細胞内のエネルギー工場、ミトコンドリアを増やして健康を手に入れる3つの方法
人間・動物を問わず、 生物は皆、生きる為にエネルギー活動をしています。 もっと詳しく言うと、 細胞の中でエネルギーを作り、 それを使って活動をしているのですね。 私達の細胞の中には、 せっせとエネルギーを作ってくれている存在があります。 それがミトコンドリアです。 今回は、生命活動をする生き物なら全てが持っている、 細胞の中のエネルギー工場、ミトコンドリアについて お話させていただきます。 ミトコンドリアはどこから来たのか ミトコンドリアは、 私達の体を構成する細胞の中には必ず備わっている、 生きる為に必要不可欠なオルガネラ(細胞小器官)の1つです。 ですが、現在の研究では、 私達が生物として発生して以来ずっと持ち続けている 細胞内のその他のオルガネラとはちょっと違う起源を持っていることがわかっています。 では、このミトコンドリアはどこから来たのでしょう? 太古の時代のバクテリア ミトコンドリア発現の由来は、太古の時代にまで遡ります。 46億年前、地球上に生命が誕生した頃の大気中には酸素がありませんでした。 今から遡ること32億年ほど前に、 シアノバクテリアという革命児的な生物が現れ、 光合成を行うことで酸素を作り出し、 それにともなって「好気性バクテリア」と呼ばれる 酸素を使うことの出来る細菌が誕生することになりました。 シアノバクテリアしかり、好気性バクテリアしかり、 これら原始の生命体は「原核生物」と呼ばれる ひたすら細胞分裂を繰り返すだけの単純な生き物でした。 バクテリア(細菌)は、この原核生物の代表と考えて良いでしょう。 ですが、このバクテリアこそが、 ミトコンドリアが発現する重要な根源となっていくのです。 ミトコンドリアの細胞内共生説 簡単に折りたたんだだけのDNAを直接体の中に有し、 自由にシンプルに、 のびのびと細胞分裂を繰り返していた原核生物に対し、 DNAを膜で包み込んで保護することで、 より高度な細胞形態を作り上げた 真核生物という新しい生き物が登場します。 私達人間を含む動物の原型とも言える真核生物は、 元々は酸素を利用することが出来ませんでした。 この酸素を使えない真核生物が、 酸素を使うことの出来る「好気性バクテリア」や「シアノバクテリア」を 細胞内に取り込むことによって、 呼吸や光合成が出来るようになったと考えられています。