アンコウ物語

徒然なるままに

ウイルス感染

2014-09-27 22:55:23 | 日記

前回のブログ投稿は6月26日なので、3ヶ月間休んでいたことになる。以前から
その内再開しようと思っていたが、長く休むとなかなか再投稿が出来なくなってしまう。
この間、パソコンがウイルスに感染して暫く使えなかったこともある。今回感染した
ウイルスは「Trojan.Downloader(トロイの木馬)」でウイルスの中でも相当凶悪な
部類に入るそうである。パソコンの動きが極端に遅くなり、何かと不具合を起こす。
インターネットでこのウイルスを調べたら、以下のような情報があった。

「Trojan.Downloader は、新たなウイルスをダウンロードするタイプのトロイの
木馬です。感染後に、パスワードを漏えいするトロイの木馬や、広告表示を行う
アドウェア(アドウェアから偽セキュリティソフトに感染)などにも感染するケースが
目立ちます。そして金銭被害に発展する恐れもあります。ちなみにウイルス対策
ソフトから「 Trojan.Downloader 」や「 Downloader 」といった警告表示が
されたら、「削除」してください。」

削除するためアンインストールしようとしたが、出来なかった。不気味なのでパソコンの
インターネット接続を外した。メールは別なノート型パソコンで送受信した。その後パソコン
メーカーに相談したら、リカバリーか又は新しいパソコンを購入するよう勧められた。
メーカーから、パソコンの寿命は5年なので、そろそろ買い替えの時期だと言われたが、
このパソコンは4年前に購入したデスクトップ型で新しく買い換えるには勿体無い。
娘に相談したら、リカバリーをしてくれると言われた。早速家に来て貰い、インターネット
情報を見ながら、リカバリーをして呉れた。リカバリー後のセットアップも全てやって貰い、
今は全く問題ない。

写真やメール交信記録など大部分のデータはバックアップ出来たので不都合は
なかった。しかし、何故か住所録はバックアップが出来なかったため、再度作る
羽目となった。ウイルスを振りまく輩が恨めしい。


W杯日本サッカーチームの実力

2014-06-26 15:20:42 | イベント

ブラジルで行われているW杯で、日本は惨敗した。普段サッカーには関心が無くTVでJリーグ等の
試合を観ることは無いが、W杯での日本チームの試合は見ている。

事前の報道ではマスコミ、サッカー関係者などが日本チームのかなりの善戦を予測したが、全て
外れた。日本チーム惨敗の責任を取りアルベルト・ザッケロー二監督は辞任を表明している。参加
選手の大きな落胆も伝えられている。しかし、今の日本チームの実力からすれば充分納得出来る
結果である。

2014年5月の日本チームのワールドランキングは47位。対戦相手のコートジボアール21位、
ギリシャ10位、コロンビア5位と比べると日本チームはかなり格下だ。日本チームと対戦相手とでは
相撲で言えば横綱と十両程の格の違いがある。隠岐の海や臥牙丸がここ一番の勝負で白鳳や
日馬富士に勝てるチャンスは相当低い。しかるに、マスコミなどの事前予想では、日本チームは
決勝進出や優勝戦線に絡むなどの報道もあった。この為、敗戦後の日本の落胆は大きくなった。
現在の日本チームの実力から見ると、一勝も出来なかった事は極く当り前の結果と言える


スポーツの世界ではランキング上位が必ずしも勝つと云う訳でもない事も事実だ。世界ランキング
1位のスペインは59位のオーストラリアには勝ったが、15位オランダと13位チリには負けた。
2位のドイツは3位のポルトガルに勝ったが38位のガーナとは引き分けた。開催国のランキング
4位ブラジルは20位のクロアチアと50位のカメルーンには勝ったが、19位のメキシコとは引き
分けた。

W杯前の国際親善試合で日本チームはランキング34位のコスタリカと79位のザンビアに勝った。
ランキング下位チームが上位チームに勝つこともあるが、一次リーグC組の日本と全て格上の対戦
相手とは格の違いがあり過ぎた。神国日本が奇跡の僥倖を受けての決勝進出を祈ることは出来るが、
上位進出を予想するには余りにも実力差がありすぎて困難であることは前から分かっていた筈だ。
マスコミなどの無責任でいい加減な情報は願い下げにしたい。日本チームの今後の実力向上を願って
いる。

6月26日の北海道新聞に『北海道・室蘭水族館のタコ「勝子」 日本の全試合予想的中』と云う記事が
あった

『サッカー・ワールドカップ(W杯)日本戦の勝敗を占った、市立室蘭水族館(祝津町)のミズダコ

「勝子(かつこ)」、日本は残念ながら2敗1引き分けでグループリーグ敗退となったが、勝子の予想は
全3戦で見事に的中した。勝子の「神通力」に、占いを企画した飼育員も驚いている。』

これぞ正しい情報である。蛸の方がまともな判断をしているようだ。




猪2匹捕獲

2014-06-10 21:27:52 | 自然・季節

5月29日のブログで、猪の捕獲籠を置いてから2日後に30キロの猪が籠に
入った事を伝えたが、その11日後の昨日又捕獲した。前回とほぼ同じ
30キロの猪だったが今回は2匹同時に入っていた。前回と同様に銃殺後
処分となった。

猪駆除隊によると、猪捕獲籠には猪のほかに狸や鼬が良く入っている事も
あるとのことだが、捕獲籠設置後2週間以上経過したが、猪以外は入って
いない。4年前には家の周りにハクビシンが徘徊していたので、町の駆除係に
依頼して捕獲籠を設置して貰った。この時も設置2日後に籠に入ったが、
これはハクビシンではなく狸だった。引取りに来た町役場の係員は、ハクビシンの
場合は殺処分となるが狸だったので山に持って行って放逐すると教えてくれた。

ハクビシンは農家が育てている果実などを食い荒らすので捕獲処分の対象と
なっている。以前、近所の住人の民家の天井裏にハクビシンが住みつき、
ハクビシンの尿で天井に染みが出来て初めて気付き、捕まえて処分した事が
あった。農家の人の話によると、必ず収穫予定の前日に果物をハクビシンに
食べられてしまう事が多いそうである。ハクビシンも食べ頃を良く分かっている
ようだ。

猪は米等の地上の食物の他にミミズ、芋や球根など地中も狙うので1年中至る
ところに穴をあけ掘り起こしている。この前は家の前の砂利道に大きな穴が
何箇所も開いていた。砂利は10センチ以上の厚さで敷かれているが、これを
猪は鼻で蹴散らして穴を掘る。鼻が砂利で擦れて痛くないのだろうか。猪恐るべし。


猪が籠に入った

2014-05-29 22:02:30 | 自然・季節

庭に猪捕獲籠を仕掛けてから二日後に猪が籠に入った。やや小型の30キロの猪だった。
猪駆除隊によると同じ日に別な場所に置いた捕獲籠には70キロの大型の猪が入ったとのこと。
捕獲された猪は銃殺後解体されゴミ焼却場に運ばれ処分された。

我が家に捕獲籠を置いて呉れた猪駆除隊は昨年9月から今年の3月までに140頭の猪を
捕獲した。しかしこの付近に徘徊している猪の数は今でもこの5倍以上になると推定されて
いる。捕獲籠は暫く置いて貰う事になり、この後何頭捕獲出来るのか興味深い。


猪捕獲

2014-05-25 23:00:48 | 自然・季節

庭に頻繁に猪が来てあちこちに大きな穴をあけている。ミミズや球根を探して穴を掘る。
植木の直ぐ横にも穴を掘るので埋め戻さないと木が枯れてしまう。掘られた穴は気が
ついたら埋め戻しているが又直ぐ掘られてしまうのでイタチごっこである。この前は
30キロもある石の下を掘り、この石を2メートルも先に放りだした。

これまで、猪が来そうな所に殺虫剤を撒いたり、唐辛子を置いたりして対策を講じたが
殆ど効き目が無かった。これ以上は捕獲するしかないと考え、町の猟友会の猪駆除隊
メンバーに猪捕獲籠の設置を依頼して今日庭の一角に置いて貰った。猪の足跡があった
庭の南西の隅にこの捕獲籠を置いた。籠の真中に米と糠を置き、これを食べる時に真中に
張ってあるワイヤーに触れると籠の両側の扉が落ちて猪がこの籠に閉じ込められる。
猪駆除隊メンバーに聞いたところ、3週間ほど前にこれより少し小さな捕獲籠に猪が
一度に7匹入りこれを捕獲したとのこと。

今回、庭に設置した捕獲籠はかなり大きいので猪の大量捕獲を期待している。




血液検査の新基準値

2014-05-23 21:30:07 | 健康

2013年12月27日にこのブログ「アンコウ物語」で「血液検査の基準値」と云うタイトルで
記事を載せた。この投稿では、血液検査機関によって基準値が異なり患者が混乱すると
指摘した。

日本人間ドック学会と健康保険組合連合会はこのほど、血圧や血糖値、コレステロール値、
肥満度などについて、健康診断や人間ドックで「異常なし」と判定する血液検査の新たな
基準範囲を策定すると発表した。日本人間ドック学会などが新たに策定する基準の範囲は、
「健康な人」の検査値であり、高血圧学会や糖尿病学会など専門学会の診断基準の値とは
異なるのが特徴となる、としている。この説明は良く理解できない。日本人間ドック学会と
健康保険組合連合会の基準値と高血圧学会や糖尿病学会の基準値が異なるとはどういう
事なのか。

日本人間ドック学会と健康保険組合連合会の基準値の場合、今までと異なり、大幅に基準値が
緩和された。これにより多くの患者の投薬が不要となる。血圧の場合、今まで収縮期血圧が
130mmHg以上の人達は医者から降圧剤を処方されたが、これからは薬を飲む必要が
ある人が大幅に減少する。
この新基準では今まで病人だった人が健康な人になり多くの
人たちが救われる。

それでは今まで新基準値以下の結果だった人達が服用していた薬はなんだったのか。これに
よる薬害や費用はどうなるのか。健康保険組合連合会もこの新基準値を採用していると
云う事は医療費削減が目的と勘繰られても仕方がない。この新基準により患者が増加し
死亡率が増えたらどうするのか。一方日本医師会はこの新基準を認めないと主張している。
ダブルスタンダードでは混乱するばかりである。

 

 


『夏井千本桜』

2014-05-08 23:06:12 | 自然・季節

福島県小野町の地域の有志の皆さんが昭和50年4月に夏井川の両岸5キロメートルにわたり、
染井吉野の苗木1,000本を植樹しました。 夏井川は、福島県東部の阿武隈山地中央部に
源を発し、西流して小野町夏井地区で南東に向きを変え、いわき市北部を横断し太平洋に
注いでいる67.1キロメートルの2級河川です。近くには日本三大桜の一つ、三春の滝桜が
あります。夏井川に沿って桜並木が続き4月末には満開となります。

 


コイン洗車場で車は綺麗になるか

2014-05-02 23:04:22 | 経済

車を暫く洗っていなかったので近くのコイン洗車場に行った。前の車はガソリンスタンドで
洗車をしていて、手洗い洗車のWAX掛けで2、200円程支払っていた。昨年、車を
代えてから毎回自宅の駐車場で洗車をしていたが、今回車がかなり汚れていたので
洗車場の方が綺麗になると思いそこで洗うことにした。ここの洗車機は一般的にある
回転するモップが車の上部と側面を往復する仕組みでは無く、ホースを自分で持って
洗車する方式である。

洗車機の操作盤にいくつかメニューがあり、水だけ、水と石鹸、水・石鹸・ワックス掛けなど
6通りの洗車方法があった。水・石鹸・ワックス掛けがメニューの中で最も料金が高く
600円、洗車時間は8分と表示されていた。操作盤に600円を投入し、ホースを手に
持ち、スタートボタンを押したらホースの先から勢いよく水が出てきた。8分で車が
ピカピカになることを考えながら洗っていたが、いくら高圧の水をかけても泥の汚れが
落ちない。ホースの先を車のボデイに接触するほど近づけて洗って見たがなんの変化も
ない。

しばらくすると石鹸らしき泡が出て来たがそれでも汚れが落ちない。そのあとワックスらしき
液体が出て来たが同じく汚れが全然落ちない。最後に水が出て洗浄が終わった。車を
洗浄機から出して布で水を拭き取ろうとしたが、車の汚れが全然取れていないので愕然と
した。隣りで洗浄後の車の水を拭き取っていた若い男性に、全く汚れが落ちていないのに
驚いた、と言ったら、いつもこの程度ですと言われ、若い男の車を見たらやはり泥が落ちて
いなかった。

そのまま自宅に戻り駐車場で最初から、水道水のホースを繋いだ高圧洗浄機を使って
洗車を始めた。いつもの通りの洗車で車は綺麗になった。結局、洗車場での洗車は料金も
労力も全く無駄となった。洗車場には「車ピカピカ」と広告看板がかかっているが、これは
一種の誇大広告ではないか。この洗車場が倒産しないで営業しているのは、リピーターが
いるものと思われるが、洗車前も洗車後も同じで汚れが全く取れないのに利用する人が
いるのは大変不思議である。

自宅で高圧洗浄機を使って車を洗っても、それだけでは汚れは取れない。やはり布で
汚れを拭き取ることが必要である。しかし、洗車場のメニューを見て、水・石鹸・ワックス
掛けと書いてあれば誰でも洗車後の車はピカピカとなると考える。しかし汚れは全く
取れない。洗浄機にかけたあと車を其の儘にしておけば洗浄機にかける前と寸分違わなく
汚くなる。

自動車メーカーも家庭用高圧洗浄機で簡単に汚れが取れる塗装を開発すべきだ。高齢に
なると車の洗浄は重労働である。一方、高圧洗浄機メーカーもこの洗浄機で車がピカピカに
なると宣伝しているがこれも誇大広告である。


ロシアのクリミア半島併合

2014-04-18 21:01:42 | 政治

 ロシアによるクリミア半島併合についてのG8メンバー、特にアメリカの対応はお粗末と言える。
アメリカホワイトハウスは、欧米の主要7カ国の首脳がロシアによるクリミア半島併合に対抗し、
主要8ヵ国会議(G8)へのロシアの参加を停止すると発表した。今年6月にロシア南部ソチで
開催される予定だったG8サミットは中止が決まった、と報道されている。一方で、日本の安倍
首相はクリミア半島問題についてG8からロシアを除外することは適切ではないと主張している。
これは正しい。ドイツのメルケル首相も安倍首相の主張に賛意を示している。尤も安倍首相の
主張は高邁な判断から出たものではなく、現在の日本が置かれた立場を考慮しての我が身の
固有事情からの判断ではあるが。

他方では、安倍首相の靖国参拝に対する批判から、中国と韓国は日本の首脳との会談を
拒否し続けている。深刻な問題が起こったなら、その時こそ関係当事国は顔を合わせて
真剣に協議すべきである。相手国が意に沿わない態度や主張をしたのなら、その時こそ
両者が会ってその問題を討議し解決すべきである。アメリカ、中国、韓国もまるで子供の
喧嘩並みの対応であまりにも思考のレベルが低い。まともな指導者の登場が望まれる。


原子炉再爆発の放射能飛散防止策

2014-03-15 18:28:04 | 原発事故

原発事故発生から3年が経過したが、依然として収束が見えない福島第一原発。
放射能を撒き散らした原発事故の原因究明も終わっていない。現在も核分裂を
抑制し、冷やすために水をかけているだけで、冷却水は汚染水となり増え続けて
いる。アンダーコントロールとは程遠い不適切な管理で海洋汚染が益々進んでいる。

事故発生前は、圧力容器や格納容器など5重の安全壁で原発は守られていると
言われていたが、短時間の冷却水供給停止で4つの原子炉はあっと言う間に
全部崩壊し、まるでブリキで出来たような原子力建屋は水素爆発でいとも簡単に
吹き飛んで広範囲にわたる放射能汚染を引き起こした。3つの原子炉はいずれも
メルトダウンした。事故を起こした原発から20KM圏内は今に至るも誰も住めない。

これからも廃炉作業を進める上で使用済み核燃料棒プールや原子炉容器の事故
発生がないとは言えない。3・11と同様の事故が再度起こっても放射能の拡散が
全く無いように、4つの原子炉と使用済み核燃料棒プールをコンクリートや鉛等で
造られた分厚い壁の強固な構造物で完全に覆うことを直ちにやるべきだ。水素
爆発が起こっても原子炉建屋から1μSv/hも放射能漏れが無い建造物での防御や
仕組みを構築すべきである。この建造物の中で廃炉作業を実施することが望ましい。

外に放射能が漏れない頑丈に造られた建造物の中で、万が一、水素爆発が起こったら、
衝撃で圧力容器も格納容器も全て破壊されるかもしれない。この建造物内部は
放射能が充満するだろう。この場合作業員が内部に入ることは出来ないので、
チェルノブイリと同様の石棺として利用する。放射能漏れがないのでこの石棺の上に
サッカー場を作って利用することも出来る。コンクリートの寿命は100~200年と
言われているので、それ以上の年月でも劣化に耐えて使えるよう定期的にメンテナンスを
行なう。

原発外部への放射能の拡散を絶対に起こしてはならない。同じ過ちを二度起こしては
ならない。


生産額に占める購入電力使用額の割合

2014-03-13 00:27:50 | 原発事故

自民党、経団連や一部の企業経営者が原発を推進する理由に、原発停止による日本
企業の競争力の低下の危惧を揚げている。原発稼働停止によって電力料金が上がり、
企業競争力の低下を恐れる企業は工場を国外に移転し国内産業が空洞化する、
と言う全く馬鹿げた主張をしている。下記は経産省の工業統計調査で公表されている
平成21年度の生産額に占める購入電力使用額の割合である。

  一般機械            0.94%
    電気機械            0.80%
    輸送用機械         0.78%
    石油・石炭製品    0.39%
    食料品               1.28%
    化学                  1.67%
    繊維                  2.46%
    紙・パルプ           2.05%
    窯業・土石           3.71%
    鉄鋼                   3.51%
    非鉄                   2.58%
     (亜鉛)             16.35%
    製造業計             1.44%

これで見るとおり、電力料金の生産額にしめる割合は、製造業全体で1.44%にしかならない。
電力料金が二倍になっても2.88%である。相当以前から言われている日本企業のホワイト
カラーの生産性の低さの改善や無駄の排除によって、仮に電気料金が上昇してもそれは
間違いなく吸収可能である。

又、原発による発電コストが他の発電方式と比べ低いというのは誤りである。原発の廃炉費用、
安全に対する投資、事故の際の賠償費用、使用済み核燃料の処分費用、原発への政府
負担金
等を含めると原発の発電コストが一番高くなる、と言うことは専門家が以前より指摘して
いる。

それでは何故、自民党、経団連や一部の学者が原発の稼働を主張しているのか。これはやはり
原子力ムラの住人が原発稼働によって様々な利益を享受しているからに他ならないと思われる。
ここの住人は自分の利益以外に関心は無く他者への配慮など微塵もないのかもしれない。
日本の国力強化や経済の持続的発展に対する思慮が欠落している。日本の将来への思いやりが
足りない。もしあるのであれば以前から発送電分離や電力自由化をやっていた筈である。

2009年の売電価格の国際比較では、日本は産業用ではイタリアに次いで高いがドイツやイギリスと
比べ大幅に高くはない。アメリカ、韓国と比較するとかなり高い。家庭用ではイタリア、ドイツより安く、
英国より1割高い程度である。日本の電力会社は総括原価方式と市場独占で保護されている。
この状況では企業経営の中でのコストダウンや無駄の排除は出来ない。電力自由化によって電力
料金は間違いなく下がる。日本の中小企業並に死に物狂いの企業努力をして発電コストを下げれば
欧米の電力会社並の電力料金かそれ以下となる。日本企業の底力から考えれば出来ないことは
ない。

原発がなくても日本企業の競争力は損なわれない。産業の空洞化も起こらない。政府や企業は
原発再稼働に精力をつぎ込む代わりに、安価で安全な新エネルギーの開発に凡ゆる努力を傾注
すべきである。

 


ヘレン・ミアーズ著「アメリカの鏡・日本」

2014-03-02 23:06:03 | 政治

1931年の米軍事予算はもう少しで日本の三倍を超えるところまできていた。満州事変に関する
公式報告が正しければ、この年日本は1億2千2百万ドルに満たない軍事予算で世界征服を開始し、
一方、私たちは国内の軍隊を満足させるだけで6億6千7百万ドルを必要としていた。

1941年までに、日本の年間軍事予算費は13億3千4百万ドルに達しているが、アメリカの「国防」
支出は60億ドルにまでふくらみつつあった。

日米関係が戦争に向かって急速に悪化していた1941年11月中旬、両国政府はそれぞれの議会に
軍事予算の増額を求めている。ルーズベルト大統領は70億ドルの増額を、日本政府は9億8千万ドルの
増額を要請した。

1937年7月の「日華事変」からパールハーバーまでの4年3ヶ月の間に、日本は中国と満州の
軍事・防衛
活動に62億5千万ドルを使った。1940年7月から1941年3月までに、アメリカは
1、610億ドルをつかって
いる。満州事変から降伏まで、14年間の日本の総軍事予算は480億ドルを
下回っている。戦争の全期間を
通じて私たちが支出した軍事費は3、300億ドルにのぼっているのだ。


鉄鋼生産だけとってみても、十分状況がわかる。1939年、アメリカは5,250万トンの鉄を生産していた。
生産はさらに増大し、1942年には8、800万トンに達した。日本の生産量は1934年333万4、000トン
である。


「アメリカの鏡・日本」に太平洋戦争当時の日本とアメリカの軍事費の比較や国力の違いが詳しく書かれている。
この本での日米双方の軍事費の総額と年度にいくつかの疑問はあるが、何れにせよこの両国の国力の大きな
違いがよくわかる。上記のように工業、軍事国家としての日本はドイツや
アメリカにくらべてピグミー程度のもの
(著者の表現)であるにも拘らず、何故日本は戦争を始めたのか? 
この本の著者もこの疑問を解明する
ためにこの「アメリカの鏡・日本」を著した。


「アメリカの鏡・日本」(角川書店発行)の著者、ヘレン・ミアーズ(Helen Mears)(1900~1989)は
この本を太平洋戦争終戦の3年後の1948年に著した。彼女は1920年代から日米が開戦する直前まで
二度にわたって中国と日本を訪れ、東洋学を研究、1946年に連合国最高司令官総司令部の顧問機関
「労働諮問委員会」のメンバーとして来日した。

この本が発行された年に日本での翻訳・出版をするため翻訳家はGHQに嘆願書を添えて出版の許可を
求めたが却下された。
この本では太平洋戦争における連合国側の責任も記述している。1946年から
1948年に行われた極東国際
軍事裁判との関係からGHQとしては到底許可することは出来なかったものと
思われる。


現在の日本の中国・韓国との対立を考える上で、この著作は非常に示唆に富んだ内容となっている
どのようにして国と国とが戦争に至るのか。
著者は欧米列強のアフリカ・アジア・南アメリカでの植民地
政策と日本の満州進出にいかほどの
相違があるのか疑問を投げかけている。欧米列強は植民地政策を
通じて支配、搾取を行って来たが、日本は現地政府の独立支援(欧米列強は傀儡政権と非難したが
植民地政策を続けた国々が言える話ではない)
や治外法権の返上を行っていることを考えると、
連合国側に日本を裁く権利はないのではないかと指摘している。
とは言え、勿論、日本軍がアジアや
中国で行った残虐行為について許しているものではない。


これまで日華事変から太平洋戦争開戦に至るまでの状況に多くの疑問があったがこの著作はその多くに
回答を与えている。


何故嘘をつくのか

2014-02-27 23:28:44 | 原発事故

『百貨店などのレストランでの食品表示偽装、医薬品のデータ改ざん、JR北海道の
レール検査数値改ざん、全聾とされていた作曲家のゴーストライター事件……。次々に
大掛かりで深刻な「ウソ」が浮かび上がっている。日本人はいつから嘘つきになったのか。』

こう慨嘆しているのは伊藤忠商事前会長、前中国大使の丹羽宇一郎さん。丹羽さん
ならずとも多くの人たちが憤慨している。企業や個人だけではなく、重要な職務にある
政治家も負けずに嘘をつく。

野田佳彦前首相は2011年12月16日夕方に開いた記者会見で、東京電力福島第一
原子力発電所の1~3号機の原子炉が「冷温停止状態」を達成し、事故収束に向けた
工程表の「ステップ2」を達成したと発表した。 野田首相は、「冷温停止状態」の達成を
判断した根拠を、「安定して冷却水が循環し、原子炉の底の部分の格納容器の温度が
100度以下に保たれており、万が一何らかのトラブルが生じても、敷地外の放射線量が
十分低く保たれるといった点が技術的に確認された」として原発事故の収束宣言をした。
これが嘘であったことはその後の様々な事故発生により明らかである。

安倍晋三現首相も野田前首相に負けてはいない。ブエノスアイレスでの2020年東京
オリンピック誘致のプレゼンテーションで、福島第一原発は「アンダーコントロール」と
スピーチした。日本人は誰もこの発言を信じておらず、一国の首相が良くもこのような
嘘がつけるものと感心した。

これらは何も最近の傾向、状況ではなく、戦時中の大本営発表を見ても昔から国家も
嘘をついてきた歴史がある。国家存亡の時には事実を歪曲して国民に伝えることも
必要と考えたと思われるが、真実ではない情報は国家の滅亡に繋がる。戦後は過去の
教訓に習い、日本人は真面目に、正直に努力を続け世界第二の経済大国となり対外的な
信用も高まった。中国や韓国を除いて、今まで多くの国々の日本に対する信用は高かった
と思われるが、最近はこれがグラツキだしたようだ。

原発関係者は「原発は安全」と国民を洗脳してきたが、これが全くの嘘で、起こしては
ならない過酷事故をもたらした。
最近、日本人は倫理観が薄れ利己主義傾向が強まって
いる。自己の利益のためには他者の不利益を無視することが堂々と主張されている。
不完全な事故対策、使用済み核燃料の処分方法の未確立などによって子孫に多大なる
負担を押し付ける原発の再稼働を目論んでいる。

政府や原子力規制委員会は世界一厳しい基準の下で審査を行い再稼働を判断すると
言っているが、どんな厳格な基準をクリアーしても人間の過失による事故は必ず発生する。
政府や経団連が原発の再稼働に向けて準備を進めているが、人類に過酷な弊害を与える
原発はどう考えても止めるべきである。政府や経団連は子孫に対してどのような言い訳を
考えているのか。他者への配慮を考えていれば再稼働など出来るものではない。今までの
様に真実を隠蔽する、事実を公表しない原発が続けば嘘の歴史と人類の危機は限りなく続く。

 


若き老紳士

2014-01-31 21:27:18 | ゴルフ

3日前にゴルフ練習場で会った近所のゴルフ仲間と早速次回のゴルフの予定を決めて、
本日のゴルフとなった。今日は三人だけのゴルフだったが、天気晴朗なれど風強しで、
歩行も困難となるような強風の中でのプレイとなった。グリーンに乗ったボールが強風の為
グリーンの外まで転がり出ることが数回あり、苦難のゴルフ。その上グリーンは完璧で、
全く凍ってはいないが、氷の上でパットをしているような素晴らしい仕上がり状態だった。
プレイ終了後、風呂場で話しかけられたオジさんから、今日初めてこのゴルフ場に来たが、
いつもこんなにグリーンが速いのかと訊かれ、そのあと、もうこのゴルフ場には来たくないと
言われた。

同伴プレイヤーの年齢は一人が70歳でもう一人はなんと89歳。この老紳士とは今日で
二回目のプレイ。89歳氏の風貌はどう見ても60歳代にしか見えず、背筋もピンとしていて
歩く速さも青年の如し。やや耳が遠く、眼も少し不自由なるも言語明瞭で我ら若輩に対しても
紳士的な態度で接し、話し方も穏やか。70歳以上では多くのプレイヤーがシニアティから
プレイするがこの紳士は今日は我々と同じレギュラーティからプレイをした。飛距離もあまり
大きくは変わらなかった。

昼食の時にこの89歳氏に元気な秘訣を伺った。

・    毎日30分散歩 

・    毎日30分室内で自転車をこぐ 

・    月に4回ゴルフ

・    自宅の庭にある5mのゴルフ練習用ネットの中で毎日ショットの練習 

・    毎週1回近くのゴルフ練習場で練習

・    畑仕事

・    日々、どうすればゴルフが上手になるか思索

ゴルフを始めたのは50歳からで、最初にエージシュートをしたのは76歳。驚くべきはこれまでに
17回のエージシュートの達成。80歳まではレギュラーティからショットしそれ以降はシニアティからの
プレイ。今日は久し振りにレギュラーティからのプレイとか。猛烈な風の中のプレイだったが
グロススコアは私と2打しか変わらず70歳氏とは同スコアだった。正に鉄人ゴルファーである。
唯々この老紳士の若さに驚嘆した。我々世代の者にとっては羨望の人生、神の如き先輩である。

 

 


在外公館の職員の在勤基本手当

2014-01-29 21:25:09 | 政治

衆議院議員 河野太郎さんの2014年1月28日のメールマガジンに外務省が
行ったトンデモナイ事柄を指摘した記事が書かれている。外務省在外公館に
勤務する職員の給与の決め方である。

  ー Quote  ー

 今回の改定では、世界の182の都市の生計費を調べて指数化した
ものを参考に、在外公館の職員の在勤基本手当を決めている。

その指数は

   100.0 日本
   101.5 アジア
   135.6 大洋州
   111.1 北米
   107.7 中南米
   117.2 欧州
   100.2 中東
   100.2 アフリカ

世界の中で日本が一番生計費が安いというデータで在勤基本手当を決めるのか。
詳細の数値を出せと言っても調査会社との契約上、個別の数値は公開できないという。
部会終了後、何人もの議員から、あれは問題だよねと言われるが、通してからそう
いわれても。さすがに自民党の国対もこれは問題だと認識している。

  ー Unquote ー

こんな馬鹿な話はない。日本が世界で一番物価が安いなど誰が信じるのか。こんな
出鱈目な指数で外務省在外公館職員の給与を決めるなど、あきれてものが言えない。
いい加減な指数を使って給与を決めることなど一種の詐欺行為であり犯罪ではないか。
民間企業ではありえないことだ。税金を払っている国民を完全に馬鹿にしている。

こんなことは氷山の一角で、役人は他にも好きな様に税金を思うがままに
使っていると多くの国民は思っている。消費税を増やすことなどもっての他で、
徹底した税金の無駄遣い防止を先にやる必要がある。日本国民はあまり税金の
使いみちを追求する
ことをしない。税金で生計を維持している一部の連中にとって
こんなに良い国民はいないのではないか。