《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てほしい)
竹林で崩落を防いでいる急斜面。
今はささやかな水量だが。
不動の瀧からの流れが、時には大流となってこの深い切り込みを造ったのだろう。
手入れをされた竹林は、いい景色を造り出している。
すぐ横にゴルフ場への車道があるのは興ざめだが、鳥の声も聞こえて涼やかな気分になれる。
不動の瀧周辺の地形について、気になっているところがある。
不動の瀧のすぐ下流に深い谷を横切るように堰が設けられているのだ。
人工のものに違いない。
住職に聞いたわけではないので分からないのだが、不動様の前にコンクリート製の水槽があり、出水時に用いられるようだ。
瀧の下流の堰も同じ意味合いか。
すると、この沢は、昔から水害に遭っており、その対策が採られていたのであろうか。
今泉不動前の沢を眺めながら、ふと考えた。
写真は竹林を伝って沢に降りたところ。現在は水の流れも穏やかだが、大雨になると・・・。
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5月14日の《曇り空のかけら》さんの「人を斬った刀」を読んで、コメント欄がないのでちょっと一言
https://blog.goo.ne.jp/yamanahirokazu
刀の祟りであろうか、所持者が相次いで亡くなったという話。
今井泉不動の前で考えたわけではないが・・・。
刀が祟ったという言い伝えを時々耳にする。
偶然が重なると、そこに物語が生まれる。
それゆえ偶然と思われなくなり、真実らしく語り伝えられる。
村正が良い例だ。
江戸時代には歌舞伎や浄瑠璃などの大衆演劇が拍車をかけた。
祟りの話は幽霊話と同様に頗る面白い。
戦国時代以前の刀は、殺しているかは分からないが、かなりの高い確率で人を斬っている。
武器とはそういうもの。
ところが刀以上に人を斬ったのは槍や薙刀だ。
刀は専ら自らを守るために用いられた。
攻撃武器は槍や薙刀、弓矢だ。
薙刀と刀を戦わせると、薙刀の方が格段に強いことがそれを証している。
刀が祟ったという創作読み物はかなり多いのだが、薙刀が祟ったという話は聞かない。
江戸時代、武士は薙刀を手挟んで闊歩していたわけではない。
武士というと刀を思い浮かべる。
刀の方が遥かに物語になりやすいのだ。
昔から言われているのは、刀は所持者を守っているということ。
剣は不動明王の化身である、という考え。
守りの力量も、祟りの力量も現代の計測器では計れない。
気になるのであれば、高僧にお祓いしていただき、気持ちだけでも軽くしておくのが良かろうと思う。
石段から見ろした不動の瀧。
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鎌倉の端っこをばかりを歩いている。
鎌倉はこんなところにしか遺されていないのであろうか。
鎌倉のはずれにある不動の瀧。
鎌倉での数少ない瀧のひとつ。
砂押川へと続いている。
雨の後なので水量が多い。
水の流れが脆弱な鎌倉石を穿ったことによる個性的な景色。
脆弱とは言え、どれほどの年月を要したのであろう。
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源頼朝も訪れたと言われる今泉不動
不動尊の前に瀧がある
山際の急峻な斜面を切り拓いて平場としている。
周りを見渡せば、かなりの山奥。
全く見えないけれど、このすぐ背後がゴルフ場。
ま、いいか。