明覚上人(1056年〜1131年頃)
1056年に生まれた明覚は、天台宗の総本山である比叡山で修行をしたお坊さんです。
インドの言葉であるサンスクリット語を学び、漢文はもちろん、中国語や日本語も堪能
だった明覚は、三十六歳頃までには山代の加賀温泉寺に来ていたと言われています。『悉曇大底』(1084年)、『梵字形音義』(1094年)、『悉曇要訣』(1101年以降)など
梵字と呼ばれるサンスクリット語学の研究を行い、「五十音図」を作り、仮名で、漢字音をどのように正確に発音を表記できるかについても研究を行いました。
「五十音図」は、日本語を学び、日本語を研究するためになくてはならないものです。ここ、山代温泉で生まれた「五十音図」は、まだまだ分からないことでいっぱいです。皆でその謎を解いていきたいと思います。