世界遺産大峯奥駆道を歩く その2

世界文化遺産大峯奥駆道を歩いた記録です。

冬の奥駆山上ヶ岳は氷の世界 2010年1月29日

2010-01-30 22:10:14 | 大峯奥駆道を歩く

1月29日は北海道、東北は雪の予想でしたが、近畿地方は晴れマークだった

ので、久しぶりに 世界遺産「大峯奥駆道」へ出かけました。

天川村の駐車場に着いたのが朝7時半でした。

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最初はこの奥の 清浄大橋付近に車を止めたのですが、車から降りると路面が氷でツルツルで歩けないので、あわてて引き返して、アスファルトの露出している場所で、車を止めて 登山支度しました。

正面奥に 山上ヶ岳が見えています。

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2

車を止めた所から、清浄大橋と女人結界門までは、地面の雪が ツルツルに凍っていて アイゼンがなければ歩けません。

歩き始めは、午前8時で気温マイナス2度です。

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3

不思議なことに、暫く歩くと山道から 雪と凍りは消えてしまい アイゼンを外しました。しかし風がとても強く 気温はどんどん下がっているようです。

この一之世茶屋を過ぎたら 次第に雪と氷が再び 現れました。 

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4

山道は、完全にツルツルに凍っています。アイゼンも 簡易アイゼンから本格的なアイゼンに付け替えました。

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5

左の祠の下の「霊水お助け水」も凍っていて飲めません。

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6

道のあちこちに大きなツララが出来ています。

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7

やっと奥駆道に出ました。浄心門(洞辻茶屋)です。周りの木は樹氷で白くなっています。一瞬青空が広がりました。

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「出迎え不動様」です。青空はすぐに消え強風が樹氷の氷を吹き飛ばし、それが顔に突き刺さり 痛くてたまりません。フードを深々と被って歩きます。

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9

陀羅尼助茶屋の通路はごらんの通り。 吹き込んだ雪が固まり 氷の山になっています。

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お亀石まできました。役行者さんも 台座は雪に埋まっています。

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やっと山頂付近の峰が見えてきました。

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暫く歩くと 雪の中に「宿坊群」が見えてきました。

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等覚門前の石段も雪が固まり 氷の下です。

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無人の宿坊群を通り抜けます。風は相変わらず強く、ゴーゴーと鳴っています。

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こういう樹氷が風にちぎれて飛ばされ、顔にたたきつけられて痛いの何の。

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行場「西の覗き」までたどり着きました。周りの岩は氷に覆われています。 

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風が強く あまり前まで行けません。冬場以外は この岩から下を覗きこむ荒行が行われます。今は ゴーゴーと風がうなるだけです。

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大峰山寺の山門まで着ました。普段は石段を登るのですが、今は氷の斜面を一歩一歩 ゆっくりと登ります。

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世界遺産で国の重要文化財の「大峰山寺本堂」です。9月23日に戸閉式があったあとは、今度5月3日の戸開式までは無人です。

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21

山頂は風が強すぎるのか、あまり雪も氷もありません。周りの木々は樹氷で真っ白です。

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22

山上ヶ岳周辺は「女人禁制」ですが、「女人大峯」と呼ばれて女性が登ることを許されている「稲村ヶ岳」や大日のキレットがすぐそこに見えます。

その向うに、「弥山」「八経ヶ岳」と奥駆は続きます。

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朝8時にスタートして、ここに着いたのが お昼12時半です。普段は2時間くらいで 登れるのに氷の上を歩くとなると なかり慎重になります。

直ちに引き返し 無人の陀羅尼助小屋で昼食としました。

下りはわりと早く、2時間弱で駐車場に帰着できました。

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