斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

増えてきた西鉄バスの純正車体

2012年05月05日 22時12分35秒 | バス
 西鉄バスでは西工の製造終了により車両面で大きな変化が生じた事は周知のとおりですが、2011年末から
 純正車体
 の新車が大量に入ってきて、少しずつ数を増やしてきています。そこで、西鉄バスの純正車体をいすゞ→日野→三菱ふそう→ヒュンダイの順で見てみましょう。



 まず、いすゞですが、いすゞの
 エルガ
 は西工の製造が終了する直前の2010年より投入が始まっていますが、2011年も順次投入されました。今回からLKG代になりましたが、座席が西鉄独特のハイバックシートから標準のものへトークダウンしています。また、非公式側の窓も一部が固定窓化されています。写真は2011年末に入った2528(那珂川)、2532(香椎浜)です。






 2012年に入っても順次投入が進められましたが、2011年末に入った営業所に追加で入っただけでなく、北九州地区にも投入が開始されました。2012年式は2601~ですが、2616まで進んだところを2660~へ飛ばして付けるようになりました。これは2600番台を付けている1992年式について現時点で現役の車両がいることから、重複を避けるためのようです。写真は上から
 2607(早良)
 2608(早良)
 2613(八幡)
 2614(八幡)
 2667(那珂川)
 です。特に北九州地区の八幡にはいすゞの配置がほとんどなく、西工製造終了に伴う新たな変化とも見てもいいでしょう。



 2011年には
 エルガミオ
 が大量に投入されています。福岡地区及び北九州地区の中型車の代替のために投入されたのだと思いますが、当時の中型車はいすゞと日野しか発売していなかったこともあり、エルガミオでの投入になったと思われます。でも、エルガミオは2010年、LRとしては2007年より投入が始まっているため、増備という位置づけでしょう。写真は上から
 2509(愛宕浜)
 2525(中谷)
 です。


 こちらは2011年に投入された
 ガーラ
 です。西鉄におけるいすゞは大半が一般路線車で、一般路線車以外は全て貸切車として入れていました。ただ、貸切車から高速車への転用は行われたことあるものの、新車では今回が初めてとなります。しかし、エルガの高速車はこの後も増備されましたが、ガーラは現時点で写真の2507の1台のみです。




 次は日野です。日野は
 ブルーリボンⅡ
 が投入されています。ブルーリボンⅡは2011年が初投入で、いきなりLKG代からの投入となっています。しかし、数自体はエルガより少なく、現時点で十数台しかいません。2012年式は8601~始まったものの、8606まで進んだところで、現役車がいる1992年式との重複を避けるために7610~へ飛ばすようになりました。ただ、2012年式のブルーリボンⅡは4月に入ってから投入されたため、全て7600番台です。写真は上から
 8537(壱岐)
 8543(柏原)
 7616(壱岐)
 です。日野の配置のある営業所に投入されています。






 2011年には
 レインボーⅡ
 が大量に入っています。レインボーⅡは2009年から投入が始まっていますが、2011年式は福岡地区のみならず、北九州地区や久留米地区にも入っています。特に転入の多い久留米地区は久々の新車となりました。写真は上から
 8513(桧原)
 8516(久留米)
 8517(久留米)
 8522(行橋)
 8523(弥生が丘)
 です。色んな地区に入っている事が伺えます。




 こちらは
 セレガ
 です。日野は三菱ふそうに次いで多くの高速車を投入していた事もあり、西工製造終了後はセレガを中心に入っている模様です。上の写真の8529は福岡~大宮間のLions Expressの予備車として投入されたもので、白夜行カラーながら昼行高速バスにも充当できるような仕様になっています。下の7612は2012年に投入されたもので、「ひのくに」に充当されています。


 次に三菱ふそうです。西工製造終了後の2011年に
 エアロスター
 の新車が香椎浜に2台が入りました。三菱ふそうの一般路線用の新車が入るのは2001年以来10年ぶりとなりました。今回はLKG代ということで、西鉄バスとしては珍しいATが採用されています。エアロスターはメーカー標準仕様を多く取り入れていますが、運転台のパネル類などが標準の茶系で無く、黒色になっています。
 それにしても、西鉄バスのエアロスターは違和感に感じます。











 エアロスターは2012年に入ってエルガとほぼ同じ台数が投入され、福岡地区と北九州地区に配置されています。三菱ふそうは高速車と貸切車が多い関係で、一般路線車の比率が他のメーカーと比べて少ないのですが、これだけ大量に入るのは異例です。2012年式は4601~始まっていますが、4618まで進んだところで、現役車のいる1992年式との番号の重複を避けるために3630~を付けるようになりました。写真は上から
 4606(早良)
 4607(片江)
 4609(桧原)
 4612(恒見)
 4614(弥生が丘)
 4616(弥生が丘)
 3630(土井)
 3640(宇美)
 3646(香椎浜)
 3655(金武)
 です。基本的に三菱ふそうの配置がある営業所に投入されていますが、今回は三菱ふそうの配置がほとんどない片江と桧原にも投入されている事は特記すべき点です。どうやら、投入営業所の拘りが変わったようです。




 2012年春に福岡空港ターミナル連絡バスにエアロスターの
 ノンステ
 が入りました。ターミナル連絡バスには三菱ふそう+西工のノンステがいますが、純正車体は今回が初めてとなります。新車はLKG-MP37FMで、ターミナル連絡バス用ということで特別塗色になっています。車内については前中扉間に荷物棚、中扉より後ろに三方シートが設けられています。ターミナル連絡バス用に新車が入るのは1999年以来13年ぶりとなります。九州で2例目となるゲテモノですね。



 こちらは2011年に入った
 エアロエース
 です。三菱ふそうの高速車では2006・2007年にPJ代のエアロクィーン、2007~2009年に新型エアロクィーンが入っていますが、いずれも夜行用なので、昼行用のエアロエースは今回が初めてとなります。フェニックス用に1台、ひのくに用に2台が入っています。西工E型が多かったひのくにで少しずつ純正車体が増えてきています。とはいえ、エアロエースは2012年の投入が無いのが気がかりです(もう高速車はセレガで決まりとなったのかも・・・)。


 こちらは2011年に入ったヒュンダイの
 ユニバース
 です。とうとう西鉄にもユニバースが入りました。西鉄にとって初めてとなるヒュンダイですが、社番は元々日デが付けていた6500番台に付番されました。現時点で2台がひのくにに充当されています。行先表示は幕に対応していないらしく、ボードで対応しているようですね。



 最後に2つの写真はいずれも社番が
 2608
 です。上が2012年のLKG-LV234N3、下が1992年式のU-LV324Mです。しかも、撮影もほぼ同時期です。つまり、番号に重複が発生しているい状態です。いすゞでは何のために2616を最後に2660~へ飛ばしたのかと言いたくなるのですが、新2608は西鉄本体、旧2608は西鉄バス久留米なので、お構いなしと見たのでしょう・・・。

 以上です。純正車体が増えた今、今後のうごきに注目です。

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6 コメント

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純正車体 (BR-351)
2012-05-06 20:24:42
バリエーションが少なくなりましたね。日(UDトタックス)が事実上バス製造から撤退?した今日、ひょっとしたら韓国の現代あたりが路線仕様のバスを日本に売り込んでくるかもしれませんね。少子化 高齢化の影響でバス事業も衰退の一途を辿っているんでしょうか?
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Unknown (斬剣次郎)
2012-05-07 00:01:26
 BR-351様
 コメントありがとうございます。

 確かにバリエーション少なくなりました。メーカーが増えただけで・・・。西鉄バスらしさが少しずつ減っているのが現状です。
 確かに、外国の廉価バスが日本に売り込んでくる可能性も否定できませんね・・・。
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Unknown (Unknown)
2012-05-14 22:10:03
西鉄は4枚折戸のイメージなのに新車は全部引戸?!
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Unknown (斬剣次郎)
2012-05-14 22:59:19
 コメントありがとうございます。

 投稿時はしかるべき名前でお願いいたします。
 西鉄バスでは純正車体になってから引戸に変わりましたが、その原因は乗客減なのか座席定員確保のためなのかなどが考えられますが・・・。
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西鉄バス (西鉄バス)
2018-12-15 12:36:26
西鉄バス
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山口洋子 (成山裕治)
2018-12-15 12:36:57
鷲尾悦也
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