放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

カシュガルのチニワク賓館

2016年05月30日 | 喀什2016
カシュガルに3泊したのだが、今回の宿は、15年ほど前に泊まったことがあるチニワク賓館にした。

一昔前にカシュガルを旅したことがある貧乏旅行者であれば、必ず耳にしたことがあるホテル。
当時はチニワク賓館と色満賓館は、安宿の二大定番だった。

時代は過ぎ、ユースホテルや中華系チェーンホテルが増えた現在、いつしか安いドミトリーはなくなり、普通のホテルになってしまってはいるが、やはり僕にとってカシュガルといえばチニワク賓館。パキスタンからフンジュラブ峠を抜けて、やっとのこと辿り着いたカシュガルの記憶は、このホテルとともにある。

今回の宿泊は嫁さんと二人なので、C-tripを利用して事前に予約をしていた。
1泊120元という値段で部屋があったので、ずいぶんチニワクの格も落ちたなとは思いつつも、思い出優先で予約した。

カシュガル空港から相乗りタクシーで、チニワク賓館まで。
名前を言ったらすんなり通じたので、知名度はまだまだあるようだ。







なんだか見慣れない高層ビルが建っているが、これは新館。
いまでは皇宮大酒店と名前を変え、漢・ウイグルを問わず人々の結婚式などに使われる5つ星ホテルになっていた。








当時どの建物に泊まっていたか、まったく記憶がなくなっているのだが、おそらくここだったであろう昔ながらの建物は、今は改修を待つ廃墟になっていた…。




豪華な新館でチェックインを済ませ、案内されたのは、もちろん別館。
敷地の奥にひっそりと佇む「静園」という建物だった。







でも、この「静園」。
ウイグル風の意匠で、なかなかよいです。
部屋の中は普通のホテルですが。



壁に赤字で歓迎と書かれたテイストに、昔ながらの中国を感じる。





ホテルの敷地奥には、その昔イギリス領事館だった史跡がひっそりと残る。
いまの中華料理レストランとして営業中。
お客さんはまったく見かけなかったけれど。
昔滞在していたときも、ここではご飯食べなかったと思う…。



ホテルから町へ向かう際にある大きな門。
昔から変わらぬこの姿にホロリ。



ちなみにこの「静園」での120元の部屋。
エアコンの効きもばっちりだったけれど、トイレとシャワーを含む、水回りの部屋を居室の扉がなかった!
テロテロのビニール1枚がかかっているだけ。
まさかの扉なし。中国か!(中国である)

嫁さんがトイレに行く度に、僕は部屋の外に追い出されることになったのは言うまでもない。


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