風録blog

風のごとく過ぎ去る日々を録したい

本:ザ・セカンド・マシン・エイジ

2016-01-04 12:47:25 | Weblog
題名:ザ・セカンド・マシン・エイジ
著者:エリック・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー
訳者:村井章子
発行所:日経BP社
2014年に書かれた本。過去を学術的に分析し、未来予測を行っている。技術だけではなく、経済、政治、政策の分野からも分析、未来予測が行われている。未来は予測不可であるが、ロボット/アンドロイドがどんどん改良されようが、人間の仕事をほとんど取ろうが、コントロールは人間の手にあり、かつ戦略的思考は人間にしかできない(発想が飛ぶような仕事は人間にしかできない)と言っていると思われる。政策面でも、そういう仕事を増やしていかないといけないということ。例えば、起業するというようなことは人間にしかできない可能性が高い。逆に今はできない「曖昧なパターン認識」「高速画像処理」などはマシンがどんどんできるようになる。技術者にとって「ムーアの法則」は常識であり、コンピュータが小さくなってしかも高速に処理されるということだと理解していた。しかし、この本ではその「ムーアの法則」をベースに、「ムーアの法則」が20年も続けば、「社会変革のトリガ」になってしまうと述べている。確かにそうであるが、そこに目をつけて本を書くのはすばらしい。ファーストマシンエイジが蒸気機関/重電であり、セカンドエイジが、NW/ストレージ/コンピュータということのようだ。
将来(2050年頃に向けて)にわたってセカンドエイジが続くが、雇用が画期的に増加する、貧困が少なるなるということはなく、むしろ雇用の減少(戦略的思考の仕事と、美容/利用、ウエイター/ウエイトレスなどの細かく体を使うサービス業の一部などに二極化)、教育が追い付かないことによる貧困の深刻化が懸念されている。これらに対しても教育に根差した提案などが著者によりされている。その中にはMoocも入っている。
過去のデータに基づく、社会未来予測としてすばらしい本だと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本:NTT30年目の決断

2016-01-04 12:37:21 | Weblog
題名:NTT30年目の決断
著者:榊原 康
発行所:日経BP
NTTウオッチャーのジャーナリスト(日経BP記者)が書いたNTTの最新情報本。
NTTは元々、電電公社と言う一種のお役所であったため、今まではどちらかというと自分中心主義で動いていた。これが鵜浦社長になって、ソリューションの黒子に徹すると言っているらしい。ソリューション会社としてグローバルもやるということらしい。そんなに直ぐには変われないと思うが。。。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする