鎌倉石は、鎌倉で産出する岩石のことで、石垣や塀、石段、築地などに用いられている。
ところが、何度か述べているように、鎌倉石は凝灰岩質角礫岩、砂岩、泥岩であるため、すこぶる脆弱で、風化し易いという特徴がある。
石段の表面は摩耗しているのがよくわかる。
石垣の表面は苔生して石質の観察は不可能。
鎌倉の山襞は、このような地質が影響して崩落しやすい。
川名清水谷戸でも説明したが、湧水が多いのもこの地質による。
浄智寺門前の「甘露ノ井」前小さな池。
この辺りに鎌倉石の石垣や石段が遺されている。
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