日日是好日 山口庭園の日々

埼玉県入間市で植木屋をやってます
山口庭園です。

作庭日誌2019パート2

2019年02月14日 06時26分29秒 | 日記

作業は順調に進む。



大引を支える束を束石にたてる
丸太も石も曲がっている
これが結構難しい。







大引にホゾを入れ組む
束を六角に削っている為墨付けも加工も大変。
これも結構難しい。







柱を立て桁をのせ垂木をかける
曲がった桁に垂木を真っ直ぐにつける
これもまた難しい。






真っ直ぐなものに真っ直ぐのものをつけるのはそんなに手間ではない。
曲がった自然の丸太に凸凹の自然石の加工、手間が倍以上かかる。
その分、仕上がりの差は歴然だ。
今後、お客様にここまで求められることはあまりないかもしれない。
でも、やらなければこういう仕事も消えて行く。
限られた予算の中でどこまで踏ん張れれるか。
自分との戦いだ。

つづく…



作庭日誌2019

2019年02月07日 20時55分09秒 | 日記

鳥のさえずりや雨の感じが春の訪れの気配を感じさせる。
立春も過ぎ、梅の花も咲き始め少しずつ暖かくなっていくこの季節は結構好き。



雨に濡れた敷松葉の綺麗な事。


ようやく自宅の砂場が完成した。




早速チビどもが遊ぶ。
子供って砂場本当に好きなんだなーと実感。
もっと色々遊びたかったけど、クレームが入り遊びきれなかったw
10年後やり直そうw

お次はウッドデッキと濡縁工事。


まずは縁先手水の水琴窟。



いー鉢ないかな。
仕上がりは乞うご期待!



ここにウッドデッキをつくる。






今回は森田建築の森田さんにお手伝い頂き作成中。
仕上がりが楽しみだ!

ガンガン行くぜー

氏神様にて

2019年01月30日 22時19分49秒 | 日記

今年第三弾は地元氏神様の出雲祝神社にて社務所新築に伴う記念樹木ハナミズキの移植作業だ。

独立して10年。氏神様の神社の仕事を依頼されたこと。

ただただその事に感謝をしたい。

頑張ってきてよかった。

社寺の仕事は文化を後世につなげる大切な役割を持っており、何かない限りは必ず残る。

樹木一本の移植工事だが、このハナミズキが自分の子、孫や地域の人々に花を長々と楽しませてくれる事を切に願い仕事に取り掛かった。





解体中の社務所より大正9年伊勢参りの時の記念の旗が出てきた。

大正9年。ばあさまが産まれた年だ。

この旗を見つけた80過ぎた土木屋の親父さんが、

「これはよう、俺の爺さんの名前だよ。こっちはあそこの爺さんだわ。」

嬉しそうに、少し誇らしそうに言っていた言葉が印象的だった。






敷地内でなければ許されない積載w




根の状態はあまり良くなかったが、根鉢崩すこともなく無事に植え付けを完了した。

いつか、子か孫か、

「あのハナミズキはうちの爺さんが動かしたんだよ。」

そう少し期待しながら、元気に根付く事を願う。

神恩感謝。

忘れまい、感謝の心。









2019年木魂式

2019年01月23日 07時10分50秒 | 日記

毎年恒例、年初めの木魂式。
早いもので今年で7回目となった。

植木屋仲間で集まり、一年に一度樹々の御霊に感謝をする式だ。
我々は命を植え、また命を断つことを生業としている。
感謝の気持ちを忘れないためのも、大事な行事だと考える。

ここ何年か地元入間の出雲祝神社で執り行っていたが、各地域の良さを知るためにも毎年変えていこうと話になり
今年は青梅住吉神社で執り行った。
担当は庭関塚の淳さんと植木屋松下の竜ちゃん。







場所よし建物よし歴史あり。厳正な空気感のあるいい神社でした。
来年は立川に決定。
今から楽しみだ。
淳さん、竜、青梅組段取りお疲れ様でした。



そして今年の一発目はボーネルンドの遊具設置工事。







工事中のチビ達の嬉しそうな顔はどこに行っても変わらない。
遊環境を整えることは庭づくりにとってとても重要だ。
うちの砂場も早いことつくってやんねーとな…


第二弾は立川現場。
現在進行中。
この現場はお客さんとの打ち合わせから見積もり、材料手配、施工段取り全てを小松に任せている。
奴も4月には独立することになった。
大阪に戻っても頑張ってもらいたい。



いい背中を見せるようになった。

2018年完

2018年12月29日 06時39分45秒 | 日記

いよいよ残すところ3日。
年々早いな
今年は良いことよりもやなことの方が多かった気がする
来年も年回りがあまり良くない
独立して丸10年の節目の年
今一度自身を振り返り、気を引き締めて新年を迎えよう












毎年恒例の門松づくりも終えた
うちの門松は安諸式
藁からすぐり、松もたくさん使う
手間のかかる代物だ
毎年の課題だが、今年の出来はかなり良い
竹の高さに対する太さ、角度、伸びやかさ。松の高さやボリューム、横綱の太さやタルの大きさ
全体のバランス
モノをつくるのはやはり面白い
割には合わないが、文化を無くさないためにも毎年つくる


久々の湯島へ


静流園のたけしさんが管理を任されている
3〜4年ぶりに訪れたが、木々やコケの状態がいい。
手間を惜しんでいない
お庭を見ればわかる
たけしさんの苦悩や努力が伝わってくる
安諸の、湯島天神のお庭だ
大変なプレッシャーだと思う
お庭にいい空気が流れていた
きっと今日も綺麗にしていることだろう



さあ、もう少し。
一日一日、一つ一つを大切に頑張っていこう!!


梅の花祭り

2018年12月02日 17時21分04秒 | 日記

梅の花所沢店に続き、流山とレイクタウン店へ。

作庭は福岡の作庭家、ナラバヤシランドスケープの楢林さん。
創苑の新さんに声をかけて頂き、うちもお手伝いしたお庭だ。








いい感じ〜

手入れの日々

2018年11月28日 23時23分42秒 | 日記

植木屋の繁茂期

手入れの日々が続く

梅の花所沢店



だいぶ枝がほぐれてきた

中々枝先をつめない剪定の仕方に理解が得られない

が、お客さんの評判は嘘をつかない

いい雰囲気か、そうでないか。

手入れとは庭づくりだ

何のためにこの木はあるのか、なぜこの高さと葉張り、濃さが必要か

庭づくりの観点で木を見ないと、ただ木を切っているだけになってしまう。

言葉ではなく、雰囲気を感じ取ってほしい





回覧板に広告を載せました

お施主様の心地よい住環境のお手伝いがしたいです


禊祓厳集会

2018年11月26日 22時08分50秒 | 日記

11月23日新嘗祭
越生町黒山三滝において禊祓厳集会が執り行われ、初めて参加しました。
由緒ある場所で、室町時代から修行の場所になっている。








めちゃめちゃ水が冷たかったですが、滝に入る機会もそうそうないので
非常に良い経験を積ませて頂きました。
実行委員の方々、事前準備、設営大変にお疲れ様でした。

立冬もすぎ

2018年11月13日 23時30分59秒 | 日記

時の流れの早いこと
いや、俺の脳が衰えている証拠か。

今日は二の酉
毎年恒例酉の市へ






相変わらずすげー人だ
毎年必ずチビたちを連れて行く
これも日本の大切な文化
心に刻み、次世代に残して行ってほしいなあ



燃え盛る紅葉






素晴らしいお庭
こんな仕事をさせていただける喜び
日本庭園を次世代につなげたい


庭譚の手伝いへ

2018年09月16日 06時28分37秒 | 日記

広島の先輩、庭譚の橋本善次郎が渋谷での現場のためお手伝いに。



ハードな現場だったw


彼との出会いは今から14年前。
兄弟子の塩野さんに紹介してもらい約1ヶ月ほど泊まり込みでお世話になった。
色々な現場や集いに連れて行ってもらい刺激的な1ヶ月だったことを覚えている。

しかし善さんは何も変わらない。
夜な夜な語った夢や希望を今実践している。

今回の現場も夢を実行に移していた。
全国の庭師が善さんの現場にやってきて、一つの現場を作り上げて行った
徹夜したり、メシもろくに食わずの現場。
ハードですげー先輩だ。



お世話になった時の写真。
二人ともワケーなw




夜の宴も半端ない。
結局仕事しても飲んでも徹夜なのねw
お世話になりました!




立秋も過ぎ

2018年08月11日 21時04分03秒 | 日記

残暑お見舞い申し上げます。




猫も暑さでへばっておりますw



今年は例年に比べ暑さが半端ないです。
立秋が過ぎたといえ、まだまだ酷暑が続きます。
皆様くれぐれもお身体お大事に。


さて、久々のブログ更新
ここのところお盆前の手入れ、夏祭りやらPTAやら商工会の活動に追われようやくひと段落
やっとゆっくりパソコンの前に座れました


まずはボーネルンドの仕事で新潟へ

お城みたい

今までで一番でっかい遊具を設置しに
なんでも日本初上陸のやつ…
ドイツ人が作っているものなので曲がってる丸太使っている割には墨はついてないは水平も曖昧。
改めて日本の技術は凄いと納得した。



せっかく新潟に行ったので

清水園
いやーいいお庭だね〜
前回も見学したが何度見ても飽きることのないいいお庭


北方文化博物館。
こちらも素晴らしい、いいお庭。

二つとも孤高の庭匠と謳われた新潟の庭師、田中泰阿弥の作品だ
作庭技術も当然のこと素晴らしいが、何と言っても凄いのは長年愛され続けていること。
日本全国に素晴らしい庭はたくさんあるが、今だに建物、庭に至っては掃除が行き届いていて状態が非常にいい。
新潟県民の郷土愛の精神と文化意識の高さが伺える。
歴史的背景から見ても主従関係が良好な気がする。
殿様は民のために。民は殿様のために。
文献からも一揆などは一度も起きてないそうだ。
庭に関わるものとして、作庭した庭が施主はもちろんのこと、世代を超えて皆に愛され続けている事にすごく感銘を覚える
世代を超え、愛され続ける庭。
理想だなぁ。
夢をでっかく持って頑張ろう!!



前回作庭した新潟こやすこども園。

園がお休みだったため園長先生には会えなかったが、植えた木々が元気そうで良かった
ここもお庭の雰囲気がすごく良かった。
みんなに大事にしてもらっているのが空気でわかる。
子供たちに緑の良さと四季の移ろい、木漏れ日の良さをわかってもらえると嬉しいな
これから更にこの園の土地になれ、馴染んで行くだろう。
成長が楽しみだなぁ



新潟、会津とどこか似たようないい空気が流れている。
それは一体なんであろうか
地元に戻り、埼玉の入間の良さをもっともっと引き出して行きたい。
なんかそう感じた出張でした。

さてさて、いい庭をつくろう!!









掛け軸

2018年06月24日 21時57分23秒 | 日記

またひとつ、宝物ができた




御殿場のご住職にいただいたお軸

安達さんに塗ってもらった床の間の土壁がさらに生きる


暗がりで軸を見ながらほくそ笑んでしまう

正式な床ではないがつくってよかった

和室は大事。日本の伝統文化を次世代へ繋げていかなければ

チビ達も生活の一部として触れていくことが大切だと思う

お軸に落書きはしないでね


早いとこ庭もつくんなきゃな

よし、明日も頑張ろう!!

会津へ

2018年05月30日 13時22分23秒 | 日記

先日ボーネルンドの仕事で福島は会津美里町へ

郡山には先輩の新さんのところへよく行ったが、会津は小2以来

歴史があり、穏やかでとても良いところでした

美里の名前の由来に納得。

見所満載で今度はゆっくり見て回りたいなー


会津といえば



すげー建物





二重螺旋の階段で上りと下りの人がすれ違わなくなっている

当時の信仰心の現れだと思うが、よくこんな発想が生まれ作ったと思う

建築好きな人にはたまらないところだね。思わず図面を買ってしまった



ちゃんと仕事もしてきたよー

子供達の嬉しそうな顔。





ボチボチ手入れがピークを迎える

頑張ってこー


柵3

2018年05月12日 21時49分45秒 | 日記

出来た



でも真面目だなー
外しきれないし、遊びきれない
バランスが難しい
やり過ぎればくどくなるし、ぬき過ぎれば良くはならない

不思議なもので空間に一本の線を入れると景色が変わる
その線の入れ方だけど、定規を使わずフリーハンドで書いたような線を意識して
安諸親方の言ってた「レベルならぬ目ベル」がきっと目に優しいんだと思う

足したり引いたりの繰り返し
空間に合ういい柵になったと思う
お客様も喜んでいただけたので良かった


さて、お次は玄関周りの柵づくり






いい柵つくるぞ〜


柵2

2018年05月07日 18時55分45秒 | 日記

時期は悪いが山から竹を切り出して胴縁に







シンプルなものは意外と難しい

あまり考えずに、材料に教えてもらうように意識を外しながらつけていく

素材の持っている良さを引き出すのはこちらの仕事だ

真っ直ぐなやつ、曲がったやつ、少し足んないやつ

みんながいるから一つのものが成り立つ。

社会もそうだと思う

とかく曲がったやつは外され気味だけど

いろんな奴がいていいんだ 


と、思いながら曲がった奴を好んで使ってしまう自分がいる。

俺も曲がってんかんな〜