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シモン、シャガンヌ、カリエールの2作品(母の接吻は流れる動きを表していて写真的な絵画です)、マンザーナピサロ(孔雀と裸婦は千一夜をモチーフとしており、金箔のような金色が印象的です)、ヴァロットン(解説によるとシュールレアリスムの先駆者とありました)、で、ドニ、ボナールと続きます。ボナールの「洗面台の鏡」はゆるい輪郭、タッチが印象的です。鏡に映し出された背景、面白いなあと感じました。
次にナビ派と称される画家達の絵画が続きます。ちょっと中だるみ感を覚える頃にいよいよマティスの登場です。
アンリ・マティス(1869年12月31日 - 1954年11月3日)、先に観たモローに師事したのが興味深いです。そしてフォーヴィズム(野獣派)の巨匠です。そしてマティスはセザンヌの一枚の絵が彼の作風を展開する上で支えになったとか、そう考えるとセザンヌはキュビズムに、そしてマティスにまでも影響を与えているのだなあと改めて思い知らされました。セザンヌ、スターではありませんが、名コーチって感じでしょうか。
さて、マティスに戻します。3作品展示されており、初期の「ブローニュの森の小道」、「金魚」、「白い花瓶の花束」です。でも、やはり東の正横綱、本美術展の目玉である、「金魚」、これに勝るものはありません。色的にはピンク系、緑系、黒に近い茶系の3色で描かれています。ガラス瓶の中で泳ぐ4匹の金魚、オリエンタリズム(東方趣味)なのですが、緩く溶いた絵具で描かれており、下地も随所にのぞいています。カンバスのサイズも巨大で観る者総てを圧倒するようです。もう少し小品なのかなと思っていただけに驚きを隠せませんでした。素晴らしいなあ、ただ感嘆するばかりです。さすが、チケット、フライヤーを飾っているのは伊達ではありません。正直、この絵を観たので、さっさと帰りたくなりました。綺麗な女性と出会った後に他の女性を見たくなくなる、あの気持ちです。
40年ぶりって事は、次は何年後なんでしょうか?どうしても観たくなったらロシアまで行かねばならないのは、かなり辛いです。会期は12月18日までとの事なので、もう一度、金魚を拝みたい気分です。
明日のパート3に続きます
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