ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

沖縄県知事選に下地幹郎氏が立候補を表明(20220714)

2022年07月14日 | 沖縄県の動き

 沖縄県知事選が2022年9月11日の投開票で行われる。知事選に現職の玉城デニー氏、自民党から前宜野湾市長の佐喜真淳氏が立候補を表明していたが、このたび、下地幹郎(しもじみきお)氏が立候補を表明した。これで3つどもえの闘いになる。全2者は前回の2018年選挙と同じだったが、下地幹郎氏が加わる。この結果、いかなる影響が出るのだろうか。

 下地幹郎氏は宮古島市出身の政治家。大米(だいよね)建設副社長から政界へ転身。元自民党員、自民党を離党(2005年)し、政党そうぞう、国民新党、おおさか維新の会・日本維新の会を経、去る2021年秋の衆議院選では沖縄1区から無所属で出て、落選。政治の立ち位置はコロコロ変わってきた。

 今回の立候補表明は、2022年7月12日19時から(現地時間)米国ホワイトハウス前でYouTubeを流して行った(約20分)。なぜホワイトハウスからか。沖縄の基地問題の解決は、日本政府だけでは解決しないからと、それなりの筋を示していた。彼の政策は、①基地問題の解決、②子ども政策、③経済成長をあげている。

 ①「基地問題を終わらせる」という。辺野古は軟弱地盤もあり、造らせないと。普天間基地の問題は、馬毛島(鹿児島県)に移設して、うるさくて危険な普天間基地問題を終わらせると。

 「基地問題を終わらせる」のは結構なことだが、米中の緊張の高まりなどについて何もふれないままなのは、どうしてなのか。馬毛島移転説は彼の持論だが、今の情勢の中で可能なのか? ホワイトハウス前でしゃべるのではなく、きちっと米国政府と交渉しなければ不可能だ。そもそも種子島の人たちの反対の声を無視していいのか?

 そもそも彼は辺野古移設、嘉手納統合、辺野古反対と揺れ動いてきたのであり、全く一貫性がない。ホワイトハウスに舞台を設定しただけでは、説得力をもたない。

 ②子ども政策もあげている。教育費・給食費・医療費の無料化、塾等への支援。

 ③経済成長。観光と民間活力、PFI(民間資金活用による社会資本整備) ここで私が気になることは、新自由主義と、開発の幅を拡大することを訴えていることだ。都市計画を、用途変更しやすくし、建ぺい率や容積率を上げる(大型開発を進める)と。

 「ざる経済、子どもの貧困、格差のある沖縄。そういう言葉を沖縄からなくす。自立できる沖縄をという言葉をつくっていく。結果を出すことを約束する。すべてをかけて沖縄のすべての課題を解決していく」と語っている。

 だが沖縄は米日政府にとって「基地の島」であり、この限りでの経済という現状をいかに変えるのか、沖縄の自立をいかに進めていくのかが問われているのだ。

 私が注目したいのは、彼が出ることで、保守票が割れるのか、「辺野古基地建設を終わらせる」ということで玉城デニー候補の票を割るのか。「オール沖縄」側の対応も求められていると私は考える。

 

 

 



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