やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

家康の画

2006年08月02日 | 浜松暮らし
日曜日、名古屋の徳川美術館に行ってきました。

8月いっぱい「天下人の時代」という企画展をやっていますが、これがなかなか見応えがあります。

信長、秀吉、家康の天下とりに関わる諸大名に宛てた手紙や屏風絵、茶の具、刀、装束など、普段なかなか見られない物が展示されています。面白いのは名刀、例えば石田三成の名刀を戦場から見つけ出し、家康の脇指に再度打ち直した物や、秀吉から何人かの手を経て家康にわたった物とか時代を感じさせる所蔵品が様々あり、成る程、戦国時代とはそういうものだったのかと考えさせます。
他にも関ヶ原の合戦で活躍した松平忠吉の「直鋒」と書かれた纒の派手さなど見るべき物が多い企画展でした。

この企画展で以前から探していた画を見つけました。それは「徳川家康三方ヶ原戦役画像」というものです。

この画は、元亀3年(1572年)、まだ31歳で浜松城主だった家康が三方ヶ原の武田信玄との合戦で大敗を喫した時、この敗戦を肝に銘ずるためにその姿を描かせ、慢心の自戒として生涯座右を離さなかったと伝えられる画です。天下人として勇壮な画はいくらでもありますが、当時の情けないありのままの姿を描いたものは唯一これだけでしょう。

浜松は家康にとって出世城と言われますが、一方正室の築山御前が首を切られた太刀洗の池があったり、大敗を喫した場所であったり、考えてみると一番大変だった時期を過ごした場所なのだということが分かります。

美術館でこの画を書いた色紙を買ってきました。
経営者にとっても慢心の自戒として社内に飾って置きたいと思います。





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