温泉地には「湯」に関わる言葉が数多くある。
昔から言い伝えられているので、現在、初めて読む人にとっては難解なものが多い。
ここで問題をいくつか出してみます。
「湯浴」「湯女」「内湯」「湯の曲輪」「湯文字」「湯の華太鼓」「湯あみ烏」
「湯持総代」「入湯税」「総湯・古総湯」。
さあ~いくつ読めたでしょうか。
回答は後日という事で・・・本日は、その中の「湯の華太鼓」についてお話しさせ
ていただきます。
説話の「太鼓の胴」(たいこんど)を太鼓の音で表現したもの。
その説話の走りを、ちょっと・・・。
江戸時代のはじめころ、今も温泉地内の「五彩の小径」の中ほどにある専光寺の
山門の上にあった太鼓の堂の時刻太鼓で、逢瀬を重ねていた「お光・久蔵」の悲恋
物語。
太鼓の胴の意味は「湯女」のことを指し、湯女は温泉で接客にあたる女性を意味し
ます。
湯の花太鼓(ゆのはなだいこ)民謡が存在します。(現在は演奏されておりません。)
加賀の山代 湯の華太鼓
アラ ヨイトサノサ
里の乙女の ばちさばき
ひびく太鼓に 湯にかおり
アラ ヨイトナ
お光 久蔵 太鼓のかげで
夜が夜 一夜をほのぼのと
明けのからすの 鳴くまでも
・・・
(後4小節つづくきます。)
お疲れモードの方の多い今日この頃。
美容・健康に効能のある温泉にゆっ~くりとつかって
浮世から少し離れて、ちょっぴりと元気を回復しませんか。