変態おやじの嘆き

変態おやじのあれやこれや

第2章続き^^

2008-06-20 | Weblog
2XXX年x月x日
「おはようございます~」
「おはよ」
「倭は?」
「飯くてる」とロバート
「食堂?」
「第2格納庫だよ」
「また、なにか壊したの?」
「wwサクラの改造を徹夜でしてたらしいぞ」
「う~もう、サクラ壊したんだ。メカ音痴のくせに」
「あれほどいじるな~ていったのに」
「???」
メカニックとしてもs級の倭をメカ音痴といえるのは琴音ぐらいだなぁと思いつつ
ロバートは少女のような足取りで駆けていく琴音の後姿を見送った。
第2格納庫では倭はエンジンの最終調整をしながら野菜サンドを食べていた。
レタス・トマト・キュウリ地上と食べるものとは少しちがう味がするがそれでも
十分な歯ごたえと香りがする。倭がミルクを取ろうとすると
「サクラになにしたの?」
「いつきたの?」
「1時間前に。サムと打ち合わせしてたの」
「1人用シャトルは?」
「第3格納庫よ」
「しかし、倭これやりすぎじゃない。」
「あぁサクラ改で名前にした。」
よく見るとボディの横に日本語で書いてある。
「時速60kmは出るぞ。」
「じゃなくて、乗り心地は?」
「心配するな。自動安定装置つけておいたから。」
「なんで地上移動型探査機なのよサクラは」
「話すと長くなるからなぁ」
「帰ったら禿頭の吉野部長に文句言ってやる」
「そんなことは出発前に言えてお尻触られるぞ。」
「はげでセクハラおやじで有名だぞ吉野部長は」
「そうよ。一度お会いしたけど典型的なスケベおやじね」
「おはよう、マリリン」
「直したの?」
「直したよ。でも動いてみないとわからない」
「試運転なし。ぶっつけ本番あとは移動しながら微調整で許してw」
「ダメ」琴音マリリンが同時に発した声が第2格納庫に響いた。
「琴音、マリリン計画書見てくれた。」
「これじゃ過密ていうか無理があるはね。」
「移動距離が早すぎるわ。」
「いくらわたしでも精神集中がもたないわ。」
マリリンにしてみれば時速60kmで移動しながら「初音」の微かな気を探すのは
至難のことである。
「琴音は?」
「広範囲磁気探査レーダーを初音用に改造したけどどこまで信頼できるかわからないし近くにいればマリリンも私もなにか感じるとおもうけど」
グレアが琴音に持たせた広範囲磁気探査レーダーは母船にいる間に小型監査衛星の
ものを改造したものである。グレア寡黙で優秀なエンジニアである。
「まぁ出たとこ勝負でいきましょう。なにが起きてもいいように警戒だけはしていきましょう」と倭が言うと「おまえが一番問題だぁ」と合唱が第2格納庫に響いた
x月x日
昼食後サクラ改に搭乗した倭・マリリン・琴音の3人は
サム・ロバート・イワノフ・セルゲイ・ローズ・沈の見送りを受けて初音探索へと
出発した。地上と母船の火星に逝きますからはグレアの支援を受けて消息地点まで
自動高速移動の予定である。その頃サクラ改では
「キャー」
「痛い~」
「どこが自動安定装置だ~」
「倭、死ね~」
「騒ぐな。もうすぐ平原にでるから」
「それまでに死ぬー」
「うるさいぃいぃぃx」
「うるさいのはおまえだ。や ま と」
マリリン・琴音誰に似たのかわがままで口うるさい女たちである
「こちらグレア 倭聞こえるか」
「こちら倭感度良好です」
「レーダー見てみろ。」
「およ。砂嵐ですね」
「このままいくとまともに突っ込むぞ」
「迂回するには遅すぎますね。」
「どうする?」
「サクラ改にある装置つけてみたんですよ。」
「?」
「砂嵐でも移動できるように脚をつけてみました。」
「蜘蛛型?」
「ええ、初音みたいにね」
「速度は落ちるけど安定性は向上すると思います。」
「いつの間につけたんだ」
「昨日」
「試走はしてないのか?」
「ええ」
「ww倭らしい」
「地球じゃ完璧でしたから大丈夫ですよ」
「そんなレポートみてないぞ」
「見せてませんよ」
「ww火星に遊びに来てるのは倭だけだなぁ」
グレアはnasaでの倭の良き相談相手であり工学の教授でもあった。
父、太郎とは大学の同級生でありグレアは空に父は海底にそれぞれ夢を希望を
探したのである。
「試運転に付き合わされる私たちはどうなるのよ」
「倭が責任とるらしいから倭を信用しろよ」
「信用できないから聞いてるのよ」
「ww心配するな。蜘蛛型タイプは月でも火星無人探査でも実績あるものだし
開発者はオレだから」
「ええ~グレアが作ったの。じゃ少し信用する」
「少しかよ。お嬢さんたち」
まるでピクニック気分の3人である。
「こちら倭キャサリン聞こえますか」
「こちらキャサリン、3人の漫才でみんな笑ってますよ」
「ww沈さん、しばらく音声乱れますので砂嵐抜けたら交信再開します」
「了解、サクラ改の追跡は継続します。でかい砂嵐です。気をつけて」
「ありがとうございます。緊急時は移動停止しますので大丈夫です」
「過信は禁物。危ないと思う前に危険回避生き延びる鉄則だぞ」サムである
サム、アメリカ空軍大佐月面開発の経験豊富で月面基地あるのはサムのおかげといわれるぐらい功績が大きい。今回の探査の機長であり作戦司令官でもある。
「砂嵐遭遇まであと3分です」琴音が報告する。
「了解じゃ蜘蛛さんに変身するね」とのんきな倭である
カシャプシューサクラの側面から音がし左右4本づつの脚が出た。
「これのほうが安定してるわね」
「だろ。安定する分速度が出ない。これが欠点だなぁ」
「砂嵐遭遇まであと1分です」
「防御システム作動・レーダー監視継続」
「何も感じないかマリリン」
「これといって感じないけど」
「それならいいや」
「でも、すごい砂嵐ね」
「突入します。」
「琴音どれぐらいで抜ける」
「この速度で移動して約180秒です」
「了解。」
機体に当たる砂塵と風の勢いで安定性があるも大きく振れを感じる。
「砂嵐通過しました。」
「防御システム解除」
「蜘蛛型システム解除」
「こちらサクラ改・キャサリン聞こえますか」
「こちらキャサリン、イワノフです、どうぞ」
「これより自動操縦で目的地まで移動します。」
「了解。目的地まで現在のところ晴天ですが気をつけて」
「は~い。」
「倭、おねしょしちゃだめよ」
「わはぁはぁイワノフさん わたしたちが言おうとしたこといちゃだめですよ」
マリリン・琴音が同時に発信する。
「ww3歳までおねしょしてたのはだれだ?」と琴音が言う
「え~3歳までおねしょw」とマリリン
「癖はなかなか直らないよね、いくつになっても」とイワノフ
「あぁそうだな。倭は幼児性が抜け切ってないしなぁ」とグレアがさらに突っ込む
「うーおぁみんなでおいらを・・・・」
                       つづく^^

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