2010年69本目、映画日記336本目
映画「蟹工船」(2009年)を観ました。
北洋でカニ漁を行い、獲ったその場で缶詰に加工する工場を備えた船、蟹工船。
劣悪な環境で酷使される労働者、容赦なく虐待を加える監督ら。その労働環境に疑問を持った労働者たちはあるとき立ち上がるが-。
蟹工船と言えば、原作を読んだことがなくても、今や劣悪な労働環境の代名詞として誰もが名を知っている小林多喜二のプロレタリアート小説の代表。
低迷する経済にワーキングプア、派遣切りなど暗い労働環境の中で小説が一躍ベストセラーとなり、話題になりました。
私も原作を読みましたが、淡々とした文章ながら鬼気迫る労働環境が迫力をもって描かれています。
映画については残念ながら、そうしたおどろおどろしさはなくて、単なる若者のバイオレンスものになってしまった感があります。
まあ、原作は根底にどうしても思想的な背景が流れているので、そうした思想色を出さずに描こうとするとこうなってしまうのかもしれませんが。
冷徹な監督浅川を演じるのは西島秀俊。表情一つ崩さず大声で歩き回りながら鞭を振り回す監督の姿を好演。
といいつつもどこかで見たことのある姿だと思ったら、ドラマ「ジェネラル・ルージュの凱旋」の速水先生そのもの。
速水先生の片腕、佐藤医師演じるTKOの木下隆行も出ていて、何のオチかと笑わせてくれます。
労働者のリーダーに松田龍平。点の記の若き測量士を演じていました。
映画「蟹工船」(2009年)を観ました。
北洋でカニ漁を行い、獲ったその場で缶詰に加工する工場を備えた船、蟹工船。
劣悪な環境で酷使される労働者、容赦なく虐待を加える監督ら。その労働環境に疑問を持った労働者たちはあるとき立ち上がるが-。
蟹工船と言えば、原作を読んだことがなくても、今や劣悪な労働環境の代名詞として誰もが名を知っている小林多喜二のプロレタリアート小説の代表。
低迷する経済にワーキングプア、派遣切りなど暗い労働環境の中で小説が一躍ベストセラーとなり、話題になりました。
私も原作を読みましたが、淡々とした文章ながら鬼気迫る労働環境が迫力をもって描かれています。
映画については残念ながら、そうしたおどろおどろしさはなくて、単なる若者のバイオレンスものになってしまった感があります。
まあ、原作は根底にどうしても思想的な背景が流れているので、そうした思想色を出さずに描こうとするとこうなってしまうのかもしれませんが。
冷徹な監督浅川を演じるのは西島秀俊。表情一つ崩さず大声で歩き回りながら鞭を振り回す監督の姿を好演。
といいつつもどこかで見たことのある姿だと思ったら、ドラマ「ジェネラル・ルージュの凱旋」の速水先生そのもの。
速水先生の片腕、佐藤医師演じるTKOの木下隆行も出ていて、何のオチかと笑わせてくれます。
労働者のリーダーに松田龍平。点の記の若き測量士を演じていました。