山の天気予報

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猪熊隆之の観天望気講座37

2014-05-16 07:24:58 | 観天望気

今回は36の続きです。前回は晴れ→雨のパターンでしたが、今回は雨→晴れのパターンを見ていきます。

上の写真を見てください。八ヶ岳の麓に層雲(霧)が出ています。また、上空は低い雲(層積雲、または積雲)に覆われています。このようなとき、今日はダメだと思って登山をやめてしまうのは勿体ないときがあります。層雲や層積雲などの低い雲が出ているときでも晴れることがあるからです。それでは、晴れるときの特徴を見ていきましょう。注目するのは層雲の下の部分と上の部分です。

上の写真は、最初の写真の30分後の写真です。時間とともに、雲の下の部分がなくなって背景の景色が見えてきているのがわかります。また、雲の上の部分はけばだってきており、雲が上昇しながら消えていっていることがわかります。これらの傾向がみられるときは、乾いた空気が入ってきている証拠で天気が回復に向かいます。

実際に天気図を見ると、低気圧がちょうど写真を撮った時間帯に八ヶ岳の南側の海上を通過していますが、西から高気圧が進んできています。天気が回復することがわかりますよね。

このように、朝低い雲に覆われているときは、層雲の形と変化、天気図で判断していきましょう。

今日も面白い雲が見られそうな気圧配置ですね。空をたまに見上げて心身ともにリフレッシュしましょう!

※図、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。

文責:猪熊隆之


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