変態おやじの嘆き

変態おやじのあれやこれや

題名のない小説第2章つづき^^

2008-06-25 | Weblog
「倭、起きて」
「倭、起きてこの寝ぼすけめ」
「おきろ~倭」
「う、うん」
「うんじゃない。早く起きろ」
「何時?」
「7時よ」
「めし。まだ?」
「めしより先に顔洗って来い」
「ほい」
タオルで顔を拭きながら
「琴音は?」
「朝ごはん作ってるよ」
「なんだろうなぁ今日は」
「昨日、ハムサラ。スクランブル。トーストでいいとか私に聞いてたよ」
「ふむ。おいらは出し巻き。あじの干物。豆腐とワカメの味噌汁。
ごはんがいいぞ。あぁ納豆忘れてた。」
「この食習慣はアンドロイドにゃ理解できないだろうなぁ」
「それにさぁ琴音は料理ヘタだし。味付け濃いしさ」
「?}
「なに、マリリン?」
「うしろw」
後ろを
降る向くとエプロンをつけた琴音が・・・・
「だれが理解できないて?下手糞?味が濃い?」
「イヤなら食うなっぁぁぁ」
「まずくて味付け濃いんでしょ」
「倭の分は琴音が食べてやる」
「アンドロイドのくせに倭様の分まで食うなぁ」
「あぁアンドロイドのくせに?」
「帰ったら懲罰委員会に告訴してやる」
「それにアンドロイド人権委員会にも報告してやる」
「由美さんにも言いつけてやる」
「できるもんならしてみろ~」
「由美さんも委員会も怖くないもんね」
「この出来損ないのアンドロイド」
「あぁ絶対、告訴してやる。」
奥の食堂スペースからマリリンが
「倭、コーヒー冷めるわよ」
「琴音、フライパン焦げてるわよ」
こんなアホウの二人とあと1週間近く行動を共にしないといけないかと思うと
食の進まないマリリンであった。
由美、川路由美・琴音・倭この3人の関係は倭6歳のときから始まる。
「琴音はどうして食べないの?」
「あとから食べるからいいの」
「一緒に食べよう」
「1人で食べてもおしくない」
「幼稚園のまずいご飯もみんなと一緒に食べるからおいしいよ」
「・・・・・」
琴音の思考回路が返答を保留した。
この様子をモニターで観察していた由美は
「琴音に食習慣。承認されるかなぁ」と考えをめぐらせる。
「おかわり~」
画面では倭3杯目のおかわりである。
ニコニコ顔で茶碗を受け取る琴音
6歳でどんぶり3杯おかわりするなぁと思いながら由美はある決心をした。
「やれるところまですすめてみるかぁ」
由美、日本人口頭脳・臓器開発センター所属 人口頭脳開発担当
現在「琴音プロジェクト」最高責任者である。
いったん決めると後先考えず行動する癖のある由美はこれから一週間自分の
研究室に篭りある計画書を作成するのであった。
「所長いる」
「所長は会議ですよ」
「またくだらない会議?」
「そうでもないみたいですよ」
「?}
「火星探査の件らしいです」
「動き出したのね」
「いい機会かも」
「え、なんのことですか?」
「別に大したことでは」
「でも、由美先輩、みんな心配してたんですよ。一週間出てこないんで死んでるんじゃないかと」
「ありがとう」
「でも、由美先輩が出てきたら忙しくなるぞーてみんな言ってましたよ」
「余分な仕事が増えるからて」
「そうかもね。特に美紀はね」
「え~デートできなくなるw」
「相手いないからいいじゃない」
「イーだ。これからみつけてやる~」
「先輩これからどうするんですか?」
「待っててもしょうがないから、メシ食う」
「美紀も行く」
「おいで、話したいこともあるから。」
「先輩のおごりならいくw」
「・・・・」
下条美紀このセンターで人口臓器開発担当
日本有数の天才科学者である。この計画は美紀がいるからできると考え強行する
部分もあると思う由美である。
「ダメなものはダメだ」
「ですから」
「なんど言おうがなんど聞こうがダメなものはダメだ」
「石頭」
「石頭で結構」
「石頭のはげ頭」
「なんと言われようがこの話はタブーだ」
「いずれ来ることです」
「今じゃなくてもいいだろう」
「今じゃなきゃ永遠に時期は来ません」
「そこまで言うのなら自分でしろ」
「おれは聞いてない知らないで通すぞ」
「わかりました。私の一存で行動します。」
「この話は枢密院の北林卿にしろ。少しは相手にしてもらえる」
「電話を入れておいてやる」
「俺のできるのはするのはここまでだ」
「ありがとうございます」
「?北林」
「なんだ」
「もしかして北林大蔵」
「ああ」
「叔父さま、いつ帰ってきたの?」
「叔父さま?」
「あ、北林大蔵は母方の親戚なんです」
「ほお」
「でもなんで所長と」
「飲み友達www大学の同級生だよ」
「ふ~んなるほどね」
「じゃ所長これで失礼します。あとは出来るところまでがんばってみます。」
「だが、これがメインの仕事ではないぞ」
「はい、レポート読みました」
「火星移住計画・・・・どこまで本気なのか・・・・」
日本人工頭脳・臓器開発センター所長 日下部 守
天才秀才の科学者たちをまとめる
禿で石頭で一番変人かもしれない人物である。
由美は琴音プロジェクトと平行して火星探査に係わること
そして「琴音に喫食させる」つまり人間と同じように食物を食べ水分を飲み消化し排出する。エネルギー源を摂る行為ではなく人間と一緒に食事をする。
人間とアンドロイドの共存を願った雅の意志
意志だけではなくこの食に対するメカニズムの設計図までも残した意図
執念に近い意志。由美は手をつけてはいけない領域に踏み込もうとしてるのではと
思う                        
                          つづく^^

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