日日是好日 山口庭園の日々

埼玉県入間市で植木屋をやってます
山口庭園です。

藤棚完成!!

2020年05月11日 21時51分20秒 | 日記
昨日床の洗い出しが終わり、藤を植え、ついに藤棚が完成した。

移植や植栽などもしたが述べ40人工。
今までいくつかの藤棚を作成してきたが、一番の出来栄えだ。

お客様に任せて頂き、手間をかけたことにご理解頂き、本当に感謝しかない。

お庭でとれる柿やゴマを干したり、畑仕事の作業場や休憩所、来客時のお話場所など用途は様々だと思います。
藤の木陰の下で、朗らかに過ごして頂けたら何よりです。
いい仕事をさせていただき、有難うございました。









今回施工するにあたり、協力頂いた
森田さん、岩間さん、鈴木さん、新井さん、そして竜。
助けていただき有難うございました!!




藤棚

2020年05月09日 06時09分31秒 | 日記
藤棚の下は木陰の休憩所。



もう少しで完成だ


八十八夜

2020年05月04日 07時05分18秒 | 日記

地元名産の狭山茶もそろそろ茶刈りの季節
稲穂の収穫前も綺麗だが、お茶も見るからに綺麗で美味しそう


この季節は藤も綺麗。
実家の藤も毎年綺麗に咲いている



いい季節だなー



作庭中の藤棚も控え残しで上部はほぼ完成




柱や桁を手斧ではつったり、生け込みでなく束石に乗せ、真っ平らでなく段差をつけた。
木はすべて栗材
手間がかかったがその分いい藤棚ができた
夏場の暑さを和らげてくれそうないい休憩所になってくれるに違いない

あとは足元のテラスを作成し、藤を植えれば完成だ。
藤はお客様のお父様が大事に育てた盆栽で紫、白、ピンクの3色。

今から楽しみだ〜




伐採

2020年04月04日 22時49分21秒 | 日記
植木屋は命を植える事もするが、命を断つ事もする。

この間はカイガラムシの命を数万匹奪った。

一寸の虫にも五分の魂

というが一分の虫にも五厘の魂だろうか。

都合のいい虫は益虫。
都合の悪い虫は害虫。

命に大きいも小さいも無い。
だが、植えた命を守る為我々は虫を殺す。

この矛盾を生業としているのが植木屋だ。

綺麗事を言うつもりは無いが、だからがこそその事に感謝し、
木魂式を行っている。

心を亡くしたらいかんと思う。
作業になってしまうからだ。

今自分が生きている事は、生かされていると理解し、感謝の気持ちを無くしてはならない。

と、自分に言い聞かせ木を伐る。
そしてまた、命を植える。
仲間の石川くんは、念仏を唱えながら木を伐っている。

日々生きている事を、1日1日を大切に生きていきたいと思う。

今日も生かされた。



20m越えのミズキ。

そしてケヤキ。


不思議な木目だ。
同じ木は一つもない。


生かしてくれて有難う。

雪桜

2020年03月29日 15時44分45秒 | 日記
季節外れの雪

桜と雪も良いもんだ


ソメイヨシノ


ベニシダレ

この季節は窓を開けるのが楽しみになる






先日、静流園たけしさんと造園あら井新井さんに手伝って頂き、刻んでいた栗丸太の棟が上がった


懐かしの2t(なぜか新井さんw)







丸太は墨付けや刻みが大変だけど、手間がかかる分仕上がりが違う
山栗は曲がりが強いため尚更だ。
だがこの曲がりが野趣に富み、景色に動きのある線がさらに庭を引き立てる

束石にのせるのも、生け込みに比べ柱の持ちが断然違う。
地際が一番弱いからだ

手間をかけた分、長持ちするようしっかりと作り、お客様の負担を長い目で減らせる

この後梁を乗せ、横桟を入れて…
まだまだやること三昧!

がんばろー

2020年03月25日 06時26分00秒 | 日記
書斎からの景

6部咲きくらいかな

満開よりこれくらいが好きだなあ

早起きすると三文の得があるというが

全くだ

事務仕事が捗る(ブログ書いてるけどw)


油絵

2020年03月23日 20時59分26秒 | 日記

大工仕事のお師匠、寺平さんより絵をいただいた







漆喰の壁に色が入り、温かい気持ちになる

額と飾る場所はチビたちに選んでもらった

いい経験になったと思う

また宝物ができた


2020年03月19日 23時25分27秒 | 日記
今年二件目のお庭づくり


ストックしてある山栗を



手斧でハツリ



うん、いい感じ



ホゾをつけ



柱と桁を



ひかりつける


さて、何ができるのかな〜

2020年02月19日 20時47分44秒 | 日記
青梅 庭関塚の関塚さんのお手伝いで所沢市に。



いい道になりそうだ…

2020年木魂式

2020年01月29日 22時24分09秒 | 日記
今年は立川諏訪神社
毎年恒例の年頭行事


そして夜の立川に消えていったとさw

2020年謹賀新年

2020年01月05日 17時51分16秒 | 日記

2020年、新年あけましておめでとうございます。
久々の投稿になります。

昨年は若い衆の小松が4月に独立してから一人になり、先に独立した竜や仲間に助けてもらいながら
なんとか仕事をしていきました。
お恥ずかしい話、年末に足を骨折してしまいお客様や関係各位には多大なご迷惑をおかけいたしました。

年も明け、足もだいぶ復活し明日から本格始動です。



独立し11年。
夢のクレーン新車が納車となりました。
本日地元神社においてご祈祷していただきました。







街で見かけたら声かけてくださいねw


今年は1月から大忙しです。
一つ一つを確実に、丁寧に、お客様に喜んで頂けるよう全力を尽くします。

当社は小さい会社ですが、どんな仕事にも分け隔てなく全力で取り組んで行くことを信条においています。
特に庭づくりに関してはお客様第一、いかに過ごしやすい住環境を作るお手伝いができることが大事だと思っております。
お住いの周りの環境、家族構成、旦那様のお仕事や奥様の普段の生活スタイル、お子様の人数や年齢等々。
その家にあった庭づくりの提案を一番に心がけております。

昔の有名な茶人がこんな言葉を残しています。
庭とは 景が六分、用が四分である。
また逆の用が六分、景が四分である。

どちらも素晴らしいですが、私は後者であると考えています。
いかに美しいものであっても、使えなければその存在意義を失うからです。
だからがこそ両者二分という微妙な差なんでしょうね。


また、忙しいこの現代の中で四季の移ろいや木々の美しさを教えてくれるお庭は心の静養に不可欠だと考えています。
いい暮らしは住まいから。
そのお手伝いができると確信しています。



話は変わりますが、当社は現在一緒に仕事をしてくれる従業員を募集しています。
昔ながらの竹垣や庭門、ウッドデッキやパーゴラなど現代の大工仕事や洗い出しやコンクリ打設など左官、
石積みや敷石などの石工事、電気、水道とその後の植木の手入れや管理一切庭に関わることは全てやります。
以下施工事例 


所沢市個人邸全邸 2013年施工


新潟市こども園ボーネルンド遊具設置、全庭2017年施工


所沢市個人邸全庭 2010年施工


世田谷区個人邸一部改庭 2018年施工


新宿区個人邸全庭 2010年施工


三鷹市個人邸全庭 2013年施工


入間市事務所編笠門、土塀 2018年施工中


入間市個人邸全庭 2019年施工中


同個人邸縁先手水鉢(水琴窟)施工中


茅ヶ崎市個人邸ピザ窯 2019年施工


所沢市店舗植栽管理


入間市幼稚園記念植樹


門松制作


松葉敷き(冬化粧)



週休2日や社保、厚生年金などの社会保障も完備しています。
もちろん働きたい方はや稼ぎたい方は希望に添えます。
日給1万円から。
興味のある方は是非連絡ください。
共にいい仕事をしましょう。
詳細はメールや電話にて受け付けます。

山口庭園 
代表山口達也
埼玉県入間市宮寺4254−3
TEL090−7805−8560
Mail yamaguchiteien@ac.auone-net.jp










愛されているお庭

2019年05月15日 22時33分35秒 | 日記

先日、新宿区w邸の手入れに伺いました。

作庭から9年の月日が経ちます。

つくった時は独立して間もない頃。あっという間だったな〜

旦那様の愛情がたっぷりと注がれているお庭。

限られた空間の中で木々が活き活きしている。それもこれも常日頃、お庭に出て木々と話されている証。

手を入れなければたちまち荒れていってしまう。

旦那様が伺う度に「おう、いい庭になってきたぞ」「あの木はもうちょと明るくした方がいいか?」
「柿の葉に病気が出でんぞ、ヘタも落ちる。原因はなんだ」
普段観ていなければ気付かない事を仰って頂ける。

木々の成長を本当に楽しみにされていて、お庭のことを愛を持って接して頂いています。



作庭前の写真


作庭9年目を迎えたお庭


緑豊かな、緑の声が聴こえるような、そんなお庭になったと思います。

これからもより良くなるよう、手入れに伺い、旦那様と庭談義に花を咲かせたいと思います。

ピザ窯

2019年05月05日 21時00分29秒 | 日記

この間ピザ窯作成の依頼を受け、いざ鎌倉!!



近くに江ノ電が走り、とても風光明媚なところだ。



まずは大谷石で土台づくり



今回は耐火煉瓦で作成



最後はお客様も作成に携わり完成。

料理が好きなお客様。今後、きっとピザだけではおさまらないはず!!


作庭日誌4

2019年04月05日 21時02分27秒 | 日記
3月も過ぎ、山の木々もいよいよ萌えてきた。
春は別れと出会いの季節。
先月いっぱいで小松も独立することになった。
奴が来てから4年。
あっという間だったな。
よく頑張り、そしてよくついて来た。
大して親方らしいことはできなかったかもしれないが、他所ではなかなか経験できないことができたと思う。
庭の世界は大きく、そして深い。
これが出来たから終わりということは無く、その一つにおいても突き詰めていけば突き詰めていくほど答えが遠のくこともある。
技術を高めるのは当然のことだが、精度を高めるだけでなく、人間力を高めていってもらいたい。
「人格以上の庭はつくれない」
安諸親方もお寺のご住職も仰っていた。
これからは誰も守ってくれはしない。
食っていくのも大変なことだ。
その中で夢と希望を持ち、いい庭をつくっていってもらいたい。
大阪小松、頑張れ!

そして従業員、見習い募集しています。
興味のある方はご一報ください。




さて、4月に入り一人になってしまったわけだが、先に独立した竜に手伝ってもらい自宅の作庭を。
この間鎌倉の梅田園さんのお手伝いに行き、その時に偶然にも縁先手水鉢を頂いた。
すごいタイミングだ。
梅田さんありがとう!

和室の濡れ縁前に組む。



和室からの眺め、庭全体の調和、位置、高さ、距離、石の魅力を最大限活かせる表情に気をつけ据える。



室内から確認。



役石を据える。
縁先手水鉢はカガミ石、水汲石、水揚石、清浄石からなる。
写真は水汲石を据え付けている。



まだ鉢灯りや筧、框など色々やる事三昧だが形が見えた。






さてさて、今月も頑張ってまいりましょう!!






2019作庭日誌パート3

2019年02月18日 22時02分32秒 | 日記


作業は続く。
沓石に束をひりつける。
大引も高さが決まっており、石も高さが決まっている。
シビアな技術が要求されるが腕の見せ所だ。



小舞をつけ屋根の補強に。



デッキ部分の板をつける。
杉の赤身の多いところを使う。良い材だ。
雨に濡れやすい外側に赤身の強いものを配置して行く。
この辺は木のことを熟知している大工に成せる技だ。
流石の一言。



いい雰囲気だ。


お次は和室前の濡れ縁。
作業は並行して進む。



束石を川石にして少しおとなし目に。
石臼も使ってみた。



大引も束も丸太に。






カガミ石に束を乗せる。
これも非常に厄介だが腕の見せ所だ。


板張も意匠を変え破風板と晒竹。
竹が入るだけで一気に和になる。
こういう使い分けが大事だと考える。
縁先手水鉢ができるのが楽しみだ。



まだ途中だが一旦ここまで。
満足のいく仕上がりだ。
この軒内の空間は家の部分でもあり、庭の部分でもある。
ここをつくることによって家と庭をつなげ、空間に広がりを持たせ一体感を出す。
全体の調和が大事。つくりすぎず、凝りすぎないようにするのが意外と難しい。
つい、やりすぎてしまいがちだ。
庭づくりにおいて非常に重要な点だと思う。

なかなか自宅の仕事は進められないが、気を長く持ちつくり続けよう。