杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

米国支配層の指示で政府と福島県は福島原発事故の情報隠蔽と被爆者管理を組織的に行っている!1/2

2014年03月21日 18時14分30秒 | 政治・社会
いつもお世話様です。
                         
【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】【市民ネットメデイアグループ】【インタビュー&トーク】【ネットメデイアと主権在民を考える会】【市民シンポジューム】【若者討論会】【日本国憲法・一人一冊運動】【7.21運動】【山崎塾】【憲法勉強会】【歴史研究会】主宰の山崎康彦です。

本日金曜日(3月21日)午後4時から放送しました【YYNewsLive】の詳しい台本です!

★情報遮断と情報操作で世論誘導する高額受信料強制徴収と高額報酬の【NHK】を見ずに毎日午後2時ー3時放送の真実と事実を追求する無料の国際放送【YYNewsTV】を見よう!http://p.tl/LTEn

★【座右の銘】宮沢賢治の言葉

世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。

★【座右の銘】西郷隆盛の言葉

「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この
始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られ
ぬなり」

★New1【座右の銘】ガンデイー七つの社会的罪

マハトマ・ガンディーは1925年10月22日に雑誌『Young India』(英語版)にて、「七つの社会的罪」(Seven Social Sins) として次の7つを指摘した。

理念なき政治 (Politics without Principle)

労働なき富 (Wealth without Work)

良心なき快楽 (Pleasure without Conscience)

人格なき学識 (Knowledge without Character)

道徳なき商業 (Commerce without Morality)

人間性なき科学 (Science without Humanity)

犠牲なき信仰 (Worship without Sacrifice)
                
●この放送台本は二つのブログ【杉並からの情報発信です】【杉並からの情報発信です2】に全文アップされますので是非お読みください!

1)ブログ【杉並からの情報発信です】:http://blog.goo.ne.jp/yampr7

【杉並からの情報発信です】
                                   
2)【杉並からの情報発信です2】:http://7614yama.blog.fc2.com/

【杉並からの情報発信です2】

●【YYNewsLive日本語】の放送開始は毎日午後2時からです。

The japansese broadcasting of 【YYNewsLive】starts everyday at 13:00.

●【YYNewsLiveフランス語】の放送開始は毎週土曜日午後8時からです。*現在休止中!

L'emmission televisee de【YYNewsLive】en francais commence tous les samedis a 20:00.

●【YYNewsLive英語語】の放送開始は毎週水曜日午後8時からです。*現在休止中!

The english broadcasting of【YYNewsLive】starts every wensday at 20:00.

■3月11日放送のTV朝日【ニュースステーション】特集【子どもが甲状腺がん 母が苦悩を告白】が伝える福島の現状は、広島、長崎原爆投下後に米国支配層が行った徹底的な情報隠蔽と被爆者管理と全く同じシステムが福島で稼働していることがわかる!本日金曜日(3月21日)午後4時から放送しました【YYNewsLive】です!

1)No1  66分22秒 http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/47247433

☆(1)今日のメインテーマ:3月11日放送のTV朝日【ニュースステーション】特集【子どもが甲状腺がん 母が苦悩を告白】が伝える福島の現状は、広島、長崎原爆投下後に米国支配層が行った徹底的な情報隠蔽と被爆者管理と全く同じシステムが福島で稼働していることがわかる!

米国支配層と日本政府と東電と福島県と福島県立医科大学と大手マスコミが一体となって福島の子どもの達に急増している甲状腺がんを「原発事故の影響とは考えにくい」と嘘をつき被曝住民を【棄民】状態に置き何事もなかったかのように福島原発事故の放射能被爆被害を最小化して復興キャンペーンを行っている犯罪者なのだ!

我々は安倍晋三ファシストをはじめとするこれら犯罪者たちを全員【国民反逆罪】容疑で逮捕・起訴し裁判にかけて全財産没収の上無期懲役刑で刑務所にぶち込まなければならない!

そしていくら金がかかろうが政府の責任ですべての放射線被曝住民の健康調査と治療を無料で最優先で実施すべきなのだ!

そして金がかかろうが政府の責任で除染後に帰還という現在強行している【棄民】政策を直ちにやめて福島県民200万人を集団移住させて新生活が開始できるようにすべきなのだ!

そしていくら金がかかろうが政府の責任でメルトダウン・メルトスルーしたNo1、No2、No3の福島第一原発第一号炉、第二号路、第三号炉の核燃料計270トンの完全封じ込めを直ちに開始すべきなのだ!

①2014年3月11日放送のTV朝日報道ステーション【子どもが甲状腺がん 母が苦悩を告白】 【映像】by Dailymotiopn

  http://p.tl/RPve

②2014年3月11日放送のTV朝日報道ステーション【子どもが甲状腺がん 母が苦悩を告白】 【書き起こし】 by ブログ【みんな楽しくHappy?がいい♪】

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3608.html
 
(書き起こしはじめ)

子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)
「お母さん放射能は調べないでくれ」って泣いて訴えるんです。
だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。

子どもが甲状腺がんに・・・
母が苦悩の告白
2014031151.jpg

福島の18歳までの若い方の甲状腺がんについて、今日はお伝えしたい事があります。

まず、現在の考え方からです。
福島原発の事故由来の放射能と、当時18歳よりも若かった福島の方々の甲状腺がんが出た、と、
この因果関係は「考えにくい」というんですね。
「考えにくい」というより「分からない」ではないか、という疑念を番組では持ちました。

これは「因果関係がある」とか「ない」とか、
「どちらも分からないのではないか」というところから福島での取材を始めました。

そして今まではですね、若い方の甲状腺がん、子どもの甲状腺がんというのは
「100万人にひとりかふたり」と言われていました。
福島では現段階で、27万人の方が検査を受けてうち33人が甲状腺がんと分かり、摘出手術を受けています。


33人。
これまでおよそ27万人の子どもが受けた福島県での甲状腺検査で癌と確定した人数だ。
すでに摘出手術を終えている。
子どもの甲状腺癌は年間100万人に1人から2人とされてきたが、今その数字は大きく覆されている。
33人。

古舘:
お子さんの甲状腺がんが発見されて摘出手術を受けたという親御さんにこの番組では接触を試みました。
7人の方に接触させていただいたんですが、
やはり、インタビューをお願いするとことごとく断られました。
いろんな事情があると思います。

そしてある方はこういう事をおっしゃいました。
担当したお医者さんに「こういう事に関しては周囲にしゃべらない方がいいだろう」と。
「お子さんの就職の際などはマイナスになるから」という様なアドバイスを受けたという方もいらっしゃいました。

そういう中で、番組ではお一人のあるお母さん。やはりお子さんが甲状腺がんだったんですが、
その方は迷いながらも、音声を変えて、そして顔を映さないなど、
様々な条件がクリアされれば「この胸の内を語ってもいい」といって下さいました。
その方にお話を伺います。

10代の子どもを持つ田中佳子さん(仮名)
県の検査で子どもの甲状腺に5mmを超えるしこりが見つかった。
甲状腺がんだった。
周辺のリンパ節の一部の切除した。


田中:
小さい10代の子どもでも「がん」と聞けば、「なぜだ」って
「なぜだ、自分だけがなぜなんだ」
「どうせがんなんだから死んでしまう」そこまで言われました。

古舘:はぁ・・・、

田中:
親として励ます言葉をどうやってかけていいか分かりませんでした。
だから一緒に、「死ぬときは一緒だからな」って、言いました。

古舘:あぁ・・・、そこまでおっしゃいましたか


田中:
夫と子どもは私に「放射能の話はするな」
「お母さん放射能は調べないでくれ」
泣いて訴えているんです。
だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。
毎日が喧嘩になります。
夫は「知らないのが一番幸せなんだ」って、
「知らないで生活するのが一番いいんだ」

古舘:「つきつめていけばいくほど辛いじゃないか」っていう考えなんでしょうかね…。
田中:
そうです。
だって、
なってしまったんです。
取ってしまったんです。
戻ってこないんです。

田中さんは日々の様子を詳細にノートに記している。
事故当時家の近くは年間の線量でおよそ40ミリシーベルト。
家の雨どい付近では85ミリシーベルトという高い値だった。
子どもは部活に熱心で、原発事故で学校が休みになっている間もひとり雪の中練習していた。

古舘:
2011年3月15日。
大変な量の放射線が降り注いだという時も、全く普通と、今お話し下さったような日常だった。

田中:
そうです。
あの、その日は雪が降ったんです。
で、その日は近所の奥さんが「うちの井戸水を使っていいよ」っていうことで、
みんなして(水を)汲みに行きましたから。
そして「ああ、雪が降ってきたね」っていうかたちで、
とにかく水はあらゆるところを探して歩きました。

古舘:ああ、そうですか。

その震災から7カ月後、県の甲状腺検査が始まった。
1次検査で異常がないとされるとA1判定。
5mm以下のしこりや甲状腺に水分が溜まってできるのう胞が20mm以下の小さいものがあるとA2判定になる。

それを超える大きなしこりやのう胞が見つかるとB判定、C判定とされ二次検査が必要になる。
癌の疑いもあるためさらに詳細な検査が行われる。
そもそもなぜ甲状腺検査が必要なのかといえば、原発事故と深い関係があるからだ。

甲状腺は成長や発達を促すと同時に全身の新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンを作りだす。
問題なのは、この甲状腺が必要とする栄養素が「ヨウ素」だということ。
原発事故で放出された「放射性ヨウ素」も甲状腺は区別なく取り込んでしまう。
甲状腺に集まった放射性ヨウ素は放射線を出し続け癌の要因の一つとなる。
新陳代謝が活発な子どもほど放射線の影響を受けやすくなる。

田中さんの子どもは1次検査でB判定。
つまり、5mmを超えるしこりが見つかった。
しかし、手元に届いた通知はこのわずか1枚。

何の説明もなかった。
2次検査まで半年以上待たされた。
田中さんは半年も待てず他の病院を探したが、そこで思いもよらない事を言われたという。

田中:
いざそこに行きましたら、
「(病院の)事務所の手違いです、ここでは検査する事はできません」
「(県が)決めている事なので、個人の病院では検査することはできません」と言われました。
(病院の)事務所では、「どうぞ検査に来られてください」と予約までとりましたので、
いざ先生とお会いしたら、先生は
「うちは出来ません。ここでは出来ません。(県が)決めている事なので」

県内で甲状腺の一時検査を行えるのは県立医大のみ。
来年度から増やす予定があるが、それに選ばれるためには条件がある。

エコー検査をするだけで診断はせず、検査データはすべて医大に送らなければならない。
甲状腺に問題があるかどうかの診断は、医大が一括して判定する仕組みだ。

なぜ県立医大だけに診断の権限が集中しているのか?
甲状腺の第一人者で検査の責任者でもある、県立医大の鈴木教授に話を聞いた。


福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
お母さん方が心配でどこかで調べる。
するとそこの先生が今度は、「のう胞じゃなくて結節だ、しこりだ」と言ってもう一回(県立医大に)まわる。
で、そうするとそれは全然違う、あの、おー、
小さいお子さんに特徴的な甲状腺の中に認められる胸腺であったり、
あの、血管であったり。
血管をのう胞と言っている。
「私どものところでやった検査と同じレベルの事をやって下さいね」ということも理解してもらわなければいけない。

つまり、県立医大と同じやり方で検査しなければ、異なる診断が出て混乱を招くというのだ。
しかしそれは県立医大以外での客観的な診断を抑えつける結果になるのではないか?

県立医大の検査については不信感を持っている住民もいる。
県の検査で20mm以下ののう胞が見つかった中学生の女の子の母親が取材に応じてくれた。

のう胞が見つかった中学生:
(県の検査は)人数も多かったのでしょうがないかなと思ったんですけど、
やっぱり3分や5分では足りないのかなって思いました。
流れ作業のようだったです。

娘にのう胞が見つかった母親:
どこにどれくらいの大きさのものがあるとか、
たとえばこれから、これ(のう胞)がこういうふうになる可能性がありますとか、
そういう説明は一切なく、あの、「説明してほしい」と言ってもなく、
ただこの文章、2行の文章だけ。
「検査はしません」ということで、

20mm以下ののう胞は県の基準ではA2判定で二次検査の必要はない。
しかし、不安を抱いた母親は県立医大とは距離を置き、県の検査には批判的な診療所を訪ねた。

のう胞が見つかった中学生:
検査の時間が倍以上かかったので、
流れ作業っていう訳ではなくて、時間をかけてじっくり診てくれるっていうのが安心しました。

親子が再検査を受けた診療所。
松江院長は排他的な県立医大の診療方法を強く批判している。

松江寛人院長 ふくしま共同診療所:
検査を受けたけれども「不安だ」っていうのは当然なんですよ。
(県立医大は)「患者に直接説明するな」って言っているんですよ。
それ(患者への説明)も我々がやりますと。
それもね、検査の結果を文章で我々が渡しますと。
なので「(受診者に)直接説明をするな」っていうんですよ。
こんなことありえないですよ。

親子は定期的に検査を続けている。

娘にのう胞が見つかった母親:
先月3ヶ月ぶりに検査をしたんですけど、しこりが突然っていうか、出来てて、
「あ、そういうこともあるんだ」というのを知って、
この先どういうふうに変わっていくのかという不安な気持ちと、
なにも終わっていないっていうか、
この先も続くという思いで生活をしています。

原発事故後体調を崩した娘は、学校の先生に「放射能への不安」を相談したが、
「心配し過ぎだ」と相手にされなかったという。
不信感が募り、今は学校に行けなくなっている。
この女の子が今望んでいる事。

のう胞が見つかった中学生:
包み隠さず、その情報を公開してほしいです。
その情報を公開することで救われる人たちのいると思うし、
やっぱりこれから生まれてくる人達の事も心配なので、

県の甲状腺検査では、この情報公開についても後ろ向きだ。
たとえ検査を受けた本人であっても自分のデータを受け取るためには
県に対して情報開示請求までしなければならなかった。
批判を受けて手続きは簡素化されたが、
それでも申請書類が必要で、受け取るのに3週間ほどかかる。
県立医大に理由を聞いた。

鈴木眞一:
甲状腺のエコーの場合には渡さないのが一般的です。
渡すとなると、渡し方に責任があるので、
えーっとこれは何度も検討しました。
決して我々は渡したくない訳ではないので、渡すんなら渡そうと思ったんですけど、
そうすると、それによる不利益や齟齬(そご)もある場合の非常に多いので、
現実的には、あの、実現しなかったという事です。

再び冒頭で紹介した母親の話を聞く。

田中さんの子どもは甲状腺癌にかかり、すでに切除手術を受けた。
その手術の前に言われた事を今もはっきりと覚えている。
医師が「甲状腺がんの進行は遅く危険な癌ではない」と説明したうえでこう話したそうだ。

田中:
「いま大きくなる様なことはまず心配はありませんから、焦らなくていいですよ」
「いまここで切らなければ、(症状が出る)30歳、40歳になってから、
『見つかった時にきればよかったな』っていうふうに思わないですか」とまで尋ねられました。
「だったらそんなに急がなくてもいいんじゃないですか」と思いましたので、
「じゃあ、2~3年待って下さい」
「子どもがもう少し冷静に判断能力が付くようになってから手術してもかまわないんじゃないですか?」
ともお尋ねしました。
そしたら、「前例がありませんから」
「発見されてから放置しておくという前例がないので、
見つかったんだから、やはり直ちに切るというのが本当でしょう」と

古舘:うわァ・・・・、その両方を言われた訳ですか。

田中:
あんまり、時間をおいて悩んでいるよりは、早く解決したかったので、
半年以内に手術に挑みました。

いま見つかっている子どもの甲状腺がんについて、県の第3者委員会は
「原発事故の影響は考えにくい」としている。

星北斗座長 県民健康管理調査検討委員会:
放射線の影響はどうかという事については今後きちんと検証する必要があると思いますが、
これまでの知見から言うと「考えにくい」という表現を使っております。
「分からない」というのが正しい表現というのもありますけど、
でも今現時点で我々が知っているこれまでの知見の積み重ねから言えば想定内だろうというふうに言えます。

田中さんはやり場のない思いを抱えている。

田中:
「まだ放射能の事をしゃべるの?心配しているの?」
「まだそんなことばっかり考えてるのかい?それじゃ前に進めないじゃない」
そういう方がいらっしゃいますね。
信頼や信用のおける親戚でも、頼りにしている方でも、
「大したことないんじゃない、そんな事」
「切れば治るんでしょ!死ぬわけじゃないんでしょ!」
「言っちゃ悪いけど、大したことないじゃない!」3回言われました。
大したことあるんです。
それが悔しいです。
だから私は自分で罪なのかと思っています。
「本当の事を知るのが罪なんだろうな」って。

古舘:
例えばですね、福島県以外で別の県で、たとえばお子さんが甲状腺がんになった。
これが分かった時にはですね、病院は福島県のケースよりも手厚く、と言いますか
丁寧に相談に乗ってくれる可能性というものががみえてくるんです。
福島県でこういう状況になった子どもが邪険にされている、その件。
もしそうだとしたら、こんな不条理はありません。

それに付随して言える事はですね、やはり親御さんでお子さんが甲状腺がんだった方で危惧するのは、
18歳を過ぎて大きくなった場合には検査、あるいは治療、そういう事が有料になる可能性があるという事。
これもおかしな話です。

引き続きチェルノブイリの例を見ながらこちらをご覧ください。  

子どもの甲状腺がん 原発事故との関係は…
チェルノブイリで検証

「チェルノブイリは4~5年後」
甲状腺がんと事故の関係は

福島県平田村
そこに福島県立医大と距離を置き、子どもたちの甲状腺検査などを無償で行っている病院がある。(ひらた中央病院)
エコー検査にかける時間は県の検査よりもはるかに長い。
内部被ばくを測るホールボディカウンターも子ども用の物を導入。

3歳と5歳の子どもを持つ母親:
チェルノブイリでも後から甲状腺の癌が出たとかあったので、
小さいうちから検査を受けておいて、早めに分かれば治療なりなんなり出来るのかなと思って、

ひらた中央病院を運営する 佐川文彦理事長:
今原発事故が起きて、あれからまだ3年しか経っていないんですよ。
まだ集結していないんですよ。
「放射能は心配ありません」「これは問題ありませんから」と言い切れる問題ではないと思う。

27万人を検査して33人。
子どもの甲状腺がんとは年間100万人に一人か二人という、極めてまれな病気ではなかったのか。

被ばく医療の専門家として福島県のアドバイザーを務めた山下氏は。

2014年2月23日

長崎大学 山下俊一副学長:
これはまさにスクリーニング効果そのものであります。
スクリーニングした事がありませんでしたから、その頻度がまだ分からなかった。
一見増えたように見えますけれども、
多分子どもたちがある頻度を持っていたんだろうと。

山下氏の説明はこうだ。

これまでも甲状腺癌は自覚症状が現れることなどで初めて見つかっていた
それに比べて今回は、スクリーニングと言われる処方がとられた。
スクリーニングとはある集団の全員を調べて病気を見つけ出すこと。
つまり、今回の場合は福島県の子ども全員を調べる事で甲状腺に異変のある子どもを見つけることです。
そのため自覚症状がなかった甲状腺がんも見つかり数が多く見えるという。

さらに、県立医大の鈴木教授が繰り返すのが「チェルノブイリ」だ。

福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
チェルノブイリで4~5年目から小児の甲状腺がんが多発したっていうこともありまして
福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
最短でチェルノブイリで4年、5年で甲状腺がんが増加した

1986年、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故。
大量の放射性物質がまき散らされた後、実は4~5年後から子どもの甲状腺がんが増えたとされている。

年齢層では事故当時のゼロ歳から4歳が最も多かったが、福島ではこの年齢層は発生していない。
こうしたことから鈴木教授は、現在福島で見つかっている甲状腺癌は
「事故の影響とは考えにくい」としている。

福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
もちろん、えーっと、放射線との関係影響があるかないかを見ていくために始めた検査ですから、
ある程度の事は言及しなければいけない訳ですけど、
まだその時期ではないというのがひとつ。
まだ、チェルノブイリでの、先程話した事故のデータでも、4~5年から急増したという事ですので、
今、出ているものに関しては、(放射能が影響した)可能性は非常に低いんじゃないかと。

しかし、福島の子どもたちの健康調査を独自に行っているある医師は、
チェルノブイリのデータに疑問を抱いている。

北海道深川市立病院 松崎道幸医師:
チェルノブイリ事故が起きた時には、
原発事故の後に子どもに甲状腺がんが激増するという想定は全くありませんでした。
最初の4,5年の甲状腺のデータには非常に疑いがありますので、
それを根拠にしてものを断定してはいけないと思います。

チェルノブイリ
甲状腺がんの“真実”

原発事故からの4年間。
放射線の影響による甲状腺癌は本当になかったのか?
真相を確かめるため、私たちは事故から28年目を迎えるチェルノブイリへ向かった。


1986年4月26日
チェルノブイリ原発の4号機が爆発炎上。
莫大な量の放射性物質が放出された。
かろうじて石棺と呼ばれる分厚いコンクリートで覆ったものの、
中には今も溶け落ちた核燃料が手つかずで残されたままだ。


2014031182.jpg
緊急事態省の担当者:翌日住民は避難させられ、これからも絶対に誰も住む事はない。

「甲状腺がん増加は4~5年後」
チェルノブイリの“知見”検証

チェルノブイリ原発の周辺にあったいくつもの町や村。
あの日、放射性物質は容赦なく人々の元に降り注いだ。
未曾有の原発事故を経験したこの地で、
“子どもの甲状腺がん”と“被爆”の関係はどのような結論に至ったのか?

ウクライナの首都キエフにある内分泌代謝研究センター。
ここには国中から甲状腺の病気を抱える患者が集まる。
甲状腺が専門のこの機関で特に調べ続けているのがチェルノブイリ原発事故の当時子どもだった世代。

この男性は現在30歳。
事故で被ばくした時は2歳だ。

Q:チェルノブイリ事故への不安は?

事故当時2歳の男性:
もちろん気にしている。
故郷は立ち入り禁止で検問所もある。
妻も甲状腺の手術を受けているので気をつけないと。


原発事故のあと異変が見え始めたのは4~5年後の事だった。
甲状腺がんと診断される人々が急激に増え始めたのだ。

特に顕著だったのが子どもたち。
極めて稀なはずの子どもの甲状腺がんがなぜ増えたのか?

当時から研究所の所長を務めるトロンコ医師は、いち早く放射線の影響を疑い世界に訴えた。
しかしなかなか認めてもらえなかったという。

ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
事故で浴びた放射線の量で、
ある学者は「甲状腺がんが発症する」と言い、ある学者は「発症しない」と言った。
大論争が巻き起こった。
原爆を投下された広島や長崎の調査データをもとにしてだ。

この時医学会の常識とされていたのは、原爆被害を受けた広島や長崎の“知見”
「放射線による甲状腺がんの発症は早くても8年後以降」というものだった。

そのため「事故後4~5年で見つかった癌は放射線とは関係ない」とされた。
高性能な機器で大規模な検査、つまりスクリーニングを行ったため
「もともとあった癌が多く見つかっただけだ」と。

しかし、現実は違った。

ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
4年で発症するとは思ってもいなかった。
しかしその思い込みは間違いで、子どもたちの潜伏期間はもっと短かったのだ。
様々なデータを集め、事故後4年でも発症している事を実証した。

着目したのは甲状腺がんの原因となる放射性ヨウ素だ。
その半減期は非常に短い。
そこで放射性ヨウ素が消えた後に生まれた子どもたちが殆ど発病していないのに比べ、
放射性ヨウ素が消える前に生まれていた子どもたちは発病率が高いことを突き止めた。

こうして、事故から10年経ってようやく子どもの甲状腺がんと放射線の因果関係が国際機関にも認められた
(国際原子力機関の報告 1996年)

この、チェルノブイリの“知見”。
つまり、事故後4~5年以上に甲状腺がんが増えた事等から、
いま福島で見つかっている甲状腺癌は「被ばくが原因とは考えにくい」とされている。

取材を続ける中、気になる情報が出てきた。
原発から西へ110kmにあるコロステン
放射ので汚染されたが居住は許されている地域だ。


最前線に当たる検診センター(コロステン検診センター)
事故以来甲状腺がんの検査はどのように行われてきたのか?副所長が語ってくれた。


コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:
当時は何の機器もなかったので“触診”で診察するしかなかった。
1990年位に初めて、エコー診断装置や線量測定器が入り、検査の態勢ができた。

この地域に高性能の検査機器が納入されたのは、事故から4~5年経ってから。
“触診”だけで、癌が見逃される事はなかったのか?
実は早い時期から子どもの甲状腺がんが増えていた可能性はないのだろうか?

コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:検査機器がいいと患者は見つかりやすい。

Q:甲状腺がんをもっと早く発見できた?

コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:当然、可能だったろう。

内分泌研究センターのトロンコ所長も、事故直後の検査体制は十分でなかったことを認める。

2014031190.jpg
ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
当時のソ連に高性能のエコー診断装置はなかった。
1989年か90年になって、アメリカの大富豪などからエコー診断装置の寄贈を受けた。

それでは、
福島で4~5年を待たずに早い時期から見つかっている“子どもの甲状腺がん”は本当に“放射線”と関係ないのか?

ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
可能性は低い。
私たちが知る福島の線量は僅かだ。
ただ調査はすべきだ。
科学は予想外のデータを提示する事がある。
28年経つが、私たちは得た回答より疑問点の方がはるかに多い。

チェルノブイリで調査した経験もある、京都大学の今中助教は
「当時起きた事が今の福島に重なって見える」という。

2014031191.jpg
京都大学原子炉実験所 今中哲二助教:
西側のオーソリティー(権威)日本のオーソリティーも含めてどういう反応をしたかというと、
「広島・長崎に比べたら早すぎる」と。
また、同時にいわゆる今でも言われているスクリーニング効果ですよね。
「熱心に検査検診をすれば、それだけがんも見つかる」という事も言われましたけれども、
(今回)福島関係の方々は、「それは福島の事故が原因ではない」
「なぜならば、チェルノブイリに比べたら早すぎる」とおっしゃったんですよね。
それを聞いて、皆さん20年前におっしゃった事を忘れたのかなと、


福島で起きている事態は事故の影響なのか?そうではないのか?
だが、それを検証するための重要なデータが、実は決定的に不足しているのだ。
かつて詳しい検査を目指した研究者がいた。
しかしそこにストップがかけられたという。

ーーつづく

(書き起こし終わり)

(1/2終わり)

最新の画像もっと見る