斬剣次郎の鉄道・バス斬り

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大阪市交通局 2011年度新車&消滅するツーステ

2012年03月31日 23時25分37秒 | Weblog
 大阪市交通局において、2011年度新車が2月~3月にかけて順次投入されました。そして、大阪市交通局では4月よりノンステ100%となる事が発表され、ツーステも3月31日限りで終焉を迎える事になりました。今記事では新車及びツーステを中心に4月1日ダイヤ改正に関連する車両の動きもあわせてレポートします。






 大型ノンステは三菱ふそうが落札し、
 エアロスター
 として投入されました。三菱ふそうの新車は2009年以来3年ぶりとなりますが、MFBM車体のディーゼル大型ノンステとなると1998年以来14年ぶりとなります。というか、MFBM車体のディーゼル大型ノンステは既に消滅していたので、復活という形になります。大型ノンステは鶴町、住吉、港、酉島に37台が納車されました。住吉と酉島は初のMFBMの大型ノンステとなりました。因みに酉島は前身の春日出時代から三菱ふそう+西工を入れていました。
 今回はLKG-MP37FKということで、ワンステベースとなり、窓がスモークガラスになるなど最近の仕様を反映しています。驚いたのはクーラーコンデンサがこれまでのデンソー製から三菱重工製に変わった事です。また、ノンステ表記が廃止され、スッキリとした外観となりました。写真は上から
 62-1638 鶴町
 62-1641 住吉
 62-1647 住吉
 62-1656 鶴町
 62-1664 住吉
 ですが、鶴町と住吉に多く入った関係で、あべの橋と大正通ではエアロスターノンステが多く来ていました。





 2011年度のエアロスターノンステ37台のうち10台は大阪市交通局で初めてとなる
 車内LCD表示
 が採用されています。大阪市交通局における車内案内表示はLED式を用いていましたが、LCD表示の普及により、大阪市でも10台に採用されました。LCD表示は次停留所、時刻、運賃、経路などが表示されています。写真は車内LCD表示を採用した車両です。
 62-1697 鶴町
 62-1700 鶴町
 62-1701 鶴町
 です。どうやら、全車鶴町に入ったようです。



 2011年度では
 ブルーリボンシティハイブリッド
 も6台が投入されました。基本的に2010年度と同じですが、ノンステ表記が廃止されたため、車体には「ハイブリッド」と記載されています。写真は住之江に配置されれた42-1650、42-1651です。



 赤バス用の2000年式のマルチライダーが経年を迎えたようで、それを置き換えるために
 ポンチョ
 が20台投入されました。ポンチョはSDG-HX9JLBEで、ロングの1扉仕様です。ポンチョは赤バス用ながら塗色が一般車に準じたデザインとなり、クリーム色に赤帯という形になっています。更にナンバーも大判ナンバーになっています。写真は02-1673、02-1674ですが、所属表記シールが貼られておらず、どこに配置されるのか不明です。でも、撮影場所が住之江公園なので、住之江になるでしょう。上の02-1673のLED表示は整備回送ですが、前面だけ何故か整備回になっています(側面とリアは整備回送)。撮影当時は営業運転に向けて訓練運転もしくは留置場所からの回送で走っていたようです。





 大阪市交通局では4月1日改正でノンステ100%となると発表されており、
 ツーステ+前後扉車
 も3月31日で終焉を迎える事になりました。写真は最終日の3月31日に撮影したツーステたちです。上から
 10-0387 守口
 30-0069 守口
 50-0101 鶴町
 50-0102 鶴町
 です。4月1日ダイヤ改正で減車が発生する関係で、最後までまとまった数が活躍している姿が見られたのですが、特に鶴町、中津、守口では多くのツーステが残存していたという事もあり、大阪駅と大正通ではツーステを多数見かけたものです。
 ツーステが全廃になるという事は大阪市交通局の代名詞だった前後扉車が消滅する事になります。前後扉車は関西の事業者で多く採用されており、関西の代表的な仕様でしたが、最近は急激に数を減らしている状態です。見慣れた車両もここで終焉です。






 3月の別の日に撮影したツーステたちです。上から
 10-0078
 10-0082
 30-0090
 50-0100
 です。2000年式はツーステの最終グループですが、大量投入されたため、多く見かける事が出来ました。尚、2000年式からハイバックシートから通常のシートに変更されるなどコストダウンが図られていました。下の写真はブルーリボンの並びです。





 写真は新車投入により、一足先に廃車となった車両たちです。上から
 70-0074
 10-0127
 50-0136
 50-0155
 です。日デのツーステ、いすゞキュービックのCNGノンステ、エアロスターCNGバス、三菱ふそう+西工といった多くの車種が過去帳入りしてしまいました。特に50-0155は三菱ふそう+西工の最後の1台でした。





 写真はあべの橋で見かけた
 転属回送
 です。ダイヤ改正の規模が大きく、更に新車が特定営業所に入った関係で大量の転属が発生しました。ところが、転属はダイヤ改正直前にまとまって行われたようで、3月31日では多くの転属回送が見られたようです。私の方でもあべの橋と地下鉄桜川で見かけました。写真は住吉にいた36-0835、36-0836ですが、あべの橋を北方へ向かって行ったので、多分中津か守口行きでしょうね・・・。幕は外され、代わって整備回送と書かれた紙が貼られていました。所属シールももちろんありません。因みに地下鉄桜川の方はエアロスター-Sで、LEDで整備回送と表示した上でなんば方面へ向かって行きました(撮影してないけど)。




 写真は住之江公園で撮影したマルチライダーです。ポンチョ投入やダイヤ改正対応で動きが慌ただしくなっていました。というのは一番上の02-0125が整備回送と表示した上で、所属シールが長吉のままで住之江に来たり、02-0127が幕を外された状態で走りまわったりと・・・。どうやら、2002年式に動きがありそうです。
 下の写真は代替されると思われる2000年式の00-0026です。2000年式は2扉が特徴ですが、実際には前扉のみの使用となっています。

 以上です。

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16 コメント

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Unknown (みちゅき)
2012-04-01 01:11:07
ツーステは金曜離脱した車が多く、守口のキュービックは純正が7台落ちました。
港も最後の1台?が前日夕方の91急を以って離脱。
見かけたのはブルーリボンが多かったのではないでしょうか。

最終日、鶴町最後の2台が走ってたのは奇跡的ですね~。
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Unknown (斬剣次郎)
2012-04-01 19:31:32
 みちゅき様
 コメントありがとうございます。

 ツーステについては最後の平日ダイヤが終わった後に運用離脱したものが多かったようですね・・・。尚、大阪駅前では1時間ほどしかいなかったので、ブルーリボンは1台だけでした。
 鶴町のツーステが最終日に走ってた事はビックリしたものです。あれほど多く新車入ったのに・・・。
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はじめまして (tatsu)
2012-04-02 00:53:36
はじめまして。
アメーバの方で鉄道やバスを中心としたブログやってます。 斬剣次郎さんのブログは前からよく拝見させてもらってます。

○住の転属回送は○中へ回送されたそうです。ツーステを大量に抱えてた○守は○ヒ・○スから大型ノンステを転入してきたみたいです。なんと、○守としては初と思われる中型車も転入してきてます。これは10年ぶりに担当が復活した21系統と45系統に使う車だと思われます。
○中の75-670などの05年式日産の天然ガスは全て○ナに転属しました。

今年の新車から ノンステップバス の文字が省略されましたね。
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Unknown (斬剣次郎)
2012-04-03 00:34:53
 tatsu様
 コメントありがとうございます。

 はじめまして。貴ブログ拝見させて頂いています。
 36-0835と36-0836は中津へ行かれましたか・・・。今回は守口に中型車、日デのCNGノンステが転属するなど色んな動きがあるようですね。特に守口では転入車が多く、大阪ナンバーへの交換が間に合わず、なにわナンバーのままで走る例もああったそうですね。
 ノンステ表記が無くなったという事はノンステ100%を暗示したという事ですね・・・。
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Unknown (京阪神地域のバスが大好きさん)
2012-04-03 19:19:29
はじめまして、京阪神地域のバスが大好きさんと申します。よろしくお願いします。
住吉の36-0835、36-0836の2台が守口または中津に転属となったら、大阪市南部地域から消滅となるのはとても残念です。それから4月1日のダイヤ改正に伴い、廃止となった9系統(あべの橋⇔出戸バスターミナル)の運用をしていた長吉の中型バス車両があべの橋から姿を消したのもとても残念です。
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Unknown (斬剣次郎)
2012-04-04 00:34:33
 京阪神地域のバスが大好きさん様
 コメントありがとうございます。

 はじめまして。
 文章の意味がよくわかりませんが・・・。大阪南部から何が消滅するのでっしょうか?エルガやブルーリボンⅡならまだ残っているはずです。また、長吉の中型車があべの橋に来なくなった事は確かですね。
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前後扉車の消滅 (黒べえ)
2012-04-07 12:26:39
ここでは大阪市交通局の営業所同士の車両の移動などを、基本的に触れないこととします。
しかし今回の車種の変化は時代の趨勢からしてやむを得ないことであり、近隣のバス事業者などにおいても前後扉車が消えつつあるということで、投稿させていただくこととしました。
私自身の近くの事業者でも前後扉車は、乗客数の比較的多い路線を走る傾向にあり、大阪市交通局においても「大阪駅―鶴町四」などの、早朝から夕方まで乗客のたくさんある路線において運用される傾向にありました。
大都市の公営交通事業者ということで、周辺のそれに先行して、ノンステップ車への移行を行わなければならないのでしょう。

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Unknown (斬剣次郎)
2012-04-08 00:38:05
 黒べえ様
 コメントありがとうございます。

 大阪市交通局に限らず、乗客の多い路線では経年まで前後扉車を使うケースが多い事は確かです。車内の流れもいいし、詰め込みが効くのも理由に入ってもいいでしょう。
 大都市の公営事業者だからといって先行してノンステを入れなければならないというわけではないと思います。京都市や神戸市ではワンステも継続して投入していますし・・・。尼崎市と伊丹市は早い時期にノンステに切り替えていましたし。
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Unknown (京阪神地域のバスが大好きさん)
2012-04-12 21:24:05
住吉にいたバス車両で中津に転属となったバス車両は36-0834、36-0835、36-0837、21-1481、21-1482の5台です。これらは今日36-0835以外は中津車庫にいましたから。36-0835は中津で58系統の運用をしていましたからだ。
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Unknown (斬剣次郎)
2012-04-14 05:23:24
 京阪神地域のバスが大好きさん様
 コメントありがとうございます。

 36-0836も中津なのでは?2台一緒に回想していきましたから、同じ営業所のはずです。
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