岐阜 柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」公式ブログ

山口敏太郎プロデュース!岐阜市・柳ケ瀬商店街にて開催されるお化け屋敷「恐怖の細道」の公式ブログです。

【連載】やながもんの唄・第二章 胎動

2015-06-30 10:05:54 | やながもん
第2章 胎動




神田町通りから西に臨む柳ヶ瀬の本通りはパックリと口を空けたままの少し間抜けな大蛇のように見える。
この大蛇は昭和から平成へと移ろう劇的な環境変化に取り残され、岐阜市の真ん中にその巨体を横たえ、時折こう呟く・・・・「昔は良かった昭和はよかった」と

かくいう僕も、まったく鳴かず飛ばずの残念な大人になっていた。
『大人になったら極彩色のネオンが煌く柳ヶ瀬で人生を謳歌する!!』そんな少年の夢は双方の理由によって儚くも消えてしまった。
時の流れは残酷なものだ。愛する柳ヶ瀬は日に日に活力を失い、空っぽの街を空っぽの風が吹き始めていた・・・それを僕は何も出来ずに、ただ悲しく見つめていた。

日曜の昼下がり、45歳の僕はボンヤリとテレビを観ていた。
『たかじんのそこまで言って委員会』という番組だ。その日の特集はオカルトだった。

取り立てて僕はオカルト好きでも何でもない。だが、そのうち一人淡々と語る男が気になり始めた。大抵のオカルト評論家と言われる方々のイメージは
「いるんです!だから絶対にいるんですよ~」というエキセントリックな印象なのだが、
彼はあくまでシニカルに、ユーモラスにリリカルに、オカルトを都市伝説を語っていた。


大発見!彼の名は 山口 敏太郎!


こらえ性の無い僕は早速、彼を岐阜に招き話を聞くことにした、はたして彼は来た!
そして私の胸に一つの言葉を突き刺して帰っていった。

クリプトツーリズム


分かりやすく言えば『都市伝説で街おこしをやっちまえ!』って事だ。
なっ・・・・・ん?・・・・・これは・・・・・ちょっと待て・・・・・・・
突然、僕の目の前で何かが爆発した!!

我が心の柳ヶ瀬で
  今だ生渇きの岐阜発祥、昭和最大の都市伝説を使った
                  お化け屋敷をやる!!

おお! これぞ我が『天下三分の計』驚天動地の大戦略!!
後にテリー伊藤さんは「これは革命だ!」と言ってくれた、さすがに天才には分かってしまうのだ。
光明!そして胎動!グラグラと僕の中で何かが蠢(うごめき)はじめた。
僕はその夜に愛しの都市伝説の彼女の為に歌を創った。

「恐怖の細道」テーマ曲~the G Street Band 「口裂け女のブルース」


→やながもんの唄・第一章 柳ヶ瀬育ち

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