ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

今朝、草むらに3時間寝ていた(20231017)

2023年10月17日 | 沖縄暮らし

 今朝、私は、思わぬ事から、草むらに3時間寝ていた。夜明け前に起きて、早朝のバスで目的地に向かったのだが、途中で、一瞬にして気持ちが悪くなり、暫くしてバスを下りた。下りるしかなかった。コンビニでトイレを借りても、先に進むことも、戻ることもできない。どこで休むか。周りを見回すと小さな草むらを見つけた。国道329号の歩道際にはえた草むらだ。アスファルトに寝ていたら、身体が痛くなる。バス停のベンチでは寝込めない。そこは虫も少なそうだし、丈が低いから適度の柔らかさがあるだろう。朝は、涼しく、天気も良く、救われた。

 10時30分頃、友が救出にきてくださった。場所が目立たないところであり、私は寝ているから、当然見つけにくい。行きすぎたようで戻ってきてくださった。そのまま自宅まで送り届けてくださった。その後、私は19時頃まで寝ていた。睡眠不足が原因だが、私の持病が久しぶりに出てしまったのだ。この道(国道329号の特定の範囲)は私の鬼門だったのだが、ここ数年出ていなかった。油断していたようだ。

 本当に助かった。ありがとうございます。

 今日からRD(レゾリュート・ドラゴン)の追っかけをするつもりだったが、出鼻を挫かれた。日米共同作戦だ。今年で3回目だが、沖縄・琉球諸島を中心に実施するのは初めてだ。詳細については別稿に書いたので、後日揚げるが、琉球諸島を戦場とする対中戦争を想定した訓練だ。北海道でやることは、「沖縄の負担軽減」ではない。沖縄に大規模演習場がないからだ。演習で市街地を射撃できないのは、当たり前だ。北海道(道東)の矢臼別演習場であれ、大分県の日出生台演習場であれ、そこは演習場。しかし、現実に起きてしまえば、沖縄・琉球諸島がバンバン撃ち込まれることになるのだ。冗談じゃない。

 この演習が謎めくのは、単なる戦争ごっこではないからだ。領域横断作戦(CDO)とか機動展開前進基地作戦(EABO)という耳慣れない新たな戦争のやり方を米国・米軍が、日本の防衛省が、共同研究している。そのケース・スタディだからだ。ただの射撃演習ではなく、宇宙戦・サイバー戦・電子戦を緻密に重ね陸海空の統合作戦を深化させるようだ。一瞬一秒でも速く敵を打破する方策を考えているらしい。彼らの頭には何をしても勝つことしかないのだ。国際法もへちまもないだろう。島に人が暮らしているなど視野にないようだ。軍隊とは古今東西に於いて、そうなもんだったにちがいないが、科学技術の発達は嫌でもそうした側面をギリギリと高めてきた。科学とは中立的なものではない。何を社会的な条件とするのかが問われる。そこに人が暮らしていることを度外視し、それは人ではない、資源だと考えれば、軍事力のレベルだけで計算できてしまう。人間性がどこまでも歪んでいく。

 悍ましい連中がこの社会を世界を、支配している限り、私たちの未来は永遠に閉ざされていく。ウクライナで起きていることも単なるロシア側の侵攻ではなく、米国を中心としたNATO側との軋轢の中で起きたことだ。中東ではハッマースがイスラエルに大攻撃を仕掛け、侵攻し、ガザは大混乱に陥っている。イスラエル側の大逆襲。しかしこれも中東を巡る英米の支配の政治を抜きに語れない。ガザは誰のものだったのか? パレスチナのものだった。そこにイスラエルが侵攻を重ね、包囲してきたのだ。

 どっちが正しくどっちが間違っているかを、どちらが攻めはじめたかだけでは、判断できない。沖縄で考えると、軍事力が最後の決戦みたいなありかたそのものを変えなければ、私たちの未来は見えてこない。平和外交が大切だが、やはり共に生きていける文化を私たちが創り出す、軍人(軍事力が唯一の発想)をのさばらせないことを中心に据えなければ、なるまい。「我が国が世界を牛耳るのだ」とう発想を克服できなければ、何々主義の問題ではなく、お互いに潰れていく。潰しながら、潰される。

 草むらに寝ている間も、嘉手納基地の戦闘機が唸りをあげていた。寝ている間、こんな面倒なことを考えることは不可能だった。視野が狭くなっていたのだ。病気もそうだが、過労とか、貧困とか、様々な制約が人間の視野を狭めている。生きる基本を押しつぶしている。そこの打破を併せて考えなければなるまい。

 私たちは暮らしの底辺から考え直さない限り、私たちは生き続けることは不可能だろう。焦らずにしっかりと!

 



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