7月23日(土)、岐阜 柳ヶ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」~あの曲がり角から~は無事オープンを迎えることが出来ました。
柳ヶ瀬のまちおこし事業として、このお化け屋敷が生まれてから今年で5年目。今回で通算4度目の開催となります。
今回のお化け屋敷は、これまでで最も立ち上げに苦労したと言えるかも知れません。開催自体は早い段階から決めていましたが、昨年までの過去三回で使用させていただいていた旧豊富座さんが建て替えのため使用できないため、物件探しからのスタート。Club-Gさんのご厚意により会場が決定した後も、導線設計やストーリー展開、ギミックの調整などに想定以上の時間を費やし、全てが完成したのはオープン前日の夜という状況でした。それでも我々は自信を持って言えます。「今回も、最高傑作です!」と。
午前9時30分。オープンを目前に、全スタッフ、キャスト、アルバイトの前で吉村代表が挨拶。この夏にかける熱い思いを伝えました。
そして「やながもん、やるぞーッ!」の掛け声で全員が結束!お客様を最高のパフォーマンスでお迎えするため、最後の準備に取り掛かります。
10時30分、「憲ちゃんまつり」の出演を終えた美川憲一さんが会場に到着。いよいよ「恐怖の細道」のオープニングセレモニーのスタートです。
美川さんがスタンバイしているのは、会場であるClub-Gさんの2階。隣の窓にはプロデューサー・山口敏太郎さんの姿も。
そして、1Fには今年の「恐怖の細道」に登場する口裂け女たちが勢揃い!これから何が始まるかって?「恐怖の細道」のオープニングといえば、定番の「アレ」です。
そう、お菓子まき!今年は美川憲一さん✕山口敏太郎さん✕口裂け女という、ここでしかあり得ないコラボレーションが実現!「お菓子まき」は東海地方の伝統として、ハレの日に行われる伝統的な風習です。集まっていただいた皆さんへの「幸せのお裾分け」という本来の意味に加え、まちおこし事業として地域色のPRをするべく、「恐怖の細道」では毎回、開幕日と最終日に開催しております。
それにしても、美川さんのお菓子まきは実に豪快です!
会場前の日ノ出町通りは人・人・人…。おそらく「恐怖の細道」のお菓子まき史上、最大の盛況ぶりであったと思います。ご参加いただいた皆さん、誠にありがとうございました。
ちなみに、今回は会場設営の都合上、昨年までのようにローリングタワーからお菓子を投げる形ではありませんでしたが、今回のように2階から投げるのが「お菓子まき」の正式な形、なんだそうです。
さあ、いよいよ「恐怖の細道」の門が開きます。今回のテープカットには美川さん、山口プロデューサー、吉村代表に加え、共催いただいた柳ケ瀬商店街振興組合連合会の林理事長、そして協賛金をいただいたJAぎふの岩佐常務にお越しいただきました。さぁ、いよいよ「恐怖の細道」第四章の開幕です!
そして何と、最初に並んでいただいていたお客様には、美川憲一さんがインタビュー後、入口までご案内するという大サービス!かくして、「恐怖の細道」は無事オープンを迎えることが出来たのでした。
開幕前の2日間、そしてオープニングイベントと美川憲一さんにはたいへんお世話になりました。
この日柳ヶ瀬に舞い戻った活気を、一時の奇跡で終わらせないために、我々「やながもん」はこれからも汗を流し続けてまいります。
そしてこの日はお祭り!ということでイベントがもう一つ。
昨年も後半に開催して好評をいただいた「口裂け女の歌謡ショー」。今回は開幕日から開催です!
まず登場したのは、吉村代表率いるThe G Street Band。これが初披露となる今回のテーマ曲「夕暮れの帰り道~あの曲がり角から」を演奏したあと、おなじみのあのギターリフが鳴り響くと…
口裂け女が登場!すっかりお馴染みとなった(?)「口裂け女のブルース」を熱唱しました。
この「口裂け女の歌謡ショー」は、週末を中心に不定期で開催予定。ショー終了後には、口裂け女たちと写真が撮れるサービスも実施します。開催予定は、公式twitter(@yanagase_obake)にて告知しますので、どうぞお見逃しなく。
最後に、今年の「恐怖の細道」では、「アミューズメントの地産地消」というコンセプトを掲げています。
これまでも会場内のエリア構成やギミック、看板に至るまで「昭和」「岐阜」「柳ヶ瀬」にこだわって製作してまいりましたが、このコンセプトはこの要素から一歩踏み込んだものになります。
かつて、岐阜市にはプラネタリウムがあり、遊園地があり、動物園もありました。時代の流れとともにそれらは姿を消してしまいましたが、かつては地元の子どもたちが集う「遊び場」がすぐ近くにあったのです。これは岐阜に限らず地方都市全体が抱える問題かも知れませんが、遊園地といえばディズニーランドやUSJ、買い物に行くならショッピングモールといった傾向が進むことは、その町の独自色を失うことになり、「遊びに行く」ことの敷居が高くなり過ぎないか、という危機感を私たちは感じています。
我々は夏限定で開催する「お化け屋敷」ですが、地域の子どもたちが気軽に遊びに来られる、「地元ならではの遊び場」を目指していきたいと思っています。
そして、いつか「岐阜にはこんな面白いものがあるんだ」と言ってもらえるような存在を目指していきたいと考えています。
色々と書きましたが、今回の「恐怖の細道」も「怖くて、楽しい」お化け屋敷であることは間違いないと思っています!
9月25日までの開催期間、長丁場になりますが皆様どうぞ宜しくお願い致します。