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渋谷で出会うポーラ美術館の印象派コレクション展 パート1(ドガ)

2006年01月08日 21時28分11秒 | 日記のようなもの

 1月2日(月)より2月26日(日)まで開催される「渋谷で出会うポーラ美術館の印象派コレクション展」に行ってまいりました。
 本展は2002年9月、箱根仙石原に開館したポーラ美術館より印象派の名画80点を初の巡回展として展覧するものだとか。美術ファンなら誰でも知っている巨匠の名画の数々が印象派の歴史毎に紹介されています。
 Yockは昨日の午後に出かけたのですが、会場は意外と空いていてじっくりと絵を鑑賞する事ができました。海外より巡回して来た展覧会では無い事も空いていた要因かなとも思います。
 今回は、○○○なら○○○と言う定評とは異なった絵が幾つか展示されていましたので、そんな絵を中心としてレビューしたいと思います。


1.ドガと言えば踊り子
  今回ドガの絵は第1章印象派前夜~ドガ・ルノワールの中で4点展示されています。展示順に紹介してみますと「マント家の人々」1879~1880年頃、「休息する二人の踊り子」1900~1905年頃、「二人の踊り子」1900年頃、「ルアール夫妻の肖像」1904年の順となっています。
  Wikipediaによるとドガは印象派と紹介されていますが、作風はルネサンスの巨匠、アングルに拠っているとの事。確かに、プーシキン美術展にて展示されていた「写真スタジオでポーズする踊り子」は写実的であり、モネをはじめ所謂印象派然とした画家達とは異なる作風です。
  そんなドカですが、今回展示されている4点ともパステルで描かれて幻想的風景をも醸し出しており、印象派的な作品を意図的にチョイスして展示しているのかなと思われます。
  4点の中では本展のフライヤーでも紹介されている「休息する二人の踊り子」が面白い感じでした。背景の黄緑色と踊り子(バレリーナ)の衣装が混じりあうようにして描かれており、混沌とした気配の中に浮かび上がる二人の踊り子、寛ぐというよりレッスンに疲れ果てているようにも見えます。
  どちらが好きかと問われれば、自分的にはプーシキンで観た様なドガに軍配を上げてしまいます。ただ、今回の作品の何れもがパステルで描かれており、その割には絵のサイズも大きくて、ああこんなドガもありなんだなと感じられた事、評価したいです。

参考URL(Wikipedia)
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AC

(Bunkamuraザ・ミュージアム)
URL: http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html



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