ふしょうなブログ

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身につまされるはなし

2006年04月05日 21時18分49秒 | 日記のようなもの
 さて今日付けの日経夕刊では出久根達郎のコラムに興味を引かれたというか、読後の感想としてそうなんだよなぁと頷かざるを得ませんでした。
 コラムの中で佐藤眞一著「大往生の島」を紹介していて、大往生の島とは山口県周防大島の属島のひとつ、沖家室という「高齢化率日本一」でお年寄りたち同志が生き生きとして、お互いに支え合って生きているのだとか。
 まあ、老いてくれば当然の帰結として「ボケ」の問題が出てくるわけなんだけど、それは自然の摂理だし抗うことは出来ない訳です。
 でも、ボケると男女とも人生の一番いい時代に戻る。そして男は妻の名を呼び続け、女は両親の名を呼び、次に子供の名を呼ぶ。夫の名を呼ぶ人を見たことがないと著者は作中人物に語らせています。

 まあ、これが愛の真実なのかな?女に取って愛するものとは血を分けられた、分けたものに対して注がれるもののようですし、男に取っての愛とは自分の面倒を見てくれる人へ向けられるようです。

 考えようによっては女の愛と比べて男の愛は利己的なのかな?まあ、若いときに恋愛をするのも、やもすると性的な欲求のおもむくままになりがちなエロスに起因するものであり、それに対して女の愛は血の繋がりによるもので、より実存的、普遍的な愛と言えるようです。

愛の本質を男は知らない、知りえないのかも


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