岐阜 柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」公式ブログ

山口敏太郎プロデュース!岐阜市・柳ケ瀬商店街にて開催されるお化け屋敷「恐怖の細道」の公式ブログです。

口裂け女フラッグ制作秘話

2019-08-03 01:38:55 | 日記
 先日「恐怖の細道」の会場であるドン・キホーテ柳ケ瀬店様の入口にお目見えした口裂け女の巨大フラッグ。皆さんもうご覧いただけましたでしょうか?

 実はこのフラッグ、構想からわずか3日で作り上げられたものなんです。しかもロゴ部分を除いては全て手描き。今回は、この口裂け女フラッグの制作秘話をお届けします。

 「恐怖の細道~消えた子どもたち~」は、これまでの商店街の空き店舗で開催するスタイルではなく、ドン・キホーテ柳ケ瀬店様の7Fテナントスペースをお借りして開催しているのですが、開幕してからも「どこでやっているのか分からない」という声を多くいただいておりました。これではいけない!ということで急きょフラッグを製作することになりました。


 ですが、フラッグを取り付けよう!という話が決まったのが木曜日。出来れば来客の見込める土曜日の朝までには取り付けを完了したい!しかし、印刷でのフラッグ製作ではそこまでに間に合わない…!

 ということで、急きょこの方をお呼びしてフラッグ制作をお願いすることになりました。


 漫画家のゆあさ みきさん。かつて柳ケ瀬商店街の名物キャラクターだった「やなな」のキャラクターデザインを手掛けたことで知られるゆあささんは、過去の「恐怖の細道」にも協力していただいておりました。「恐怖の細道」の人気グッズである缶バッチのイラストも、実はゆあささんの手によるもの。



 時間がない中、わずか一日で原画を描いてきていただいたゆあささん。しかし、残り一日でこの巨大フラッグを完成させなければなりません。…果たして間に合うのか?


 冷房の効かない空き部屋で、一人黙々と巨大フラッグに挑むゆあささん。その姿はまるで巨大な半紙に挑む書家の如く。

 その傍らで、ポールを通す部分の縫製作業を行うのは、お化け屋敷の案内役でお馴染みの佐古さん。この時、お化け屋敷は通常営業中。残りのスタッフで運営を担当する中、二人の静かで真剣な時間が流れていきます。




完成形が見えてきました。ここまでの工程は、わずか半日。
無茶なお願いを、ここまで見事な形にしていただいたゆあささんには、本当に頭が下がります。



最後の仕上げ作業には、吉村代表も参加。最終的には、お化け屋敷に遊びに来てくれていた常連さんにも手伝っていただき、とうとうフラッグが完成しました!



口裂け女たちも大喜び?のようです。

そして翌朝。



ここからは男たちの仕事。高所作業車を用意して、いよいよフラッグの取り付けです。(作業にあたり、自転車の移動などご協力いただいたお客様、ありがとうございました)



吉村代表自ら作業車に乗り込み、取り付け作業が完了。このフラッグが、新たな「恐怖の細道」の顔となります。

「恐怖の細道」にお越しの際は、ぜひこのフラッグを目印にして下さいね。
会場へはドン・キホーテ様1Fよりエレベーターで7Fまでお越しください。エスカレーターではたどり着けませんのでご注意ください。

 今回のフラッグ製作にはゆあささんをはじめ、多くの方のお力をお借りしました。心より感謝を申し上げます!誠にありがとうございました。

 さて。実は「恐怖の細道」にあるゆあささんの作品はこれだけではありません。


 お化け屋敷エントランスの名物撮影スポット?口裂け大明神の脇に展示されているこの絵も、ゆあささんの手によるもの。2015年開催「夕暮れの帰り道」の際に描いていただいた看板です。ぜひ、この看板の前で来場の記念に写真を撮ってくださいね。受付スタッフにお声掛けいただければ、喜んでシャッターを押させていただきます。運が良ければ、口裂け女たちと一緒に写真が撮れるかも…?撮った写真はSNS等に拡散いただけると、とても嬉しいです。その際はハッシュタグ「#恐怖の細道」をお忘れなく。

帰ってきてくれて、ありがとう。

2019-08-01 00:35:59 | 日記
 岐阜柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道~消えた子どもたち~」営業開始から、早くも10日が経ちました。これをお読みいただいている貴方は、もう新たな「恐怖の細道」を体験していただけましたでしょうか?

 さて、今回3年ぶりに帰ってきた「恐怖の細道」ですが、新たなギミックを取り入れつつも、これまでお馴染みだった要素も各所に散りばめております。具体的にはネタバレになってしまうので明かせませんが、お化け屋敷内では、時折「あ、これ前もあったヤツだ!」とか「うわ、今回こうなったのか!凄い!」と言った声が聞こえてくることがあります。きっと以前の「恐怖の細道」にも来ていただいた方なのでしょう。そういった声を耳にするたび、今回復活させて良かったと心から思うのです。皆さん、大変お待たせしました。そして、ありがとうございます。


 とは言え、過去の「恐怖の細道」を経験した方も、写真のように恐怖のあまり走って出口から出てきちゃったりするのが今年の「恐怖の細道」です。パワーアップしてます。どうぞ極上の恐怖をお楽しみください…。

 さて。今まであまり語って来なかったことですが、「恐怖の細道」のサブタイトルは、ストーリー上の意味に加えて、毎回我々「やながもん」の思いを込めて命名しています。例えば第1回開催時の「もう、振り返れない」は「お化け屋敷でまちおこし」という未知の催しを立ち上げた私たち自身に向けた言葉でしたし、翌年の「あの夏の忘れもの」は、前回やり切れなかったことや、残された課題にもう一度挑もう!という思いを込めたものでした。

 今回のサブタイトルは「消えた子どもたち」。この言葉には、かつて存在した地域のアミューズメント施設が姿を消し、あるいは公園などでの遊びも禁止され、街での遊び場を無くしてしまった現代の子どもたちを、もう一度呼び戻そう、そのための地産地消のアミューズメントを作ろう!という思いを込めています。


 だからこそ、以前の「恐怖の細道」に訪れてくれた方が、また今回も「帰ってきてくれた」ことは、私たちにとって何より嬉しいことなのです。
「前に来たときはギブアップしたけど、今回は最後まで行けた!」嬉しそうに、そうやって受付スタッフに報告してくれる子。以前は友達と訪れていたけれど、今回は恋人と一緒に来てくれた子。
 
 地域の子どもたちの心に「柳ケ瀬のお化け屋敷」の思い出が残っていってくれていることを実感しております。いつか、その「柳ケ瀬で遊んだ」という思い出が、地域愛に変わり、次の世代の岐阜・柳ケ瀬を支えていってくれたら…。そんな妄想は、いささか飛躍しすぎでしょうか。


さて、いよいよ今日から8月!「恐怖の細道」では8月10日~16日までのお盆期間は、朝10:00~20:00までの拡大営業を行います。これからどんどん気温も上がっていく季節です。お化け屋敷で恐怖と遊んで、涼しい思いをしてみてはいかがでしょうか。皆様のご来場、心よりお待ちしております。