気が進まない。
今日は痛みもなく調子がよいようだ。

午後から雨マークなので、ナースステーションに「散歩に行ってきます」と声をかけて病院の周りをゆっくり車いすを押して秋の空気を吸った。

「初めて救急車に乗ったね」
「うん、ハハハ初めて乗った」
「どこで転んだと?」
「う~ん・・座敷だったかね~」

やはり家の中で転んでいた。
弟から、「家の中でも歩行器を使いなさい」と言われているのによろよろ歩いていたのだろう。
特に座敷はバリアフリーをしてないので倒れたらもろ骨折する。
もう時効で、弟から怒られないだろうと倒れた場所を白状した。
それにしてもベットまでよく辿り着いたものだ。
なかなかお茶目な母なのである。

車椅子の母が振り返り「昨日、先生が病院を辞めると挨拶に来たよ」という。
市道を押しながら「西田先生が?」と聞き返すとそうだという。

今日は土曜日で休診なので看護婦さんに確かめると「そうです。病院を去ります」と言う。
”寂しい 寂しい”の思いでいっぱいになった。
弟に携帯電話で伝えると「いい先生だったね」と同じ思いだった。

父を93歳で看取ってもらい、母に何かあると「西田先生がいる」と安心していた。
2,3年前、4階のナースステーションにいた先生に「せんせーい、摘みたてのブルーベリーです。お肌が綺麗になります」とパックを差し上げると、にこにこと受け取って下さった。

一人住まいの母を気遣って下さった。
若くてやさしい女医先生に10年以上お世話になり感謝しています。
ありがとうございました。
コメント
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