Merry Christmas♪
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乳白色の銀河
乳白色のもやが
冷え切った天球にたちのぼります
もやは吸い寄せられるように
一筋の河となって
大きな銀河をまわります
母の胎内に浮かぶ胎児のように
軽く ぐぅの手で まぶたを閉じてみれば
乳白色のミルキーウェイが
私の周りをゆったりと 渦巻いて
じっと目を凝らすとほのかに赤い☆、青い☆
にじんだようにぼやけて流れていきます
星は・・・
そうなのだ、私が星なのだ
銀河の中をめぐる星ではなく
私の中を銀河が流れていくのだわ
ヒトの営みは銀河の理のまま
太陽と月に引っ張られながら
ひとつひとつをにじんだ星に変えて
それぞれの島宇宙を包み込んでいく
ヒトは島宇宙
留まってはいられないけれど
ゆぅったりと銀河の流れに浮かぶ
何色に光るの?
イルミネーションはまばゆいけれど
乳白色のもやに包まれて
息づくように 煌く星たち
冷え切った冬の、
澄み切った雪のあとの、
暗く高い、高い空に
乳白色のもやが昇っていく
クリスマスの伝説、
それは・・・
今宵、
ヒトは宇宙になる
乳白色の銀河をまとった島宇宙に
世界中、宇宙中がとまれ!
ほんのひととき ぬくもれるように
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ずいぶんと温かい冬の入り口ではあったし。



