山陽バス ３０系統塩屋北町循環

　神戸市垂水区を中心に路線バスを運行している山陽バスですが、ほとんどが駅発着ですが、一つだけ駅には発着しない孤立した路線があります。その路線とは
　３０系統塩屋北町循環
　です。３０系統は松風台を起点に塩屋北町を周回して松風台に戻る循環路線です。この路線は松風台で他の山陽バス路線と接続する程度で、駅は経由しません。３０系統は２００４年に開業した比較的新しい路線で、コミュニティバス扱いとなっています。従って、運賃は大人も小児も１００円で、現金支払いのみです。運行は平日の昼間のみとなっています。車両は塩屋北町に狭隘道路がある関係で中型車が使われています（車両に限定は無いみたいです）。
　そんな特殊な３０系統に乗ってきましたのでレポートします。

　３０系統は松風台が起点ですが、松風台には垂水東口から２３系統、名谷駅から１５系統が乗り入れており、垂水東口からは約１２分で行けます。３０系統は松風台のつつじが丘名谷駅方面乗り場から出ます。松風台を出たバスは県道２１号線に入り、ここでトンネルをくぐります。トンネルをくぐると、柏台バス停を通過しますが、ここには神戸市バスの７４・８８系統が発着しています（３０系統は通過）。塩屋北町の住宅街の中に入り、バスは住宅街の狭い道の中を通ってゆきます。塩屋北町の住宅街を巡回し、塩屋北小学校バス停を出ると、県道２１号線に再び入り、松風台に戻ります。その途中に向井バス停があるのですが、ここには神戸市バスの７２系統と接続しています。

　松風台に到着したバスです。到着は垂水東口・青山台方面の乗り場なので、垂水駅へすぐに乗り継ぎが出来ます。降車扱いを終えたバスは回送で走り去ります。因みに松風台での折り返しはイオンショッピングセンターの駐車場を使って行われています。というか、松風台の次のバス停（垂水東口方面）が青山台で、そこに回転場や待機場があるのですが、３０系統は使わないみたいです。

　３０系統の
　側面表示
　です。３０系統は全区間１００円なので、１００円バスの表示がなされています。

　３０系統用の
　バス停ポール
　です。他の山陽バス路線とは異なるポールが使用されています。松風台でも別なので容易に区別が付きます（通常の山陽バスは白百合型）。

　今頃になって気付いたのですが、山陽電鉄バスは今年の３月１日に分社化されて
　山陽バス
　になっていたんですね・・・。表記が山陽電鉄から山陽バスに改められた程度で塗色はそのままです（シールがやけに目立ちます）。

　駅に発着せず、他のバス路線と接続するだけの小ぢんまりとした３０系統でしたが、塩屋北町地区の輸送をしっかりと担っていました。