散歩と俳句。ときどき料理と映画。

道祖神

骨董市に行くと、ときどき目にするのが写真のような道祖神や地蔵仏である。
これらは個人の所有するものではなく、地域共同体が祀り管理しているものだから、売り物として並んでいること自体異常なことである。
道路の拡張や住宅地の拡大で、祀られていた道祖神や地蔵仏、あるいは庚申塔、馬頭観音像が近くの寺院や神社に移動されることはよくあるし、公共の公園や施設に移されることも多いだろう。ひっそりと処分されることもあったのかもしれない。
骨董市で並んでいるこれらの石仏は、たいがい盗品とみなしていいだろう。
たとえば白洲正子の旧白洲邸=武相荘には道祖神や標石があると聞く。直接盗品を買ったわけではないだろうし、おそらく第三者を通じての取引だったのだろう。
もしこれらが廃棄される運命にあったものを引き取ったのであれば、白洲正子の功績ということになるのだろう。しかしこれらの石仏はやはり個人が所有するものではない。
コレクターとは恐ろしいもので、盗品かもしれないとわかっていても、手をだすことがないとは言えない。

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